日本の一般会計の財源である税収(収入)はバブルの絶頂期に一瞬ですが60兆円に達しました。その後は当然のように減少して今日では40兆円前半の水準にあります。
一方で一般会計の歳出(支出)はどんどん膨らみ90兆円を上回っていて、今後もこの水準を大きく下回る可能性はないでしょう。分かりやすくいえば年収400万円で900万円を使うグウタラ生活をしているのと同じです。総額1億円の借金に毎年500万円がさらに積み上がる勘定です。
アベノミックスが今後どのような成果をもたらしてくれるか私にはまったく分かりませんが、どう考えてもバブル期の水準に税収か増えるとは思われません。とすれば消費税を上げていく以外に財政赤字をなくす方法はなさそうです。
日本の消費税は1989年4月1日に3%で実施され、1997年4月1日に5%になりました。消費税の対象になる家計最終支出は300兆円くらいですから、消費税を1%上げれば約3兆円の税収増となります。消費税を今の5%から20%に上げれば計算上は日本の財政を均衡させることができます。
戦後政治の最大の負の遺産を清算するために私たちは相当な負担を強いられることになりそうです。その元をただせば私たちの過去の投票行動に問題があったということではないでしょうか。