我が家の猫たちは雨天の前日あたりから決まって熟睡どころか昏睡状態にあります。天気予報よりも正確なこともあります。どうして天候の変化があんなに正確に読めるのかいくら考えても疑問は尽きません。
自宅には非常に正確な気圧計が置いてあります。毎日その気圧計の変化に注視していたのですがやっとヒントが浮かび上がってきました。やはり気圧の変化に猫は敏感に反応している模様です。
ノラ猫を観察していても雨の日はどこかに姿を潜めたまま絶対に出てきません。終日雨が続こうがまったく餌を食べに来る気配さえ見せません。これは肉食動物の習性なのでしょうか。雨に濡れれば体力を大きく消耗しますし餌にありつける可能性も非常に低いはずだからです。
雨天には動き回らないで極力エネルギー消費量を節約するという能力を自然は肉食動物に与えた可能性があります。彼らは急激な気圧低下を敏感に聴覚器官を使って察知しているのです。実際に聴覚器官は天候変動による気圧変化の何万倍ものものを容易に感知できます。
きっと猫は急激な気圧低下を天空の放送局からの雨降り警報としてしっかりキャッチしていたのです。人間にもこの能力の名残がありそうですが、それは残念ながら頭痛や喘息などの引き金となっている可能性があります。これらの症状に悩まされている人はいちど猫の様子に注目して関連性を調べてみてください。