小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

  とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。  東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。  そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...

2013年9月30日月曜日

笑い話 ガキ大将の運動会

「小学校最後の運動会だ。いつものように俺に任せておけ!」
「うん、みんなも頼りにしているよ。」
「何たって、今日だけは自信あるからな!」
「どうして今日だけなの?」
「テストの時間にお前の世話になってるの気付いてなかったのか?」

銀行の冷酷な要求 半沢直樹になれるか

 東京電力の柏崎刈羽原発6・7号機の再稼働に向けた動きが慌ただしく急に前進しました。安全審査申請を頑なに拒んでいた新潟県知事も今回は簡単に了承してしまいました。お互いの顔を立てるための再稼働に向けた既定路線だったのでしょう。


 この流れの背後には東電の資金ショートを防ぐために銀行融資の期限が迫っていたことがありそうです。東電は10月に770億円を返済しなければなりませんでしたが、銀行団はその分の借り換え融資には再稼働申請を条件にしていました。


 こうした銀行の姿勢は冷酷極まりない行為です。福島原発の事故処理が完全に手詰まりの段階にあり、危惧される冬の電力不足も乗り越えられそうな状況で再稼働を急ぐ必要はないはずです。銀行の提案した交換条件はマネー本位の非道で社会性を無視したものです。


 日本では連帯保証制度や不動産購入ローンの追加担保提出などが慣例化しています。そのために自殺や家族離散などの悲劇が後を絶ちません。このような商習慣は死人の首にもう一度縄を掛けて吊るすようなものです。今回の銀行団の再稼働要求はそのような銀行の冷酷な体質を如実に表しているように思われます。


 ヨーロッパでは社会貢献のための融資である社会的責任投資(SRI)が活発化してきています。その総額は銀行融資の10%相当の百兆円にも達しているようですが、日本ではその気配さえさっぱり感じられません。私たちは組織のロボットになりきるのではなくて良識ある個人として半沢直樹流に銀行の体質を変えていかねばなりません。

八重の桜 命を粗末にする美学

 NHK「八重の桜」で西南戦争を扱っています。官軍の圧倒的な火力の前に刀で立ち向かっても勝てるわけがありません。そんな無謀な戦争で両軍に1.3万人の犠牲者が出ました。しかし、それを覚悟で命を自分の信念に捧げるのが武士の魂、日本男児の美学でした。私たちはそういう潔さに何故か惹かれ涙するところがあります。


 しかし、よく考えてみるとそんなに命を粗末にしていいものでしょうか。およそ1世紀後の第二次世界大戦でもこの美学が利用され、多くの若い命が失われました。西南戦争が19世紀、第二次世界大戦が20世紀の悲しい出来事でした。21世紀には、このような幻想に満ちた美学は忘れ去り、もっと意気地無しになって命を大切に扱いましょう。日本社会では意気地無しと言われる方が本当は勇気がいるのです。

芸能人に期待できるものは.....何もないのか

 芸能人はよく考えてみれば商売の広告塔でチンドン屋と同じですから、有名だからと言っても彼らに社会的発言を求めるのは筋違いかもしれません。


 しかし芸能人としての人気の効果は絶大で弁護士ながらもテレビ出演したあとに政界に躍り出たケースもあります。NHK「あまちゃん」人気ではロケ地の観光客は35倍に増加したそうです。そんな実例を知ると彼らがその知名度を生かして社会の矛盾について発言してくたら、きっと現代の若者たちの政治的無関心も変わっていくはずです。


 金は天下の回りものといいますが、どんなに有名な芸能人でもたまたまそういう幸運に恵まれて人気を得て高額収入を得ているにすぎません。そんな立場で大もうけをしたのだから、つかぬ間の浮世で当てた幸運の恩返しくらいに思って少しは社会的な発言をしてもらえないものでしょうか。


 お金持ちがお金儲けに一抹の負い目を感じるくらいの良識が残っている世の中の方がまともな社会といえるのではないでしょうか。

2013年9月29日日曜日

技に溺れるミステリー物

 昨晩はテレビ朝日で放映された森村誠一原作「悪の魂」を観ました。私は原作を読んでいませんので、脚本化されたテレビのミステリー物としての感想です。


 昨晩楽しませてもらった「悪の魂」はとても念入りに練り込んだ内容でしたが、その筋書きにはどこか無理があって釈然としない部分が数か所ありました。例えば、最初の山間の殺人現場に放置された被害者の赤い車はどうなったのか、二つ目の偽装自殺事件では被害者の血液分析はなされなかったのかなどは特に捜査の重要な手掛かりになるはずでしたが、残念ながら触れられませんでした。おそらく内容を盛り上げるために手が込み過ぎて話の筋を整理し切れなかった結果でしょうか。


 日本のミステリー物は「水戸黄門」のような勧善懲悪型で必ず最後はお涙ちょうだいのワンパターンになっていますが、年寄りにはちょうど良い味付け方かと思っております。

10分間続くコマーシャルってありですか

 テレビ朝日「相棒」は1時59分から始まり、およそ5分後にタイトルだけ瞬間的に画面に出たかと思うと、また約5分間のコマーシャルでした。「相棒」のコマーシャルは毎回5分も続く長いものですが、他のテレビ局でも五十歩百歩です。コマーシャルで露骨に長いものは規制できないものでしょうか。テレビ局には、それでも観るのが〇〇だと思われているのでしょうか...

教育で一歩も二歩も先を行く国 フィンランド

「16歳まで、他人と比べるテストはなく、点数競争はしない。

 勉強は学校の授業だけ。

 義務教育の授業時間数は、世界でほぼ最低。

 宿題は少しあるが、学習塾はなし。

 取り立てて、受験勉強もしない。

 国際学力調査によると、そんな国が、必死で勉強する東南アジア諸国と

 肩を並べて世界トップクラスだという。以下省略」


 フィンランドはこのような国だそうです。夢のようですが、みなさんはどう思われますか?


引用 フィンランドはもう「学力」の先を行っている 福田誠治著(亜紀書房) 

2013年9月28日土曜日

“ 無欠 ” 革命を起そう!

 友人と話しをしていて過去の利権構造が復活した感のある今日の政治を未来型に転換するにはお金を使って “無欠” 革命を起こすしかないという流れになりました。“無欠”革命とは国政選挙に一回行くとその場で1万円の税金が還付される仕組みを作ろうというアイデアです。


 政府の一般会計だけで100兆円ですから無駄がそこここにあるはずですし、過去のしがらみを捨てて考え方を変えればその範囲は一気に広がります。そのうえ現在のような一部の人々が組織票を握って既得権を貪るための選挙でなくなれば、きっと数兆円のお金などすぐに出てくるはずです。無欠革命は政官癒着でドブに捨てられている税金の流れを阻止して一部を還付してもらうにすぎませんが、その効果は絶大なはずです。


 例えば候補者には必ず予算を5兆円削減する提案を公約として掲げさせます。これにより任期中に5兆円の一般会計予算削減が実現して15年も経過すれば約30兆円の節約ができるのです。このままでは消費税上げなど増税と社会保障費負担増ばかりで政府の無駄遣いは絶対に進みません。若者世代が見殺しにされる前に国政選挙に投票して1万円の“無欠”革命を起こしてみませんか。

みんなで健康寿命を伸ばそう

 健康寿命とは人の手を煩わすことなく自立して生活できる状態にある期間のことを言います。日本人の場合は女性は73.6歳(平均寿命86.3歳)で男性は70.4歳(平均寿命79.5)となるようです。つまり男女とも平均的に約10年を人の手助けを借りて生きることになります。恐らく最後の1~2年はオムツを付けての生活を余儀なくされそうです。


