働くのはお金のため家族のためということもありますが、少し大げさになりますが自己の存在を確かめるためというのが大きいのではないでしょうか。
つまり職を与えるということは人の人格を認め成長の場を提供することにつながります。ですから非正規雇用の契約社員を増やして経費を節約しても、長い目で見ると結局は企業の大切な人的基盤を根底から揺るがすことになりかねません。
確かに非正規雇用の雇用形態は短期的に見れば手っ取り早い経費削減策です。しかしそれは企業の活力を削いでいく恐ろしい悪魔の誘いになりかねません。近年の犯罪からもうかがい知れるように万が一にも社員の心の荒廃を招けば企業の健全な精神風土は崩壊していくでしょう。
人格を無視して経済的効率性のみから若者を消費しようとする近年の風潮は企業にとっても社会にとっても本当は好ましいことではないと思います。