私のエルヴィス プレスリーの普段の印象は少し悪ガキっぽいながらもどこか人間的な魅力を感じさせるというものです。
彼のこの魅力は何処からきているのか素人なりにいつも考えていました。彼の曲の激しさからは見抜けない何かがどこかにあるはずだといろいろと彼の曲を聴いてみました。そして辿り着いたのが、『スラム街で』と訳したらいいのでしょうか『In The Ghetto』という曲でした。彼の人柄にひとりで納得しました。
これはシカゴのスラム街に望まれずに生まれた赤ん坊が少年にまで成長しながらも悲劇の中で命を落としてしまうというストーリーになっています。彼が再起を期していわば本格的デヴュー曲として周りに強く反対されながらも自分の意志で選択した曲です。このことは 「ELVIS 30 #1 HITS」 のCDのPeter Guralnick 氏の解説(丸山京子訳)に記載されています。
勝手な解釈かも知れませんが、彼の社会を見る目というか大げさになりますが世界観というか、そんなものがにじみ出てている名曲だと思います。ロックなどを演奏する若者も参考にして活動に役立てていただければ幸いです。