世の中は勝つ人ばかりではありません。スポーツでも勝者と敗者があります。勝つことばかりに価値を置き、負けることはすなわちマイナスであるとする人生観は私は好きではありません。
私たちは子どもが勝利者になるように追い立てます。でも結局は毎年東大に入るのは3500人、医者や弁護士になるのは両者合わせても約1万人しかいません。残りのおよそ120万人はすべて敗者です。
私たちは負けた時の方がより多くの教訓が得られて成長するように思います。とすれば人生の重みは勝ちと負けをプラスとマイナスとして加減算で決めるのではなく、両方ともプラスとして足し算する考え方はできないものでしょうか。
「勝者にならなければ幸せになれない!」という弱虫の論理を捨てられる強い心の持ち主が少しでも増えていったら、子どもたちにもっと無邪気で明るい笑顔が見られるようになると思います。