 私の知る同僚で80歳を超える男性が数人いますが、まだまだ現役でいろいろと興味を持って毎日のように飛びまわっています。その興味は単なる趣味というよりは頭脳を働かせる要素を含んでいるせいか、知的な衰えもまったく感じさせません。一方で若い頃から車の生活になっていた人たちも知っていますが、押し並べて足腰が弱ってしまいほとんど車椅子状態にあります。

 

 とにかく年寄りは自家用車を捨てて電車バスを利用し、できれば週に数回はしっかり身体を動かしたいものです。よく言われるようにピンコロとはいかないにしても何とかトイレには自力で行けるように最後まで体力を維持したいものです。

2013年9月27日金曜日

二杯の味噌汁

 私事で恐縮ですが、私は家内が外出した場合にはなるべく食事を準備して待つことにしております。昨日は作り過ぎたお味噌汁が大小の器に分けて冷蔵庫に保存してありました。私は息子に大きい方を残して小さいのを二つにして食卓に出したところ、家内には大きい方を使えばよかったのにと言われました。


 私は私なりの考えがあって判断して準備したのですが、自分の考え方でしか回りが見えていないと結局は家内のような反応になってしまいます。すでに起こってしまったことを嘆いてみても事態が良くなるわけではありません。その代わりに他者との関係性の中でその事実をどう受け止めたらいいのか最善の答えを前向きに自問してみる方が本当はずっと有益なのです。


 人には様々な考え方があります。お互いの考えを尊重し受容する寛容さを持って生きていかないと家庭でも社会でも個人の独立と尊厳はありません。自分は見えているつもりでこうした方がいいと思っても、その人が気が付かないだけで別の見方もたくさんあるはずです。親が子にいろいろと押しつけがましく言ってトラブルのも、自分の方がという独善的な意識があるからでしょう。

 

 なかなか難しいことかも知れませんが、何事もまずは事実を受け入れて後ろではなくて先を見ることが大切だと思います。そういう心には感謝に通じるものがあり、それが夫婦生活や家庭教育そして社会生活の面でも足るを知るきっかけを作ってくれます。過去を嘆いて現在の関係性を歪めては何の意味もありません。心したいところです。

笑い話 フケイザイ

食べ残し            不経済 

電話の長話          不経済

帰路は空のトラック      不経済

衝動買い             不経済

流行品漁り            不経済

東京五輪に群がる人々    不経済

天下り官僚           不経済

多過ぎる国会議員       不経済

愛日長アマガエル        不敬罪

社会保障改革で風邪なら患者7割負担に賛成します

 安倍政権の社会保障改革に対して産業競争力会議では風邪の自己負担は現在の3割から7割へ引き上げようという提案がなされたようです。私はこの提案に賛成です。


 まず大人が風邪を引くということは日常生活で注意していればあまりありません。極論かもしれませんが、年に2回以上引く人はおよそ自己管理が不十分なせいだと思います。私は教員生活35年間で風邪で休講にしたことはありません。インフルエンザには10年に一回程度かかりました。

 

 9月23日の『二人の東大卒開業医』のブログでも取り上げましたが、風邪で安易に薬を求める患者に対する過剰診療には目に余るものがあります。結局は日頃の体調の自己管理への無関心は社会保障費への無関心に繋がります。毎日の生活はなるべく規則正しくしたいものです。

飲み放題という商売方法

 居酒屋などではアルコール飲み放題という誘い文句がありますが、この感覚は案外客を小馬鹿にした無責任なもののように思われてなりません。


 昔のことですが子どもとイチゴ狩りに行って温室の扉の脇に大きな嘔吐物があったことを今でも思い出します。イチゴ狩りでは食べ放題ですから、美味しいイチゴをお腹いっぱいに食べてみたい気持ちは分からないわけではありません。人間は〇〇放題と言われると案外欲張りになります。


 これがお酒になると一杯が二杯になり二杯が三杯となり次第に自制心が薄れてきてノーブレーキ状態になりかねません。そこに飲み放題で欲がからんでくると結局は泥酔してツブレるということになります。イチゴならば吐き出してしまえば終わりですが、アルコールはそうもいきません。


 飲み放題というキャッチフレーズは私の10年近い西欧生活中で見た記憶がありません。そういう商売方法を見かけなかったのはお客に節度のない下品なサービスだと思われかねないからなのでしょうか。当時はこんなことを考えたことがなくて聞き忘れました。

2013年9月25日水曜日

笑い話 駄々っ子?

 「ボク降りないよ。絶対に降りない!」
 「早くしろ!電車発車しちゃうだろ!」
 「ヤダーッ!降りないッ!」
 「アレッ?!!降りるのここじゃなかった。」
 「お父さん、酔ってるんだから...」

優しさって何だろう

 私たちは大切な家族を失った人たちなどには当然のように優しくできます。また近所の子どもたちが何か悪いことをしていたらやんわりと声をかけたり、友人が酒宴で痛飲していたら止めるのも優しさだと思います。


 私は勤務していた大学キャンパスにいる13匹の猫たちの餌やりの「仕事」をしていますが、ときどきあなたは優しいですねと言われます。でも私の行動は優しいと形容するほど個人的なものではなくて、むしろ教育現場に潤いをもたらすためのNPO活動くらいに思っています。


 本来ならば優しさは人間存在への個人的な深い共感から自然に湧き出てくるものではないでしょうか。そう考えると私たちは日頃の人間関係の煩わしさから逃避するために優しさを礼儀代わりの手段として安売りしすぎているように思われてなりません。

肥満体ばかりの大相撲に体重規制を!

 大相撲の力士の大型化は眼を見張るものがありますが、それとともに観客にとっては肥満体が気になります。そこで幕内力士の平均体重はどのくらいか調べてみました。


 戦前は100キロそこそこだったのに1980年代には140キロになって今や160キロにもなっています。肥満指数のBMIは平均で46にもなるようです。私たちは普通はBMI 20~25ですから、いかにひどい肥満体の力士が多いかが分かります。相撲取りらしい体格の横綱白鵬関がBMI 41です。また比較的筋肉質の琴欧洲関と日春富士関がBMI 38です。


  肥満体の力士は細かい動きができませんから決まり手は寄り切りばかりでほとんど投げ技が出ません。決まり手と体格の両面で観る者にとって美しいという要素を取り戻さないと若い人たちは寄りつかないでしょう。力士の肥満を規制するなにか良いアイデアはないものでしょうか。


 注 BMI=体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)

2013年9月24日火曜日

中国元が40%高くなって東京で起きたこと

 中国元は去年は一元が12円位だったのが今日では16円を超えてきております。中国人にしてみれば自国通貨が約40%の値上がりをしたのですから、日本で買い物をすれば大バーゲンということになります。


 そこで超高級品の18kの金無垢中古ロレックス時計が売れに売れており販売店は商品の仕入れができなくて困っているようです。このような異常事態から他の金無垢時計にも価格高騰の波が押し寄せてきています。私も持っている時計を売って黒猫ディーンの餌代にした方がいいのか正直迷っています。


 こうした中国人の買い漁り対象がどの領域まで波及するのか注目しておりますが、恐らく不動産には及ばないはずです。その理由はやはり福島の原発事故です。彼らは自国・外国関係なく政府の言うことなど鼻から信用していません。ですから富裕層にはアメリカやカナダの方が長期の投資先としては適していると見られているようです。


