北朝鮮のミサイル発射実験は一応は見送りとなったようです。私はすっかり発射されるものと思い込んでおりました。
今回のミサイル騒動ではアメリカ、中国そして韓国は従来のような傍観者的な態度はすっかり影を潜めました。特にアメリカのケリー国務長官の関係諸国歴訪を契機に一気に各国の対応が本気度を増した感がありました。
北朝鮮は張り子の虎の現有兵力ではとても韓国と渡り合うことはできませんから、何とか中国の威を借りて核実験強行までは辿り着きました。しかし、弾道ミサイルも欲しいとなって中国は堪忍袋の緒が切れたようです。中国銀行が北朝鮮の朝鮮貿易銀行と取引停止をしたことからも本気度が伺えます。
韓国もパク クネ大統領になって明らかに対北朝鮮の姿勢が変わりました。優しいお母さん風の美人新大統領ですが戦争も辞さないと思わせる凄味が感じられます。アルゼンチンとのフォークランド戦争を戦ったサッチャー女史のアジア版登場と言えるかもしれません。
こうして今回の北朝鮮ミサイル問題は自国の運命を懸けて真剣に話し合うアメリカ、中国そして韓国を結ぶ新しい重要な関係を誕生させました。右傾化に拍車をかけてダダをこねる日本は蚊帳の外で存在感が微塵も感じられないのが気がかりです。