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2013年5月17日金曜日

ロダンの彫刻 性と生命力を表現する

  このところ慰安婦問題から男の性についていろいろと考えさせられているうちにロダンの彫刻「グラウコス」を思い出しました。このブロンズ像は胡坐(あぐら)をかいている一人の老紳士の股ぐらに妖艶なニンフがかがみ込んで胸に顔を埋めるという艶めかしい構成になっています。


 その製作年は1881年以前の明治初期頃とみられております。その頃の日本といえば富国強兵政策のもとに戦争に向けてまっしぐらに突っ走っていました。とにかくロダンのこの作品からは当時の日本とフランスの文化的距離の大きさがはっきりと分かります。

 

 「グラウコス」のブロンズ像を見るとすでに19世紀後半のフランス芸術の世界では性と生命力というテーマが取り上げられていたようです。生命力の灯が消えつつある肉体の前にわざと若きニンフの姿を置いて老体から発せられる性の呻吟をロダンは表現したかったのでしょうか。彼の意識の自由さと豊かな発想力に驚嘆せざるを得ません。