 しばらくは元高円安状態が継続する感じがしますから、少なくとも中古ロレックス狂騒曲はまだまだおさまらないでしょう。

笑い話 お化粧の弊害

「休日でもお化粧をするの?」

「素顔になるのは寝るときだけ。」

「じゃ、本当の自分をみつめる時間は全然ないわね。」

インターネットオークションの信頼性

 インターネットオークションに不安を感じるのは相手が見えないうえに実物を手に取ることができないからです。私はこれまでに大きなトラブルに巻き込まれたことはありません。ただ日本のインターネットオークションはオークション会社の対応が今一歩の感があり、普通は何かあっても自己責任となってしまいます。


 あり得ないことですが、ピカソの油絵が出品されていたとします。まずイロハとして確認すべきことは、ピカソの作品カタログ集にリストアップされていること、次にどこの画廊から市場に出たかということです。ピカソの主な作品には奇跡的にもカタログナンバーと題名が付けられております。この情報が欠けていれば近寄らないほうが賢明です。


 ピカソの作品は土地や金などよりも投資価値があると言われます。偽物が多いことはその高い価値の証しかもしれません。ピカソのみならず美術品の購入には真贋の確認方法をわきまえたうえでハッキリしないものは諦めるべきでしょう。

2013年9月23日月曜日

二人の東大卒開業医

 私の友人の住む町には珍しく二人の東大出の医師が開業しているようです。心臓発作を起こした友人はそこの老医師のところに駆け込んだものの心電図の説明に納得がいかず、別の病院に行って命拾いをしたそうです。


 もう一人の若い医師は必要なことしか話をしないでテキパキと診療をしてくれるようです。先日も風邪で診てもらったら、2種類の薬のほかに必要ないがタンが出て困った時のためにと抗生物質を5日分処方してくれたそうです。


 特効薬などない風邪には安静が一番ですが、私たちは風邪だというと案外医者の所に行ってしまいます。医師はそれに乗じてか、多い場合は6~7種類の薬を3週間分も処方することがあります。そんな超過剰診療は国民医療費に重い負担になっています。


 診療が例の若い医師のような高潔な人ばかりであったら、きっと36兆円の国民医療費のうちで数兆円は節約できていることでしょう。これだけで消費税増税分などはアッと言う間に捻出できます。政府の予算にはどのくらいの無駄が潜んでいるのでしょうか。

ままならぬ忘れるということ

 東日本大震災からすでに2年半以上が過ぎました。オリンピックムードで盛りがる東京ではかつてのような被災地への深い思いはなくなってきたような気がします。本来ならばあまり浮かれずに被災地の人たちと気持だけでも寄り添って生きていきたいものですが、私たちは忘れたいことと忘れたくないことを自分では選択できないのが玉にキズです。


 東京では2020オリンピック開催のために新国立競技場の建設計画が進められています。その設計図は膨らみに膨らんで巨大化し、何とロンドン五輪のメインスタジアムの3倍の床面積だそうです。こうしてみると自民党政治家は土建屋政治の味はしっかり覚えているようで困ったものです。

2013年9月22日日曜日

ある老精神科医の誠意

 私が尊敬する精神科医は80歳を超えても精力的に診療や学会活動に取り組んでいます。この医師は薬に頼りすぎることなくいつも1時間は話を聞いてくれます。


 日本の保険診療制度では5分でも60分でも心理療法の報酬は数百円しか違いません。そのためか利益の出る薬を大量に処方して簡単に終わりという精神科医が多いのが実情です。そんな嘆かわしい今日の精神科診療において常に誠実に患者さんと向き合ってくれるのが、私の尊敬する精神科医です。


 私は薬を大量処方された隣人で忌まわしい経験をしたことがあります。最近はテレビ番組でも専門医が頻繁に出演して病気の押し売り役を演じています。私たちは医師に処方された大量の薬をいわばガブ飲みしがちですが、その危険性について医学界はしっかりとした情報を提供してもらいたいものです。

創業者と3代目の違い

 私は幸いなことにいろいろな分野の会社経営者とお付き合いをさせていただいております。その経験から経営者の世代交代で気になっていることがあります。


 先日はトヨタ自動車を世界の企業に育てた豊田英二氏が亡くなられました。豊田氏は「カイゼン」という言葉をモットーにして現場第一主義を貫いた有能な経営者だったと言われます。第五代社長ながらも現場を大切にしたところに豊田氏の非凡さが感じられます。


 私が知るある組織では経営者が代替わりするたびに現場との距離が大きくなっていきました。その結果は、現場の労働が雑で官僚的になり、仕事が有機的な連携をなくして無駄が増え、コネで動き回る人たちが幅を効かせたり、組織に都合の悪いことは経営者に伝わらなかったりと弊害が次々に表面化していきました。


 カジノ三昧で騒ぎとなった大王製紙の前3代目会長の例を見ても、世継ぎは能力の問題というよりは帳簿上の数字ばかりを追いかける虚業家になってしまい、現場への配慮のない独断的経営者に陥ってしまうところが問題なのでしょう。

笑い話 きまじめすぎる看護師さん

 「お熱を測らせてください。」

 「あらっ、先ほど測ったんじゃない?」

 「はい、昨日と違うものですから。」

2013年9月21日土曜日

ロダンを発見した慧眼

 私はロダン(1840~1917)の彫刻作品が大好きです。上野公園にある国立西洋美術館ではロダンの代表作である「考える人」、「カレーの市民」、「地獄の門」、「アダム」そして「イヴ」が無料で鑑賞できます。また一緒に展示されているブールデルの大鋳造「弓をひくヘラクレス」も忘れないでください。

 ロダンは1862年に姉を自殺で失って絶望して修道士になりました。弟を深く愛してくれていた姉はロダンの才能を見抜いていて芸術家になるために背中を押してくれた恩人でした。そんな姉の気持に背くように修道院に入ったロダンの胸の内は想像を絶するものがあります。

 修道院の師エイマール神父はロダンの天賦の才能に驚愕して、再び芸術家への道を歩むように強く説得し支援までしてくれました。もしエイマール神父に慧眼と勇気がなかったら、彫刻芸術の世界は今日でも置物の域に留まっていたかもしれません。ロダンの人生を知って改めて教師の才能を見抜く力の大切さを認識した次第です。

地方ばかりでなく東京でも大学は冬の時代に突入か

 私は大学のアメリカンフットボール部の活動を支援しています。今年はクラブに入ってくれそうな受験生の勧誘でこれまでにない変化を感じております。それが東京でも東京六大学と一部の伝統校を除いて入試がほとんど意味がなくなってしまいそうなことです。


 大学の門がフリーパスのようになれば、入試で苦労しなければならない普通の大学には人が集まってきません。東京六大学がダメなら無理することもないという雰囲気が受験生に出てくれば、多少の違いなら簡単な方に行こうとなるのは当然です。


 倍率が3倍を切るようなほぼ全員入学の私立大学が東京でも急速に増加してくるとなると、都内の大学も真剣に魅力作りに努力しなければなりません。大学は安穏としていられずに大変ですが受験生にとっては喜ばしいことだと思います。

2013年9月20日金曜日

口パク国歌斉唱

 自治体によっては学校ごとに教員が国歌斉唱命令に従っているか知るために口元を見て確認させて報告させているところもあるようです。


 こんな幼稚な命令が子どもたちの教育現場で恥ずかしげもなくまかり通っていることを知ると悲しくなります。埼玉県のように自治体の首長の意向に沿わない教育長は辞任せざるを得ないのも、こうした悲劇的な教育現場の実態を如実に物語っています。


 私たちは子どもたちの成長を支えるために時には身を挺して権力と戦わなければなりません。それが特に教育者にできなかったために戦争の悲劇が繰り返されてきたとも言えます。今日の状況を見るとそんな過去の悲惨な経験がまったく活かされていないような気がしてなりません。


 2002年からの道徳教育に文科省配布の副教本「心のノート」が使われています。ノートには英語で音符の意味もあります。文科省さん、口パクの国歌斉唱で事足れりとする貧相な感覚で子どもたちの心が躍るような歌が紡げますか?

