部屋を整理していたら2009年8月31日号TIME誌に声を上げる日本の若者(They Want To Be Heard)というテーマの記事が目に留まりました。
総選挙を前にしてこれまで寡黙であった若者たちが高齢化の進む日本の未来を形作るために声を上げようとしてる。総選挙前の世論調査では民主党が選挙活動を有利に進めているというようなことが記されています。
記事からも読み取れる当時の新しい時代の息吹を感じて渦巻いた熱狂は今はまったくありません。大勝した民主党政権への期待が現実の世界で完全に挫折して落胆に変わり、今回の総選挙では自民党が大勝して与党に返り咲きました。
これを後戻りと言っていいのか新しい保守政治の始まりと見ていいのかは、今のところ判断のしようがありません。ただ経済は円安を背景に立ち直り気味で株式市場も活況を呈して日経平均株価は12000円に達しています。
私が心配するのはTIME誌の記事にある少し活気づいていた若者たちが今日どこに行ってしまったのかという疑問というか不安です。株式市場の活況で証券会社の投資講演会が賑わっているようですが、会場を埋め尽くすのはお金のありそうなお年寄りばかりです。
こうしたお年寄りが日本の富を蓄えてしまい若者にお金が十分に回ってこないのでは彼らに成長のチャンスはありません。お金さえうまく回ってくれれば細かいことは「エエジャナイカ」というのでは国家の衰退は目に見えています。若者にお金がどんどん回ってくるような思い切った改革をぜひお願いします。