ある元ボクシング選手との会話です。
私 「体罰をどう思いますか?」
元選手 「私なんかよく殴られましたよ。」
私 「やっぱり、あってはいけないですよね。」
元選手 「しかし、グラウンドを10周走らされるよりいいですよ。」
私 「........」
なるほど、きつい練習をしている選手にはそういう解釈もありかと驚きました。
殴った指導者はやらせようとして殴ったのに、殴られた本人は走らされなくてホッとしている。
この意識のすれ違いの壁を乗り越えるには言葉を大切にして豊かなコミュニケーション能力を磨くしかないでしょう。指導者に求められる最も重要な資質のひとつです。
それにしても全日本サッカーチームのザッケローニ監督の勤勉で紳士的な姿勢と言葉の豊かさに尊敬の念を抱きます。私も彼の人間性に一歩でも近付きたいと思っています。