ガン治療 お金が尽きたら...

 ガン治療は完治する保証はなくてもできる限り可能性のある最新治療を求めたいと誰でも思います。特に手術ができないような手遅れの状態では藁をもつかむ思いでしょう。例えばこんなケースもあります。


 早期発見が遅れて化学療法に頼らざるを得なくなった人です。提案された保険適用のない最新の化学療法を選択して治療を続けたところ元気に仕事に復帰するまでに回復しました。また何でも食べられるようになった喜びは格別なようです。


 こんな場合にも付きまとうのが治療費の負担の問題です。結局は毎月40万円ほどの治療費がかかり大変苦労しているようです。このまま治療を継続すればまだまだ元気に仕事を続けられそうですが、もし資金が途絶えたらもはや一巻の終わりということになりかねません。そういう前例もあると言われたそうです。


 厳しいガン治療を克服した人たちを見ていると、みな早期に仕事に復帰して必死に生活している人が多いように思われます。彼らがガンとの闘いに勝ったのは、少なくとも人並み以上の体力や気力があったと言えそうですが、本当のところは分かりません。くよくよせずにおおらかに過ごしてガンにかからないのが一番でしょう。

2013年9月19日木曜日

有権者をアホと語った自民党議員

 新聞報道によりますと、自民党女性議員のパーティーの席上で自民党脇雅史参院幹事長が有権者をアホ呼ばわりしたようです。


 「政党が正しく国会議員の候補を選べば、選ぶ人がアホでも選ばれる人は立派だ」という表現だったようです。自分たちが正しいというこの自信はどこからくるのでしょうか。国会が議論の場ではなくて力の採決の場になっているのが理解できませんでしたが、こういう意識でいれば確かに議論など必要ありません。


 私は教員でしたが、教え子をこんなふうに見下したことはありません。同席していた首相や自民党幹事長は、この発言を諌めることをしなかったのでしょうか。

軽自動車税の増税に絶対反対

 政府は軽自動車税の増税に踏み切りそうです。軽自動車は日本の誇る目玉商品です。また自営業者、職人、農業従事者そして地方生活者などにとっては必需品です。そんな軽自動車の増税は庶民を苦しめるだけで絶対に反対です。


 地球温暖化のスピードを緩和するには資源の消費を減らさなければなりません。そんな状況において軽自動車の普及は極めて有効な手段です。もし都民がみな軽自動車だけに乗るようにしたら、どれだけ渋滞が緩和されて資源の節約になるか想像を絶するものがあります。


 政治家や高級官僚は黒塗りの大きな車がお好きなようですが都内を移動するだけなら軽自動車で十分です。もしどうしても増税したいのなら、排気量の規制を800ccに上げてあげてください。そうすればきっと軽自動車は普通車市場を食い尽くしてしまうでしょう。

2013年9月18日水曜日

藤原紀香さん、踏ん張れ!

 9月18日東京新聞朝刊に藤原紀香さんが秘密保護法案について懸念を表明したと報道されています。これまで芸能人やスポーツ人はマスコミの操り人形となって社会的な発言は一切封印してきました。そういう悪習を打破するチャンスがやっと到来しました。


 私が説明するよりも、東京新聞の記事を次にそのままご紹介します。

「女優の藤原紀香さん(42)が自分のブログで、特定秘密保護法案への懸念を表明した。俳優やアーチストが政治的批判や社会・政治問題について発言するのは、欧米では当たり前なものの、日本では極めて異例。女優の政治的発言は日本のタブーを破るか。」


 マスコミは広告収入がなくてはやっていけません。そのためにジャーナリズム精神が初めから放棄されていて、まっとうな報道がなされないのが実情です。藤原紀香さんにタブー打破というような意識があったかどうかはわかりませんが、少なくとも愛日長アマガエルがケロケロ鳴くよりは、次元の大きく違うインパクトをもたらすに違いありません。


 藤原紀香さん、私の踏ん張りはキャンパス野良猫の保護くらいにしか役立ちませんが、あなたの踏ん張りは違います。日本が大きく変われるチャンスです。迷惑かも知れませんが頼みますぞ!貴女が嫌がらせされたら私と黒猫ディーンが駈けつけます!

笑い話 地獄にも入れない極悪人?

「あなたは何度も遭難しながらいつも生還しましたね。」

「山は地上の1000倍は危険ですから。」

「何か秘訣はありますか?」

「ありません。ただ閻魔様に帰れって怒鳴られるんで、怖くってどうしてもあっちに行けなくって...」

みのもんた氏の騒ぎ

 みのもんた氏の二男が事件を起こして俄然その身辺が騒がしくなってきました。そのためTBSではみのもんた氏の出演自粛が始まりました。家族の一員が何か事を起こすと一家で総懺悔というのはたびたび見られる光景です。


 話がそれますが、クレジットカードの手続きには保証人など立てる必要はありません。自分の情報さえ提供すればあとはカード会社がカード発行の可否を判断してくれます。そんな保証人不要のカード社会とは裏腹に子どもの就職時には親が保証人になります。カード社会とはまったく異質なもうひとつの血縁社会が日本には存在していることを実感させられるときです。

 

 この血縁社会では、私たちは親子関係や兄弟関係があるという理由だけから家族という単位で一くくりにして扱われ、一家で家族員が起こした問題の責任を負わされることになります。みのもんた氏のケースがその典型例ですが、そろそろ一家で総懺悔というのは止められないものでしょうか。

2013年9月17日火曜日

笑い話 強欲

「日本の“おもてなし”の心でオリンピックは東京で!」

「じゃ、東京に投票すれば裏でお心付けがもらえるんですね?」

「いや、そんな不正はできません!」

「だって表で無しだったら裏でしかないでしょ。」

午後7時閉店でいいではないか

 私の家の近くに午後7時で閉店するスーパーがあります。近隣には他に3つの大型スーパーがありますが、それらはすべて夜10時まで営業しております。


 午後7時閉店のスーパーは営業面での大きな支障はないようで時間延長する気配はまったくありません。私も一部の商品はそこが一番安いので贔屓にしておりますが、早い閉店時間を心得ていますから特別に不便を感じたことはありません。


 お店で働く人たちには24時間店舗はもちろんのこと午後10時閉店でも遅過ぎます。生活の質の低下は否めず、家庭を持つ人たちにとっては子どもと過ごす時間が取れません。明るいうちに帰宅して家族で団欒の時間を持とうと、英国のウインストン チャーチルは100年前に国会で演説しました。


