私は好奇心旺盛で何でも見てやろう何でもやってやろう風の生き方をしてきましたから、いろいろと稀有な経験をたくさんしてきました。ただ「何でも見てやろう」の著者小田実(まこと)氏ほどの行動力はありません。
若い頃にイスタンブールに行ったことがあります。モスクに見学に行ったとき短パン姿を咎められたことがありました。私は小さなバッグ一個で一年でも旅行できる得意技をもっていますので、夏は短パンにTシャツということになります。ですからイスラム教の信者の人に言われたときは配慮のない自分をとても恥じました。
またトルコ風呂にも行きました。日本のような〇春の場所ではありません。そこで初めて岩盤浴を経験しました。もう30年以上前ですが、これは日本でやったら売れると思ったことを覚えています。
真夜中には港に面した歓楽街にも行ってみました。そこはさすがに私でもたじろぐほどの異様な興奮状態に包まれていてとても危険な臭いのする場所でした。女装をした人の店、肥満体の女性の店、高齢女性ばかりの店など珍奇な趣向をこらしたところがたくさんあって度肝を抜かれた記憶があります。
東西交易のちょうどど真ん中にあったイスタンブールはやはり不思議な魅力を秘めていました。