今日も都心に出ましたのでパン屋さんを訪ねてみました。焼き過ぎのフランスパンがたくさん並んでいました。
フランスパンの美味しい焼き加減を理解するには食パンを考えてみると分かりやすいでしょう。私たちは食パンを今日のフランスパンのようには絶対に焼きあげません。なぜでしょうか。うまくないからです。
フランスパンも私たちがトーストを焼くぐらいに優しく焼いてあげるとホックリ感と素朴な小麦味を味わうことができます。それなのになぜあんなに真っ黒に焼くのか考えてみました。きっと生地が工場で大量生産されているからでしょう。
すると天候やお店の環境とは無関係にレシピ通りの塩分量の生地が各店に運ばれてくることになります。塩分量が調整されていないパンの持ちをよくするには表面を濃い焼きアーモンド色になるまで焼くしか方法がなくなります。
美味しくない焼き過ぎフランスパンはおそらく大量生産の弊害によるもので残念ながら仕方のないことなのでしょう。