 私が住んでいたヨーロッパではお店はみな午後7時には閉店でした。日曜日はもちろん開いていません。夜間営業は私たち消費者の惰性と我儘の結果ともいえそうです。

2013年9月16日月曜日

ゆとり教育で自信をなくしかけている若い世代のために

 現在の高校生や大学生はゆとり教育を受けて育ってきた世代です。ゆとり教育が学力低下をもたらして弊害多きものであるかのようにマスコミなどで騒がれたために、彼らが自信をなくしかけているように私は感じております。


 ゆとり教育の理念や実践方法が本当に間違っていたのかどうか、十分な分析も議論もなされないうちに、急に舵が切られて昔に戻ってしまったというのが今日の教育の実情です。これは私の個人的な考えですが、幼少時に大切なのは知識や技能を詰め込むよりは、基本的生活習慣、考える力、表現力、コミュニケーション力そして共感力などを身に付けることだと思われてなりません。


 私たち団塊世代はまさに典型的な詰め込み教育を受けてきました。とにかくテストの点数さえ取れればよい、時間のかかる無駄なことはしないし考えない、大学受験に有利な有名進学校入学を最優先して大競争時代を過ごしてきました。その世代が学園紛争を起こして大学改革を目指したものの、結局は後世のことなどお構いなしに従来からの既成価値観の虜になって、高度経済成長時代を突っ走ってしまいました。


 その結果残ったものは何だったのか。それは大規模な公共事業で経済を膨らませたり、自分に都合の良い利益構造をいっぱい作ったりして、1000兆円を超える政府負債と財政の赤字体質でした。ゆとり教育世代と言われて自信が萎えかけている若者と接してみて、詰め込み教育で育った私たちが本当に社会のため生きたのかどうか考えさせられるこの頃です。

称賛される五輪スピーチに?公園の野宿生活者にもおもてなしの心を

 ブエノスアイレス会議における五輪東京招致のためのスピーチが絶賛されていますが、本当にそれでいいのでしょうか。東京五輪ありきの姿勢で日本の得意とするおもてなしの心を訴えたとしても、日本の現実を正しく伝えたことにはなりません。


 東京招致が望ましいことなのか否かは誰にもわかりません。だから賛成派と反対派がまず十分に議論を尽くすことが大切です。そうして洗い出された問題点に対して万全の対策を練って対処すれば両者の言い分が生かされることになります。

 

 しかし、今回の五輪東京招致活動ではこの議論を尽くすというプロセスが全く欠けていて、すべてが行政側の都合で強引に進められてきました。そんな矛盾に頬かぶりしたまま招致活動に乗っかってスピーチをしても、臭いものに蓋をする役割を果たすことにしかなりません。


 例えば新宿西口公園、上野公園、日比谷公園などで野宿生活をする人たちの切なさを考えたことはありますか?きっと追い出しがこれから始まることでしょう。不景気からの浮揚策だとか復興だとかいって五輪事業に資金をつぎ込むだけで、彼らに対して微塵の配慮もできないのにおもてなしの心などと言うのは憚られます。

2013年9月15日日曜日

笑い話 無関心 

「消費税の増税は決定ですか?」
「そうです。景気が上向いてきましたから。」
「給料は上がらないのに国会の横暴ではありませんか?」
「いいえ。給料は国会では決められませんから。」

笑い話 ネコ贔屓 

「あんた、本当は知っていながら知らないふりしてるだけだろ!」

「違う。僕は本当に知らないんだ。」

「猫かぶるんじゃないよ!」

「それは意味が違うだろ!頬かぶりしてるだけだよ!」

漁夫の利

  2020オリンピック招致活動で東京都と政府が一体となってバルセロナやイスタンブールと争っているうちに飛び出してきてしまったのが、首相の汚染水に関する不用意な発言でした。

 これに直ちに首相の真意をただそうとしたのが東電でしたが、その問い合わせに対する回答がどんなものであったかは何も報道されていません。その後はオリンピックを無事に開催するためには事故処理を東電だけには任せておけない、お金も出そうという論理がまかり通っています。

 政府が人材や知恵を出して東電と協力して事故処理にあたるのは大賛成ですが、東電をどう整理するのかうやむやのままで国が税金まで投入するというのは話が飛躍し過ぎています。つまりオリンピック誘致活動に乗じて漁夫の利を得たのが東電であったように思われてなりません。

 結局は、安全宣言は五輪誘致のためにはやむを得なかったことでご免なさい、その罪滅ぼしにお金を出しますということで一件落着となりそうです。これからは福島原発の事故処理で困った時には税金でお願いということかもしれません。

動物の行動の合理性

 昨日は暗くなってからのキャンパスの猫たちへの餌やりになりました。人気の消えた薄暗い大学は猫たちにとってはくつろぎの空間になります。


 それぞれに夕涼みの場所を決めて横になったり腹這いになったりと見ているだけでホッコリします。一番人気の場所はマンホールの上で、次に日陰のコンクリートの上、そして湿った土の上となります。猫たちは本能的に熱を持った身体を冷やせる合理的な場所を知っています。そう考えると昨日の黒猫ディーンの行動にはどんな意味があったのか考えてしまいます。


 昨日は黒猫ディーンがどうしても一緒にいてくれと離れませんでした。何度か抱っこをして気持が落ち着くのを待って帰ろうとしましたがやっぱり付いてきました。私の観察経験からは猫は気圧の低下を12時間以上前から察知しているようですから、台風の襲来を察知していて不安だったのではないでしょうか。


 地震予知のためにもっと動物の行動を観察してみたらまったく新しい示唆に富んだ予知方法が分かってくるかもしれません。問題は、そんな研究提案をしても研究費はほとんど要りませんから業績にはならないことです。とにかく研究費をたくさん獲得することが研究結果よりも重視される時代ですから。

2013年9月14日土曜日

首相の発言の功罪

 人間はウソをつきます。ウソには時と場合によっては非難できないものもありますが、結局ウソは事態を混乱させるだけであることに変わりはありません。今回の安倍首相の汚染水安全宣言もウソですが、この場合の功罪は何なのでしょうか。


 安倍首相の発言に真っ先に反応したのは意外にも東電でした。当惑した東電は直ちに首相に真意を尋ねたようです。東電は事故処理で完全に手詰まり状態にあり、スリーマイル島原発の廃炉処理専門家レイク バレット氏を招へいして助言を求めたくらいです。


 安倍首相は安全だと強弁しようとして結果的に嘘になったのでしょう。その発言の罪は、日本では首相でさえ事実と違うことを言いかねないということを国際社会に示してしまったことではないでしょうか。国家のリーダーとしては真実の中で踏みとどまり、誠意と表現力で勝負してほしかったです。

2013年9月13日金曜日

猫の天気予報 今までにない奇妙な様子

 我が家の猫たちは睡眠状態です。雨の日の前日のようなトロトロな感じではありません。エサくれや一緒に寝ようでもありません。気圧は1008ヘクトパスカルです。


 日曜日から台風の影響があると予報が出ていますが、すでにそれと関係があるのでしょうか。天気予報は明日は晴天といいますが、猫の状態からすると午後には曇ってきそうです。しかし、どうして猫たちは前もって変化が感知できるのでしょうか。


 結果 朝からやはり完全に曇天でした。気圧は1007ヘクトパスカルです。10時には雨が降り出しました。そして昼にはすっかり晴天になりました。

公明党の良識の重み

 先回の参院選挙では公明党との協力関係がなければ自民党の圧倒的な勝利はなかったでしょう。そしてますます党内で言論統制の進む自民党の暴走を抑止するには公明党の存在は日本の運命を決めかねない重みを持っているように思われます。


