小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2013年3月10日日曜日

私たちはPM2.5は距離の3乗で減少することを知らされていない不都合

 私はPM2.5 の測定の専門家ではありません。また測ったこともありません。ただ放射線測定については世界最高の超高性能携帯型測定器 i-FKR 254 を最初に購入して使った人間としてかなりうるさい方だとは思っています。これらの経験から PM2.5 の測定値の解釈の仕方についてまず考えてみます。長くて面倒になったら最も大切な最後の方の段落だけ読んでください。

 PM2.5 の測定は非常に難しくてかつては測定方法は統一されていませんでした。ですから過去のデータと比較して安易に数値の違いだけから具体的な結論を導き出すのは慎まねばならないでしょう。つまり公表される観測値の比較にはまず測定方法などを考慮しなければならず、一桁のオーダーの差を問題にする場合にはよほど慎重を期さねばなりません。

 さて環境基準についてですが PM2.5 では環境基準として一年平均値と一日平均値が設定されています。PM2.5 の場合は一日平均値は一時間値の算術平均ではではなくてまる一日の平均値です。また日本の環境基準はアメリカなどの場合とは違って純粋に単なる政策目標であり、人間の健康にどういう影響をどの程度もたらすかを示す指標とはなっていません。マスコミには健康を守るための環境基準という表現も見られますが、この表現があらぬ誤解を生んでいるように思われます。

 環境基準が一日平均値で超えたからといって健康への直近の個別影響はよくわかりませんが、集団指標である死亡率の上昇はよく知られています。ですから子ども、お年寄りそして呼吸器系循環器系などの持病を持っている人は注意が必要でしょう。公害で被害者となるのはまずこうした弱者ということに決まっています。

 最後に私たちの日常生活に影響の大きいPM2.5 の発生源は身近を走る自動車です。特に排ガスからの汚染物質は三次元的に拡散していきますから、理論的には発生源からの距離の3乗で減少すると考えられます。つまり公表された観測値は幹線道路に沿って生活する人たちの本当の暴露量を表わしてはおらず、実際よりはかなり低い値になっているはずです。これが私たちが知らされていない最も不都合な真実です。

 ついでですが福島県に設置されている放射線測定用のモニタリングポストで周囲が除染されているものがあります。これも私たちにはとても不都合な知られざる真実です。このことをばらしたからと言ってヘンなフィルターを掛けないでくださいね。

 モニタリングポストの除染についてはまた詳しく書きます。