公共放送のNHKといえども予算案を作成したら政府にお伺いを立てることになっているようです。なっているというのは、法的にはどこにも事前に見せろなどとは書いてないのですが、そういう習慣なのです。
これはNHKの自由で公正な報道を歪めかねない悪習です。予算が下りる前に予めどのようにお金を使うか詳細を見せろというのは政府も料簡が狭過ぎます。英国では政府は公共放送BBCに予算の使い方には絶対に口出ししないようです。
今日では視聴率ばかりが独り歩きをしてお金も時間も掛かる調査報道がすっかり影を潜めてしまいました。アメリカでも同じですが反省の機運もあるといわれます。独自に地道な努力をして事実を暴く根性ある調査報道は社会の健全性にはとても大切なものです。
民放はタレントがいっぱい階段席に並んでみんなでノリを演出する〇〇騒ぎする低俗な番組ばかりになってきました。チャップリンがひとりで世界を相手に笑いを取ろうとした役者魂はもう過去の遺物になってしまったのでしょうか。
NHKが変われば日本も大きく変わります。そういう可能性を持っているNHKは政府の干渉くらいにビクつかないでください。