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2013年3月18日月曜日

WBC   日米のスポーツに対する考え方の相違

 アメリカでは野球の試合はゲームといわれます。アメリカンフットボールの試合もゲームです。ゲームですから勝負が決まっているのに相手を徹底的に打ちのめすようなことはしません。また特定のチームがいつも独り勝ちしてリーグ連覇を繰り返すのも好ましいことではありません。

 さて日本でもアメリカでも球旬のシーズンまで残すところにわずか約2週間となりました。選手たちはベストのコンディションで開幕を迎えるために体調管理に余念がないはずです。そんな重要な時期にWBCで勝て勝てと肉体を酷使させられてはたまらないというのがメジャーリーガーの本音でしょう。その無理がたたって故障しても誰も補償してくれないのですから余計にそう感じるはずです。

 ちなみに昨年のメジャーリーグのホームラン王、首位打者、サイヤング賞、ゴールドグラブ賞などの超一流選手のリストを作って昨日の重要なアメリカ対プエルトリコ戦に出場した選手の中に彼らの名前を探してみました。国籍の問題もあるでしょうがMVP ライアンブラウン選手とゴールドグラブ賞ブランドンフィリップス選手の二人だけでした。

 一方で日本のカプスとの昨日の交流試合を調べますと出場選手は巨人とソフトバンクから4選手、日本ハムと阪神から2選手などとなります。勝利最優先の布陣を敷くため選手選抜にチームの偏りがあるのがよく分かります。一方でアメリカの昨日の試合では二人の選手がいたのはジャイアンツだけでした。アメリカの監督が選手起用に並々ならぬ配慮をしているのがよく分かります。

 私の知るあるスポーツ専門家が米国留学中に連戦連投の甲子園の投手起用について講演したら、当地の専門家は「what?!」と驚き呆れかえっていたようです。もしアメリカ人に夏の甲子園の試合を見せたら多くの人たちは首をかしげることでしょう。そしてなぜドームでしないのかと言われるかもしれません。

 このようにスポーツそのものや選手の尊厳に対する考え方に日米間では大きな相違があります。これはおそらくスポーツ分野だけではなくていろいろな分野で見られるものかもしれません。少なくとも野球はゲームであってサムライの果たし会いではないことだけは知っておきたいものです。