小室圭さんをシッタベンレイ
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2013年3月9日土曜日
ビジネス考 社長の判断は右か左かを決めるだけのことなのか
ここでは組織の長は単に右か左かを決めれば事は済むというものではないということを考えてみたいと思います。そこでフィクションですがひとつの物語を通してこのことについて私なりに考察を加えてみます。
ある会社が遊休土地の売り手としてコンサルタント会社を使って不動産取引をしたと仮定します。コンサル会社が紹介した買い手と交渉して売買の合意に達しました。契約の現場にいた不動産業者は準備してきた契約書に署名はしましたが重要事項の説明はしませんでした。
ここで売り手の社長はコンサル会社に仲介手数料に相当する3%の謝礼を支払いました。社長は通常の仲介手数料の金額の範囲内にあって過分なものではないから何ら問題にはならないと考えていました。
しかし実際に支払ったのは仲介手数料ではなくてコンサル料だと解釈できます。不動産業者は報酬を受け取らないという極めて変則的な取引でした。これも問題ではありますがもっと重要なことがあります。
それは契約に何らかの瑕疵があった場合に不動産業者はそれに対して責任を負うべきかどうかという疑問が浮上してくることです。契約に際して重要事項の説明がなかった訳ですから仲介の要件が十分に満たされていないともいえます。そのため最終的には民事裁判の法廷で決着をみることになるでしょう。
社長が例えば知り合いのコンサル会社を使いたい気持も分からないわけではありませんが、不正はなくても会社を不安定な状況にミスリードするようではリーダーとしては失格です。社長の判断は右か左かだけを決めればいいのではなくて、そこに十分な合理性がなければならないと思うからです。