 私は宗教関係の人間ではありませんので、今日のような危険なニオイのする社会風潮の中でこれほど重要な役割を公明党が担うようになるとは夢にも思っていませんでした。悪く言えば自民党に相乗りの単なる権力志向の政党くらいに考えていました。

 

 こうした公明党の存在感から考えるともっと選挙における獲得議席数は伸びてもよさそうな気がしますが、伸び悩んでいるのはやはり共産党と同様に微妙な感じを私たちが持っているからではないでしょうか。

家庭環境と学力の関係 グループ学習のすすめ

 家庭環境と学力の関係については教育学者苅谷剛彦氏の非常に優れた研究があります。10年以上前の論文ですがとても参考になりますので簡単に紹介します。


 まず家庭環境は文化的環境と基本的生活習慣のふたつに分けて具体化しています。文化的環境とは、家の人がテレビでニュースを見るとか、子どもを美術館や博物館に連れていくとか、絵本を読んでくれるとかいうことをいいます。また基本的生活習慣とは、自分で朝は起きられるとか、朝食を取っているとか、いってきます、ただいまを言うとかいう内容です。


 苅谷氏のアンケート調査結果の分析を見ると、次のような関係があることが分かります。

 1)文化的環境が高いグループでは基本的生活習慣の定着度も良い

 2)文化的環境の低いグループでは基本的生活習慣の定着度も悪い


 そして高い文化的環境のグループでは、黒板を写すとか、予習をするとか、自分でよく調べるとかいうことに積極的であることが示唆されています。それでは、2)のようなグループに属する人たちはどうしたらいいのかについては論文では考察されていませんが、今日的な考え方ではグループ学習がその手がかりになるであろうと思われます。

 

 小中学校の勉強は塾通いよりも、むしろ楽しく一緒に勉強できるお友達を持つことが大切ではないでしょうか。スポーツでも苦しい練習に耐えられるのは多分にみんなと一緒にやっているからです。またグループ学習は助け合いの協同精神の涵養にも役立ちます。

2013年9月12日木曜日

笑い話 研究発表会

「これで発表は終わります。ご清聴ありがとうございました。」

「鈴木くん、原稿の棒読みはいけませんね。」

「申し訳ありません。これからはしっかりと準備してきます。」

「そうです。君は政治家ではありませんから、原稿を上手に読めても半人前ですよ。」

「先生、僕、実は政治家志望なんですが...」

「!?」

亜鉛を飲んでみました

 昨日から亜鉛を飲んでいます。今朝起床した様子からは気のせいかもしれませんが心臓の感じがとてもいいです。そして朝の活力も違います。


 亜鉛補給をしているお隣さんには3か月しなければ効果は感じられないと言われましたが、服用した翌日から効果的面では話が良過ぎそうです。ただ私は高血圧症ですし、年寄りですから、若いお隣さんとは違うのかもしれません。


 もうしばらく自分で人体実験を続けてから詳しくご報告しますから、乞うご期待!

2013年9月11日水曜日

2020東京オリンピック決定後の株式投資は慎重に

 株式投資で業績が好調で今後の見通しも明るく、高い配当性向で配当利回りが3%を超えるような企業は好ましい投資先と言うことができます。そのような代表銘柄を探してみると今は少し上がり過ぎていてますがNTTドコモでしょうか。


 このような企業に投資をするならば将来的にも安定した配当収入が確保できます。しかし、この逆の場合はどうでしょうか。つまり業績は不振で先々の見通しもまったく立たずに無配当の企業ということになります。このような銘柄はアベノミクスと騒がれて市場が活況を呈してからはたくさんあります。


 例えば2020東京オリンピックが決定してから急騰気味のホテル株です。業績的には鳴かず飛ばずの状況で配当利回りも1%にも満たないような銘柄が、今週は大活況を呈しています。配当利回りが2%にも満たないような銘柄への投資は特に慎重にしたいものです。

2013年9月10日火曜日

オリンピックを契機にアジアに平和を!

 2020オリンピックの開催が東京に決定して、日本は多くの分野で待ったなしの行動開始を求められています。そのひとつがアジアの安定化に努力することです。


 先日のブログにも書きましたが、今日の日中韓のぎくしゃくした関係を急いで改善しなければなりません。尖閣諸島や竹島の領有権そして慰安婦などの問題で日本が積極的に行動して3国の友好関係を築き上げていかないと五輪開催は危ういものになります。中国や韓国にしてみれば日本を困らせられる絶好機が到来したのですから。


 オリンピック支持派は景気浮揚だ、元気が出るなどと勝手に浮ついたことを言っていますが、実はこれで重い宿題をたくさん課されたのです。日本は自分から戦争を始めてしまったために、1940年東京オリンピックを返上した前歴があり、どうもアジア情勢には身が入らないところがあって心配です。

ブエノスアイレスで首相が福島安全宣言 東電が当惑?

 先日のオリンピック開催地を決定するブエノスアイレス会議で記者団に福島原発事故の汚染水の問題を問われて、安倍首相は安全である、明確な対策を決めていると回答しました。私はこの発言に非常に強い違和感を感じております。

 私は超高性能放射線測定器i-FKR 254の開発のお手伝いをさせていただきしました。この測定器は低線量汚染地域の測定では世界最高の性能を発揮するものと自負しています。また福島県の汚染地帯の放射線の測定にも足を運びました。

 そんな経験から安倍首相の今回の無責任な発言が信じられませんでした。すると首相の発言を疑問視する声が意外にも東電から聞こえてきました。東電も首相発言にはさすがに当惑したのか、その真意を問い合わせていると報道されています。

 五輪開催が東京に決まったからといって、首相が放射能安全宣言をしたからといって、福島原発の現実は何も変わっていないのです。関係者やマスコミはオリンピック一色ですが、五輪マークは5色ですよ!

君だけに反対されても

 私が大学で理事をしていて理事長に言われた言葉です。私は相手の地位とか権威を気にしませんので、自分の意見は誰にでも案外率直に表明します。そのため事なかれ主義の人たちには面倒な存在なのでしょうか、教員会議では定年まで発言できない書記をしていました。


 理事長は組織の最高経営責任者ですが、私だけが反対しても他の人たちが賛成ではどうしようもないということでしょう。確かに民主的な組織運営上は私がひとりだけ意見を異にしたからといって計画を変更したり中止したりすることは好ましくありません。


 しかし、今になって20年以上前のことを考えてみると私がいろいろと反対したことが正しかったようです。ところが、当時賛成した人たちはとっくに退職していて誤った判断について責任を追及される立場にはありません。彼らはこのことを認識して慣れ合いで仕事をしていたのでしょうか。

2013年9月9日月曜日

オリンピック開催による経済効果

 オリンピック東京開催決定前には経済効果3兆円と報道されていたのが、決まって一夜明けたら130兆円などというところも出てきました。どこまでこの大騒ぎは根拠もなく膨らんでいくのでしょうか。

真田広之さんの勇気 文化的文盲という言葉をご存知ですか

 この言葉は学校で獲得した学力を創造的な生き方に結びつけることができず、人間が次第に現実の経験的なものの中に埋没していってしまうことを意味しております。エスタブリッシュメントへの適応と服従に学力を役立てることしか考えられなくなることでもあります。


 私たちは毎日を平穏無事に過ごすことばかりに気を取られていると、それが快適な日常になってきて新しい生き方や考え方には無関心になってしまいます。そして自分の居場所や環境を支配する価値観の虜になると、もはや異質なものは何も見えない社会的な盲目状態に陥ります。

