小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

  とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。  東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。  そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...

2013年2月12日火曜日

最も崇高な演説

 元英国宰相W.チャーチルが炭鉱労働者の労働時間短縮法案のためにした国会演説(1908)は政治史上もっとも美しい演説の一つだと私は考えております。そこにはイギリスの労働者の生活に対する国家的理念が表明されているからです。一部分を以下に訳します。

 「産業民主主義の進展のもとで労働者が欲していたのは単なる工場とベッドの間を往復するという人生ではありません。彼らが要求するのは、自分たちの生活を見つめる時間、日没前に帰宅して家族と団欒を持つ時間、子どもたちとのふれあいの時間、思索や読書の時間、そして裏庭の菜園を手入れする時間...つまり生きるための時間です。」(CHURCHILL A Life , MARTIN GILBERT著、P.196 より引用)

 当時の日本はまだ明治時代で日清・日露戦争に勝利してイケイケどんどんの社会でした。演説から60年が経過してもベッドタウンなどという言葉を使っていびつな高度経済成長を賛美していました。そして110年が経過した今日、やっと過労死対策がほんの少し動き出しました。