遠出をして街中をぶらついていたらケーキで馴染みにしていたお店の前を通りました。中を覗いてみたらサバランが陳列してあったので訪問先のお土産に買いました。
リキュールを浸したケーキのサバランは下手な腕前で作るとすぐにベチャベチャになってしまうために店頭に並ぶことはほとんどありません。美味しいサバランが置いてあるケーキ屋さんがあったらそれは本物のお店です。ちなみにサバラン、サバランと言ってケーキ屋さんをまわってみてください。今日では都心でもほとんど見つかりません。
パン屋さんも焼き過ぎのフランスパンを店頭に並べているお店は偽物です。持ちを良くするために表面を焼き固めたフランスパンはパンではありません。フランスパンは表面を焼き過ぎると口に頬張って噛んだ時に強い焦げ味がしてパンの白い中身のしっとり感と小麦味を殺してしまいます。しっとり感は塩加減で決まりますので天候をみての調整はまさに職人技です。
本物のフランスパンの焼き上げは全体の三分の二以上の部分がクルミ色に仕上がっていなければなりません。東京でも襞の部分が黒焦げて全体が焼きアーモンド色の偽フランスパンしか見かけなくなってしまいました。
今日立ち寄ったお店は両方とも満点の合格でした。持ち帰ったフランスパンは駅に降り立ったら待ちきれなくなり家まで歩くうちに半分くらい食べてしまいました。派手な客足ではありませんでしたがスゴイお店がまだ残っていることを知って幸せな気分になりました。
今日はあの店からとても素敵な時間をプレゼントされました。ニセモノ店に負けないで頑張ってください!