4月10日衆院予算委員会(NHK中継)で安倍首相と枝野元経産相との間でデフレ脱却と今後のインフレに対する見方について質疑応答がありました。
安倍首相はインフレ傾向が強まって物価が上がれば人々は早めに物を買うようになるからデフレ脱却ができると主張し、枝野元経産相は低所得の人たちはむしろ将来が不安になり物を買わなくなると反論しておりました。
しかし、これでは単なるインフレ現象の切り方の相違によるすれ違いに過ぎず、デフレ脱却の道筋を見極める建設的な議論には発展しません。こういう酒場の議論のような不毛な堂々巡りが国会でなされているのを見ていて非常に残念でした。
両者が無益な議論をしていることに気が付いていないのか、この程度のことしか政治家は考えていないのかよく分かりませんが、これではデフレ脱却も容易なことではないと不安になりました。