ミサイルの発射があるとして日米韓はミサイルを迎撃するかといえば、私はないと結論します。ミサイルが発射されればすぐに弾道計算できますからどこに落下するかを知ることができます。そして海上に安全に落下すると分かれば放置するはずで迎撃はないでしょう。
迎撃は勇ましい言葉ではありますが多くのリスクを有しています。まず迎撃失敗です。そして相手の挑発行為に乗せられる危険性です。また海上に安全に落下するものを迎撃すれば費用の無駄でもあります。
そんな訳でいろいろと議論が沸騰していますが、今回の緊張状況においてもっとも危険なことはミサイル発射ではなくて日米韓の勇み足による不必要な迎撃行為だということを私たちはしっかりと認識しておかねばなりません。
今回のミサイル発射問題に限って言えば、この事態をどう納めるかを決するカギはあくまでも私たちの手中にあることが分かります。マスコミが話題作りのために騒ぎ立てて国民の不安を煽るほどには制御不能の環境にはないということを冷静になって理解すべきです。
そうはいってもこれから先の挑発行為のエスカレートを止める有効手段がないのが今日の北朝鮮問題の難しさです。