就活中の教え子の話を聞いていて気になったことがあります。若い人たちは企業の求めている人材イメージを自分の勝手な思い込みで決めてかかって良い子を演じようとしていることです。
私の職業人生を振り返ってみて思うことは何よりも大切なのは自由であるということです。私の勤務した大学は同等の規模と知名度の大学と比較すると給与も退職金も40%低い水準にあります。そのことを知ったのは定年間際でしたが、なぜそんなことに無頓着でいられたかといえば自由にさせてもらえたからです。
もちろんそんな自由な環境でも地位にこだわれば自由ではいられません。残念ながら教授になったり准教授に下げられたり(これは全国大学史上初の快挙?)と色々ありましたが良心に恥じない講義とかなりユニークな実績は残せたと思っております。
自慢話みたいになりますから止めますが、猫かぶりの人生をしていくら出世して金持ちになってもきっと後悔する時がくると私は思っています。ですから長い職業人生を楽しく生きるためには是非猫かぶりは止めて「自分は自分」の信念をもって就活に臨んでください。そうすればきっとどこかに皆さんの居場所があるはずです。
ただし努力を忘れては絶対に明るい未来はありません。人生65年生きて得た教訓です。