3月24日NHKニュースウオッチ9で史上最多3度の3冠王に輝いた天才打者落合博満氏が大谷翔平選手についてコメントしておりました。
落合氏の意見としては本人がやるといっているなら両方やったらいい。そんなことはプロ野球史上何十年もなかった出来事で見てみたい。しかし敢えてどちらかと言われれば投手をやらせたい、というような内容です。
そこでまず大谷翔平選手と同僚のハンカチ王子斉藤祐輔投手の高校時代を比較してみます。
斉藤祐輔投手はチョウ真面目で責任感がとても強く(私の勝手な想像ですが)高校時代は連投連投また連投でした。肩の疲労を危惧する声もありましたが早大時代も流れが変わることはなかったようです。2006年夏の甲子園で全69回をひとりでマウンドを守り948球を投げ抜いた根性は一般人の常識では計り切れません。
さて大谷翔平選手の高校時代を振り返ってみますと、1年次夏は右翼手を務めて、2年次も甲子園で投手としてはほとんど過酷な起用はされておらず,3年次は投手で活躍も春の甲子園は初戦敗退、夏は不出場と斉藤投手ほど肩は消耗していません。高校の監督の配慮があって無理を強いられなかったということもあるかもしれません。
このように大谷翔平選手は幸運にも肩の消耗が少ない投手で未完の大器です。打者としてもあの巧みな球さばきや俊足が証明する体のバランスの良さからして、間違いなく卓越した野球センスの持ち主です。さて大谷翔平選手をケガさせずにどう育てるか、これからの日本ハムファイターズの責任には重いものがあります。
私の結論はそれでもやはり打者です。21世紀の王選手になって大リーグでホームラン王になってください。
最後にひとこと。本当は大変なのでしょうが大谷翔平選手は見る者にそれを感じさせません。今は野球が楽しくて仕方がないようで何でもやってやろうという雰囲気です。若者の特権である溌剌さ清々しさではち切れんばかりです。私たちも彼のように毎日を過ごせたらいいですね。