小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2013年9月30日月曜日

銀行の冷酷な要求 半沢直樹になれるか

 東京電力の柏崎刈羽原発6・7号機の再稼働に向けた動きが慌ただしく急に前進しました。安全審査申請を頑なに拒んでいた新潟県知事も今回は簡単に了承してしまいました。お互いの顔を立てるための再稼働に向けた既定路線だったのでしょう。


 この流れの背後には東電の資金ショートを防ぐために銀行融資の期限が迫っていたことがありそうです。東電は10月に770億円を返済しなければなりませんでしたが、銀行団はその分の借り換え融資には再稼働申請を条件にしていました。


 こうした銀行の姿勢は冷酷極まりない行為です。福島原発の事故処理が完全に手詰まりの段階にあり、危惧される冬の電力不足も乗り越えられそうな状況で再稼働を急ぐ必要はないはずです。銀行の提案した交換条件はマネー本位の非道で社会性を無視したものです。


 日本では連帯保証制度や不動産購入ローンの追加担保提出などが慣例化しています。そのために自殺や家族離散などの悲劇が後を絶ちません。このような商習慣は死人の首にもう一度縄を掛けて吊るすようなものです。今回の銀行団の再稼働要求はそのような銀行の冷酷な体質を如実に表しているように思われます。


 ヨーロッパでは社会貢献のための融資である社会的責任投資(SRI)が活発化してきています。その総額は銀行融資の10%相当の百兆円にも達しているようですが、日本ではその気配さえさっぱり感じられません。私たちは組織のロボットになりきるのではなくて良識ある個人として半沢直樹流に銀行の体質を変えていかねばなりません。