 

 俳優の真田広之さんは40歳で外国に飛び出しました。彼はすでに日本で役者として確固たる地位を築き上げていましたが、イギリスから出演の誘いに乗ってまったく新しい生き方に挑みました。そして彼はハリウッにも進出して世界的に活躍中です。


 私たちがどんなにたくさん知識を詰め込んでも、どんなに高い学歴を身につけても、真田広之さんのように創造的に新しい世界を求めて生きる勇気に結びつけられなければ、単なる古びた文化遺産を引き継いだに過ぎないと言えます。考えさせられる重い言葉ですね。

やっと暑さの峠越え でもネコには寒い季節の到来です

 夜間気温が25℃以下まで下がるようになってきて寝苦しさがなくなりました。人間には快適な気温ですがノラ猫たちは風邪を引きやすくなります。ですからキャンパスに居住中の13匹のノラ達に温かいネグラを設営する季節でもあります。


 最近はノラ達はキャンパスのコンビニ店に飛び込むことはなくなりました。夏休み前にはブログの写真の黒猫ディーンの家族5匹が出入口に堂々とネコ絨毯を作っていました。ネコ嫌いの人たちには迷惑ですから、近寄らないようにしっかりしつけをしました。


 近頃は私に同情してか、ときどき餌箱に差し入れが入っていたりするようになりました。2万人のキャンパスでひとりで2年近く踏ん張っている人間にとっては、こういう心尽くしに出会うと心が温まるものです。オリンピックもいいですが東日本大震災の被災者の人たちのことも忘れないようにしたいと思います。

2013年9月8日日曜日

笑い話 口封じ

記者 「東京の放射能は大丈夫ですか?」

首相 「絶対に大丈夫です。」

記者 「では、あなたは放射能をコントロールできるのですね。」

首相 「いいえ、私にできるのはマスコミだけです。」

新しい利権構造の登場

 2020オリンピック誘致でスポーツ界のひどい悪乗りが気になっていましたが、スポーツ庁の新設の話が突然に出てきました。オリンピックに乗じて秘かに進められていた感のある新しい利権構造が早々とひとつ登場しました。


 2020オリンピック開催決定で次々に新しい利権の囲み合いが始まるでしょう。もはや財政再建は完全に遠のいた感じがして心配です。私のようなオリンピック開催懐疑派の懸念の声はまったく考慮されず、すべての面でイケイケドンドンとどんぶり勘定が横行しそうです。


 返す返すも口惜しいのはスポーツ庁新設はあっても東日本大震災のための復興庁を恒久化する考えはまったく出てこないことです。しばらくはオリンピック歓迎ムード一色で原発事故の話はタブーでしょう。

2020年五輪東京開催決定 これでアジアに平和が確立できればいい

 東京開催が決定しました。1940年東京オリンピック開催を戦争で辞退した前歴を持つ日本ですから、少なくとも2020年までは日本は平穏無事でいなければなりません。私は反対派で負け惜しみに聞こえますが、東京開催で良いこともあります。


 最大の利点は中国との問題で真剣に対話を始めねばならなくなったことです。もはや尖閣諸島で中国と戦争を始めることは許されなくなりました。そして私たちはこれまでの偏狭なナショナリズムに閉じこもっていられなくなりました。五輪精神を思えばオリンピック開催によって周辺諸国に平和が確立されることがもっとも大切だからです。

 

 たとえ部分的であっても武力衝突になれば中国はオリンピックをボイコットし、韓国なども同調して大きな国際問題に発展していく可能性があります。そのようなことにならないように日本が積極的な日中外交を展開すれば、まさに五輪が平和の祭典であることが示されることになります。


 オリンピック開催のために1兆3500億円を超える莫大な資金が使われます。バカ騒ぎに一兆円は高い気がしていましたが、考え方によっては戦争に使うよりはまだマシかなと思うようにしています。

2013年9月7日土曜日

どうして今日の日本社会は楽しくないのだろうか

 作家・経済評論家 堺屋太一氏(内閣官房参与)は今の社会は楽しくないと表現しました。楽しくなくなった理由はいろいろあるでしょうが、もっとも大きな影響は戦後の雇用状況の悪化によるものではないでしょうか。


 働くことはすなわち自分の人格が認められることでもあります。ですから解雇という人格否定への恨みが高じて人殺しを犯すことにもなります。例えば悲惨な秋葉原通り魔事件(2008.6.8.)も根っこは職場のトラブルにあったようです。古代ローマ人はこのことをよく知っていて、失業者にはお金よりもまず職を与えようとしました。


  戦後の日本の雇用環境を完全失業率を指標にして大雑把に時代区分してみると次のようになりそうです。カッコ内は完全失業率の数値です。


 1. 終戦後の混乱期 1953~1959(2% 台)

 2. 東京オリンピック前後から 1960~1975(1% 台)

 3. ロッキード事件田中角栄前首相逮捕頃から 1976~1994(2%台)

 4.バブル崩壊してデフレ状況定着後から 1995~(3% ~5%台)


 これは全体的な数値ですから若者に限っていえば状況は数値が示す以上に悪化していると思われます。完全失業率を見ても日本の経済力は衰退してきていることがはっきり見て取れます。この悪い流れを断ち切るためには思い切った社会改革が必要でしょう。従来からの既得権にしがみついていてはこのまま日本は死んでしまいます。

塾はなくならないのか

 私たちは学力がないと言われるとまずは基礎からスタートしなければならないと考えがちです。そんな短絡的な常識が私たちの頭にはしっかりこびりついていてなかなか離れてくれません。


 そこで学力の典型として言葉(母国語)について考えてみます。この言葉を習得するときに私たちは基礎から積み上げる段階的手法は取りません。言語習得は決して意識的に下から積み上げるものではなくて総合的な環境の中で生活に根差して行われています。


 つまり学力を付けるにはいわゆる苦行としての強制的な勉強ではなくて、母国語の習得のようにもっと子どもたちが自然に学べる方法があっていいはずなのですが、その方法論についての議論が日本ではなかなか具体的な形では湧きあがってきません。


 先進国では段階的な積み上げ方式の教育方法に反省があって新しい教育の流れが生まれ育ってきていますが、残念ながら我が国ではまだまだ遠い先の話のようです。我が国では塾のない社会を想像すらできないのが残念でなりません。


 参考 国連・子どもの権利委員会から日本政府への意見書 「(子どもたちが)高度に競争的な教育制度によるストレスにさらされ、かつその結果として余暇、身体的活動および休息を欠いているため、子どもが発達上の歪みに陥っていることを懸念する」(1998年6月)

2013年9月6日金曜日

株価予想誌に翻弄される株式投資家

 ある株価予想誌を見ますと、上場されている各銘柄に対して現在の株価から見た先々3ヶ月間の最高値と最低値を丁寧に記載してあります。この予想方法にはよく考えてみるととても奇妙な事があることに気が付きます。

   まずは現在の株価が、これから先において底値であったり高値であったりする可能
   性は完全に無視されていることです。これは当然のことで、現在の株価の妥当性が
   分かれば誰でも株式投資は儲かります。では、現在のことさえ十分には分からない
   のに先々の最高値から最低値まではっきり予想きるというのは不思議ではありま
   せんか?。こんないい加減な株価予想誌が四半期に一回発行されると売り切れる
   ほど人気だという私には大きなミステリーです。

