小室圭さんをシッタベンレイ

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2013年2月1日金曜日

アマガエルは生き残った。なぜか?

 とうとうアマガエルの登場です。この謎は『墓場のネコ』よりはいくぶん高級です。

 なぜアマガエルは田んぼでは絶滅して、周りは田んぼしかない孤立した人の住まない民家にしか生き残れなかったのか。それはそこが一番安全で生存に適していたからです。この種の謎解きでこう考えるのは定石通りで当然ですね。

 ではなぜそこが一番安全であったかということです。ヒントは田んぼです。




  日本の田んぼではコメの収穫率を高めるためにたくさんの農薬を散布いたします。農薬は当然のことながらアマガエルには猛毒であり、農薬を浴びたのでは生き延びる手立てはありません。だから田んぼにはアマガエルは生存できません。

 農薬散布のない民家の敷地だけがアマガエルには逃げ場だったのです。特にその一軒家は長年放棄され雑草が生い茂っていて沢山の虫が生息しています。アマガエルは生きた餌を苦もなく見付けることができます。

 農薬がないから虫が増える、虫が増えればアマガエルは増える。そんなわけで民家の敷地に足を踏み入れた瞬間にバッタの大群のようにアマガエルが一斉にジャンプします。可愛いですよ!

 ついでですが少し高級な話をしますとアマガエルは両生類に属しています。両生類は皮膚吸収の高い能力がありますから、浴びた農薬を体内に取り込みやすいのです。田んぼであまりカエルがケロケロ鳴かなくなったのも農薬のせいです。

 ところで農薬に蹴散らされて行き場を失ったアマガエルと人の住まない民家の出会いは偶然の結果なのでしょうか。こういういわば物言わぬ弱いものがどこかに追いやられていく社会は本当に豊かなのでしょうか。もうちょっと深く考えてみましょう。

 私たちがバブル崩壊以来の長い停滞のなかから抜け出せないのは、ひょっとすると私たちが苦労して獲得した富の使い方を誤ってきたからではないでしょうか。だから今日の社会を誰もが本当は信頼できず、いつか自分がアマガエル的立場に追いやられはしないかとみんな不安に駆られているのです。だから最後の頼みであるお金を握りしめて使いたくないのでしょう。

 このようにアマガエルさんは色々な意味での安全な生活環境のバロメーター的存在でもあります。そして私がなぜブログ名をアマガエルにしたか、これで少しはご理解いただけたでしょう。このブログが続いて自然環境がこれ以上破壊されないことそして社会がひとりひとりの構成員にとっていつかは安寧の場所になることを願っています。