テレビ朝日の「中居の〝ミ〟になる図書館」で美文字の書き方を紹介しておりました。いろいろと細かいコツがあるようで驚きました。
私の書く文字はお世辞にも上手とは言えません。私の学生の授業評価でもっとも多い不満が字が汚いというものです。ですから黒板に字を書くのはとても苦手ですが、私の書く量の多さは評判でしたからおそらく多くの学生を苦しめたことでしょう。
中国やドイツでは小学校に入学すると万年筆を買わせて美しい字を書く練習をするようです。そのせいか中国からの留学生で字の汚い人はいません。綺麗な字が書けるということは何事にも得をすることが多いはずです。
例えば入学試験の課題作文の採点でも綺麗で丁寧な字で書かれたものは良い印象を与えます。それが点数に反映するかと言えばするときもあります。例えば65点かそれとももう少し上かと悩んだ場合には上にするのが人情と言えるものです。
ただ中居正弘さんの司会で進んだ美文字講習を見ていて感じたのは、言われた通りの上手な字を書くようになるとみな同じ字型の無個性なリクルートスーツ状態にならないかということでした。下手な字しか書けない私の屁理屈かもしれませんが、個性ある美しい字とは何なのでしょうか。