私の3月17日のブログで説明しましたメタンハイドレートの研究は今や巨大プロジェクトになろうとしており、原発開発前夜のような様相を呈してきました。
メタンハイドレートとは天然ガス成分のメタン分子をたくさん閉じ込めた水のシャーベット状物質と考えて構いません。この研究は深海底のメタンハイドレートを採取してメタンだけを集めて天然ガスにするための技術確立が目的です。
今日の研究課題は採算性にありますが実用段階になれば地球温暖化への破滅的影響が明らかになってくるはずです。
この研究の問題点をわかりやすく言えば天然ガスや石油の採掘はコルク栓の瓶から中身を取り出す程度の技術水準の話です。一方でメタンハイドレートの採集はラムネの瓶から栓を抜かずに中身を回収する技術確立に等しいのです。
たとえラムネの栓のガラス玉に注意深く穴を開けて中身を回収することができたとしても、万が一にも栓が抜けたら原発と同じく一巻の終わりの可能性があることを研究者はまずはっきりと伝えるべきだと思います。
それを言わないで巨大国家プロジェクトにするのは原発に続く第二の安全神話の始まりです。