小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

  とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。  東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。  そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...

2013年2月18日月曜日

日米の差異を思う

 私はもう20年ほど前になりますがアメリカの小さな大学の理事を長いこといくつかやっていました。その時に強く感じたことがひとつあります。私は企業内の事情は分かりませんのでこの話は大学での経験を前提にしているものと考えてください。

 普通はアメリカの会議ではいろいろと意見が出されます。会議が延長されてまる一日ということもあります。そのなかでも私はおしゃべりの方でした。アメリカでは突拍子もない意見を述べても、それがまっとうなものであると分かると必ず理解者が現れて、そこから信頼の輪が広がっていきます。

 日本の会議では真正面切って意見を言うと、それはそうだけどというような雰囲気にはなります。しかし支持者が現われて具体的な活動に発展していくことはありません。ですからしなければならないことでも結局は個人の単独行動のままで放置され、ひとつの活動として組織に根付いていくことはまずありません。

 つまりアメリカの場合はある個人の行動がひとつの組織的活動として根付いていく風土があるのですが、日本の場合はその逆で集団意志が固まらないと組織的な動きにならない傾向にあると言えます。そこが創意工夫の必要な国際競争の時代に後追いになりつつある日本の弱点かとも思います。

 あるドイツの雑誌が日本では集団に埋もれて目立たないようにすることだと評していたように記憶しています。まさにいい得て妙ではないでしょうか。何とかこの流れに変化がもたらされることを願うばかりです。