パリの昼下がりのカフェで他愛もないことをみんなで話しておりました。何がきっかけだったか記憶は定かではありませんが日本人はなぜ背が低いのかという話になりました。
今でこそ日本人の若い男性の平均身長は170センチありますが昔は160センチそこそこでした。私も小柄なほうですからヨーロッパに行けば立派な小男です。その日は話が一回転二回転して結局はそれは〇種のせいであるということになりました。
そのとばっちりを受けたのが背の低いフランス人でした。フランス人なのに背が低いのに?を付けられたのです。私は背は低くていい日本人として堂々としておりましたが彼は居場所がなくなり可哀想でした。どこの国に行っても若い頃は案外背の高さは気になるもののようです。
ただ若い頃は脚の長さは魅力のひとつなのですが大柄な人は介護が大変です。幸いなことに戦前の長生き女性は押し並べて小柄です。現在は幸運にも介護現場では体格が良い戦後派の若い人たちが小柄な戦前派の年寄りを介護する構図になっています。
しかし今後は戦後派の比較的大柄なお年寄りが介護の対象になってきます。必然的に介護スタッフの負担は格段に大きくなるものと思われます。私たちはこうした時代の変化も先取りして対策を考えておかねばなりません。私は都市部では60歳を過ぎたら車のない生活を提案します。