4月4日テレビ朝日「池上×マツコニュースな話」で池上彰氏とタレント マツコデラックスが普通ならテレビではNGのきわどいテーマを敢えて話し合っていました。かなり度胸のいる内容が盛り込まれていて十分に楽しめました。
私が特に注目したのは日中関係の対話でした。今日の中国共産党の正当性は日本軍を追い払ったという実績にあるというのが池上彰氏の解説でした。近年中国が日本を敵視する教育を展開している理由もそこにあるようです。
さてその日本敵視政策がどのようにどの程度まで中国国内の若者に影響を与えているのかは私には知る由がありません。ただ私の教え子である多くの中国人留学生との交流ではそのような敵愾心を感じたことはまったくありません。
思うに人間感情は相互関係のものですから私たち自身が否定的な気持ちを持って接すれば相手もまた普段とは違った後向きな気持になるのは当然でしょう。そう考えると以前とは違って私たちの大半が中国人を肯定的には見ていないという調査結果が出ているのが気がかりです。
平和の基盤である世界経済が順調に発展していくためには日中関係がつつがなく前進していくことが不可欠です。中国よりはるかに先進国である日本こそが今日の困難な日中関係を積極的に克服していく姿勢を見せるべきでしょう。池上彰氏の関心もそのあたりにあるようで、日本側からのいわば融和努力が期待されるところです。