小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2013年5月22日水曜日

大学学生課 学生取り締まりは本当の指導か?

 大学におよそ30年以上いるといろいろなことがあります。この頃になって気になるのが学生指導のやり方の変化です。簡単に言ってしまえば見守り型から取り締まり型に変わってきたことです。


 青春真っ盛りの学生時代にバカをするなと言う方がむしろおかしいのですが、今日ではオウム返しに規則規則と言って学生を取り締まります。警察の駐車違反取り締まりのように有無を言わせぬ処分で断罪してスッキリというのが今日の学生指導の実態でしょう。何故こうなってしまったのか。


 一つはどこの大学もひどく世間を気にするようになってきました。学生が事件を起こして報道でもされようものなら、あたかも大学が悪いことをしたかのような雰囲気で処分が下されます。つまり大学の視線がマスコミの方に傾いてしまい学生指導の原点が顧みられなくなってきたことがあります。


 もう一つは社会の変化でしょう。ドイツ週刊誌デア シュピーゲルが言うように日本人がホンダ、パナソニック、ソニーなどの起業家の持っていた冒険心を忘れて臆病になり過ぎているからでもあります。一切の過ちを許さない規律絶対の世の中になってきて人をかばう雰囲気が失われつつあります。


 かつてはどこの大学でも退学させた学生を場合によっては復学させてそっと見守る懐の深さがあったものです。ここまで庶民化した日本の大学でやり直しを許さない冷やかな学生指導には何かどこかに置き忘れてきたものがあるような感じがしてなりません。