昨日教え子から会いたいと連絡があってネコに餌をやりながら就活相談をしました。やっぱりキャンパスに机がなくなると学生と落ち合う場所がなくて不便でした。
教員は退職しても教え子たちがまだキャンパスにたくさん残っていますから気になります。退職者用の共同の詰め所でもあれば助かるのですが、そういう細かい学生への配慮の有無は大学の経営ポリシーによりますから何ともなりません。
さて相談内容は大手の会社の一次面接はクリアしたのだがまだ通過すべき関門が4つもあるので不安で仕方がないというものでした。こういう不安は誰にでもあってなくすことはできません。ただこの不安を分析してみますと不採用になったときのショックへの恐怖感からくるものだと考えられます。
落ちても受かってもどちらでもいいような試験はまったくノーテンキでいられるはずで不安な気持ちにはなりません。とすれば落ちることへの考え方を変えてみることもひとつの対処法かと思うのです。ではどう変えるかという具体的な問には私は次にように助言しておきました。
採用試験で不採用になるということは、自分という人間に落第者の焼きゴテを押されたということではなくて、単に相性がなかっただけだと解釈すべきです。不採用は本当は相性の問題なのに奇妙にも実力不足と結論してしまっては、結局は偏差値序列の考え方で会社を選択することになりかねません。
これが就活における大きな落とし穴になってしまいます。大学受験と同じ安易な偏差値序列で志望会社をリストアップしていては、いつまでも自分の相性とは無関係に採用試験に臨んでいることになります。働くと言う意味は自分の人格と密着したものであることをつよく認識して、自分との相性を考えながら企業選択をしたら良いと思います。