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2013年3月13日水曜日

地産のシャンペン求めてフランスのシャンパーニュ地方を自転車で駆け巡る

 ドイツのぼったくりバーのシャンペンで思い出したのがフランスのシャンパーニュ地方の長閑なブドウ畑の風景です。私はぼったくりバーでシャンペンに目覚めて(目覚めたものが違うだろ!)まだ日本でシャンペンがあまり知られていない時期にある会社とその輸入を目論んでいました。

 そのためにひとりで生産地の調査に出かけたことがありました。さて勇んでパリから列車で出発して目的地の駅に到着しましたが足がまったくありません。車に乗らない観光客など想定していないからです。まったく途方に暮れながら歩いていると都合よく自転車屋さんがありました。

 そこで早速行動に移って交渉です。つまり自転車を借りて回ろうという魂胆です。最初は自転車屋さんに笑われましたがわざわざ日本から来たシャンペンの愛好家(とウソを言ってゴメンナサイ!)に敬意を表してかパスポートを見せて交渉成立です。

 足を使って土地を回ってみるとシャンペンにも大小様々な生産者があって隣合わせでも味は同じではないことに気がつきました。また所どころでブドウ畑の鈴なりになっているブドウの実を失敬して食べてみましたが渋くてまずかったこと!この世の味ではありませんでした。あんなブドウの実から有名なシャンペンが生まれるなんて信じられませんでした。

 数々の生産者といろいろな会話が生まれて楽しい自転車ツアーでした。シャンペンはその名の通りフランスのシャンパーニュ地方の特定の特産品に付けられるブランドのようです。ですから他の地域でどんなに高品質なものを生産しても普通はスパークリングワインとしか呼べません。

 私は個人的にはシャンペンにこだわらなくてもどちらでも構わないと思っています。ただあの自転車ツアーから感じたことは生産者が一様にシャンペンというブランドに気高い誇りと深い愛情を持ってぶどう畑を見守っているということでした。また日本語では混乱してしまいますがシャンペンでもシャンパンでもどちらでも構いません。フランス語で発音すると本当の呼称はシャンパーヌュです。

 帰りに自転車屋さんにコーヒーを一杯いいただきました。美味しかった。確か可愛いいお子さんたちがいて私を見て奥の方から様子を窺っていたように記憶しています。彼と彼女はもう立派な跡取りになったのでしょうか。

 あっ、最後に忘れるところでした。シャンペンはお祝いのお酒です。お忘れにならないようにして楽しく味わってください。ヤケ酒にシャンペンはダメですよ。