テレビでは北朝鮮のミサイル発射の可能性についての話で持ちきりです。私はミサイル発射はあると結論します。それも複数の種類の違ったミサイル同時発射の可能性が高いと見ます。
ではどこを狙うかを考えると完全な戦争状態に突入するリスクを冒してまでいきなり都市部に向けて発射することはまず現状では考えられません。米軍基地攻撃に使う弾道を利用して日本近海に打ち込むという可能性が最も高いのではないでしょうか。
北朝鮮は発射したミサイルを撃墜されても貴重な実戦的データを収集することができます。万が一にも迎撃して失敗すれば挑発行為をさらにエスカレートさせかねません。今回はまさに真剣勝負の神経戦の様相を呈しています。
北朝鮮が仕掛ける緊張状態は野球で言えばお互いの実力を探り合うオープン戦の段階でしょう。唯一の問題はもっとも迎撃しやすい北朝鮮の領空内や領海内でミサイルが破壊された場合です。限定的とはいえ本当の実戦状態がオープンしないように祈るしかありません。