東電福島第一原発では使用済み核燃料プールの冷却システム用の電源が故障して停電になったようです。使用済み核燃料の冷却は原子炉の冷却のような一分一秒を争うものではありません。一週間くらいは冷却できなくても深刻な問題にならないのは確かです。
しかしです。もしこれが単なる技術的な問題からの停電ではなくて再び大地震が福島第一原発を襲って電源施設が破壊されたとしたらどうでしょうか。3月11日直後のような極めて危険な状況が再現されます。これを防ぐには早期に電源設備の多重化が実施される必要があります。
選挙対策で日本中で公共投資を増やすよりはまずは福島第一原発対策が最重視されるべきです。福島にいくら金をつぎ込んでももはや票にはならないのは分かります。しかしです。再度の巨大津波がきて冷却システムがむき出しの事故現場が冠水したら今度こそはすべては一巻の終わりです。