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2013年9月13日金曜日

家庭環境と学力の関係 グループ学習のすすめ

 家庭環境と学力の関係については教育学者苅谷剛彦氏の非常に優れた研究があります。10年以上前の論文ですがとても参考になりますので簡単に紹介します。


 まず家庭環境は文化的環境と基本的生活習慣のふたつに分けて具体化しています。文化的環境とは、家の人がテレビでニュースを見るとか、子どもを美術館や博物館に連れていくとか、絵本を読んでくれるとかいうことをいいます。また基本的生活習慣とは、自分で朝は起きられるとか、朝食を取っているとか、いってきます、ただいまを言うとかいう内容です。


 苅谷氏のアンケート調査結果の分析を見ると、次のような関係があることが分かります。

 1)文化的環境が高いグループでは基本的生活習慣の定着度も良い

 2)文化的環境の低いグループでは基本的生活習慣の定着度も悪い


 そして高い文化的環境のグループでは、黒板を写すとか、予習をするとか、自分でよく調べるとかいうことに積極的であることが示唆されています。それでは、2)のようなグループに属する人たちはどうしたらいいのかについては論文では考察されていませんが、今日的な考え方ではグループ学習がその手がかりになるであろうと思われます。

 

 小中学校の勉強は塾通いよりも、むしろ楽しく一緒に勉強できるお友達を持つことが大切ではないでしょうか。スポーツでも苦しい練習に耐えられるのは多分にみんなと一緒にやっているからです。またグループ学習は助け合いの協同精神の涵養にも役立ちます。