私がとても敬愛していた人が先日亡くなられました。彼は文筆家で根性のすわった徹底的な平和主義者で自由をこよなく愛しておられました。小柄ながら80歳を超えてもほぼ毎日ジムに通うほど活動的な人でした。
その人をここでは正義さんと仮称します。さて正義さんは臨終の床にあったその時間に私の夢の中に来てくれました。私は、その夢で起きたついでにトイレに立ったあと、再度床について寝ようとしてもいつもと違ってどうしても再び眠ることができませんでした。仕方なく4時半なのに起き出しました。
普通であればそこで入れた紅茶を味わいながら新聞に目を通した後、しばらく各テレビ局のニュース番組を一通り見てから着替えて外出します。しかし、その日はまったく違っていて真逆の流れで一日が始まりました。
起床した後にすぐ外出できるようにすっかり着替えてから朝食の準備に取り掛かったのです。あとで起きてきた妻が何かあったのかと不思議がるほどのことでした。
敬愛する正義さんが天国に発たれるその瞬間に、私は正義さんを正装して自宅でお見送りしたことになりました。こういう出来事が時々あるのですが、これはネコに囲まれて生活していて第六感が磨かれたおかげなのでしょうか。正義さんの御冥福を祈り、合掌。