小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2013年2月20日水曜日

街路樹という巨大権益

 東京は街路樹がとても多い都市です。夏に街路樹が生む緑の木陰にはホッとするものがあります。しかしよく観察してみるとちょっと不思議なことに気がつきます。

 たとえば国会議事堂の周辺を歩いてみるとわかります。議事堂にある緑の木立に寄り添うかのようにイチョウの大木が街路樹として植えられています。とにかく街路樹には大木になりやすく剪定せざるを得ないものが多いのです。

 ある研究によりますと落葉樹の方が常緑樹よりは排ガスの影響に抵抗力があっていいと言われます。イチョウ、ケヤキ、マロニエなどは落葉樹ですから少しは合理性があります。疑問なのはなぜわざわざ巨木化するものを狭い道路の街路樹に選ぶのかということです。

 これらの巨大街路樹はほとんど毎年定期的に剪定して枝おろしをする必要があります。夏場に緑の木陰が欲しい時期につるつる坊主にされていることもあります。これでは何のための街路樹であるかわかりません。

 都市の美観には確かに街路樹は有効です。しかしそれならば建物に一定の調和を持たせて街づくりをするほうがいいような気がします。ヨーロッパにいっても狭い道路に大きな街路樹が植えられて剪定ばかりしているなどということは見たことがありません。

 巨木化する街路樹を植えてしまえば業者は半永久的に利益を享受できます。街路樹には肯定的なイメージしか持たない市民の感覚の虚を突いて生まれた巨大権益のひとつかもしれません。