 株式予想誌の株価予想などというものは証券界の都合で投資家に買わせるためのものであって、今が最高値だなどとは絶対に言えないのだということを認識しておきましょう。

PISA 生徒の学習到達度調査をご存知ですか

 経済協力開発機構(OECD)が世界各国で実施する生徒の学習到達度調査(PISA ピザ)のテスト問題を見てみると、日常生活に密着して考えさせる楽しいものです。日本の義務教育が知識偏重で味気ないものであることがとてもよく分かります。


 テスト問題は深く生活に関連した内容のものになるよう工夫されており、知識や技能を使って実生活で遭遇するような課題を解決することのできる能力を見ようとしております。次の問題は読解力を知るために、日本では中学3年生を対象に実施されます。試してみてください。


                         チョコレート


 貧しい感覚


 アーノルド・ジェイゴより


   ご存知でしょうか、1995年にオーストラリア国民がチョコレートに費やした額は、オーストラリア政府が支出した貧困層救済のための海外援助額とほぼ同じだったということを。

   私たちが優先すべきであると考えていることはどこか間違っていないでしょうか。

   これをあなたはどうするつもりですか。

   そう、これを読んでいるあなたです。


  アーノルド・ジェイゴ

  ミルデュラ市


 出典:The Age newspaper,Melbourne,Australia,1st April,1997


 問題 この手紙は、1997年にあるオーストラリアの新聞に掲載されたものです。この手紙をよく読んで、問1~2に答えて下さい。


 チョコレートに関する問1

  アーノルド・ジェイ氏がこの手紙から考えさせようとしているのは次のうちどれですか。

 A. 罪の意識

 B.楽しみ

 C.恐怖感

 D.満足感


 チョコレートに関する問題2

  アーノルド・ジェイ氏がこの手紙で読者に起こさせたい反応または行動は何ですか。あなたの意見を述べてください。


引用 「PISAの問題できるかな?」経済開発協力機構編著、国立教育政策研究所監訳(明石書店)

2013年9月5日木曜日

ウサイン ボルト選手の苦悩

 報道によりますと、100,200メートル走の世界記録保持者ウサイン ボルト選手(27)が2016年リオデジャネイロ五輪を最後に引退を表明したようです。


 ボルト選手は、その派手な仕草に似合わぬ繊細かつクレバーな人間に思われてなりません。彼が発する言葉には何か人間の内面に深く触れる示唆に富んだものが多いような気がします。今回の会見では、自分の本当の望みは何だろうと悩んだと語っています。彼のようなスーパー天才にも私たちと同じような悩みがあることが分かってホッとしました。


 2016年五輪までまだ2年間もあります。彼がどんな活躍するのか予想できませんが、陸上選手を辞めてもこれまでの人気に勝るとも劣らないキャラクターとして引っ張りだこになることでしょう。

2013年9月4日水曜日

株情報誌を見ると株高を宣言していますが

 ある株価予想の本を読んでみますと近年にない強気の予想が書かれていて驚きました。選挙が終わってしまって閣僚は株式市場のことについてはほとんで触れなくなりましたが、年末にかけて証券界はいっせいに株高を演出して業績をあげたいのでしょうか。


 私には日経平均株価が5月に付けた高値16000円を目指すような好要因がみつかりません。間接的にはオリンピック東京開催の決定とか1ドル100円を超す円安の進行、そして直接的にはさらなる日銀の金融緩和策でしょうか。これから人口が減少していく日本国内で設備投資が積極的になされるとはどうしても思われません。


 それでも各社の積極的な営業活動が実を結んで20114年後半には株高が実現し、日経平均株価16000円を少しは超えるかもしれませんが長続きはしないでしょう。信ずる者は救われると言われますが、私はまだまだ株高には半信半疑です。

ペットショップ 売れ残りイヌ猫を殺処分

 ペットショップには可愛らしいイヌやネコたちがたくさん展示されています。小さくて愛くるしい姿についつい購買意欲をそそられる人も多いはずです。しかし、これらの子イヌや子ネコは半年もすれば殺処分されて産業廃棄物になる運命にあのです。


 日本では数十万頭とも言われますが、実態はよく分かりません。行政サイドも、秘かに政治家の絡んでいる利権に触れてはたまりませんから、頬かむりして見て見ぬふりです。そういう恐ろしい闇の世界の存在をペットショップに行ったら思い起こしてください。


 もしペットが欲しいのでしたら、一度保健所に足を運んでみてください。ペットショップで高額なお金を支払わなくても、きっと抱っこして家に連れて帰りたくなる可愛らしい動物たちがたくさん待っています。そうすればきっと産業廃棄物になるペットはいなくなるでしょう。

2013年9月3日火曜日

笑い話 オリンピック誘致

「日本に再びあの東京オリンピックの感動を!」

「世界最大のスポーツの祭典を東京で!」

「どこよりも潤沢な資金のある東京をアピールしよう!」

「マドリードやイスタンブールなんか目じゃないぞ!」

「でも過去の開催地を見ると聖火はギリシャより右寄りの国はあまり好きじゃないぞ。」

笑い話 街頭演説

「ご紹介に預かりました日本太郎です。」

「選挙は頑張ってネッ!」

「ありがとうございます。」

「選挙ではいつも応援しているぞッ!」

「それだけでもう十分でございます。じゃ、これで失礼致します。」

満足ではなくて感動してもらう仕事をしたい

 NHK番組「プロフェショナル」(9月2日)で取り上げられたプロのシミ抜きクリーニング職人古田武(ふるたたける)氏の仕事への情熱の源には秘密がありました。


 ある日クリーニング屋ごときが正面玄関から入ってくるなと言われて自分を見失いかけたことがありました。その彼が発奮して仕事に自信と誇りを持とうと決意して辿りついたのが、客に感動してもらう仕事をすることでした。


 職業に貴賎はないといいますが、残念ながら現実はそうではありません。私たちが権威という ものが持つ魔力に惑わされない人間になるためにはどうしたらいいのか。古田氏の生き方にはひとつの答えが潜んでいるように思われました。

2013年9月2日月曜日

笑い話 一家揃って初めてのお参り

「志望大学に入れますように。」

「良いお嫁さんが見つかりますように。」

「宝くじで1等賞が当たりますように。」

「課長になれますように。」

「夫婦円満でありますように。」

「神様、来年またお参りに来なくて済みますよう、よろしくお願いします!」

小中学力テスト結果 学力をどうやって身に付けるか

 文科省が今年4月に実施した小6と中3の国語と算数・数学の全国学力テストの結果を発表しました。全体的な傾向は従来と変わらず、いわゆる暗記問題の成績は良くできても応用問題は苦手という結果が確認されました。


 学力は下記のように3つの領域に区分すると分かりやすくなります。

  ① 知識や技能

  ② 読解力、論述力、批判的思考力、創造力

  ③ 意欲、好奇心、集中力、忍耐、計画性 


 例えば学習塾に通わせれば①の学力は幾分は伸ばすことができますが、②や③の学力については“あまり” 効果はありません。どうしたら②と③の学力を養うことができるのでしょうか。

 

 まずは個々の子どもの性格を見通して心理面を含めてきめ細かく指導することです。もうひとつが学びへの強い動機づけです。動機づけには総合的な学習は非常に有効な方法だと思われます。ただこの学習方法の問題点は日本には指導する能力のある教員がいないことです。なせなら私たちは①の学力最優先の教育で育ってきていてまったく実体験がないからです。

私が尊敬する“ なかにし礼さん” 嘘はイケマセン 日本は1940年東京オリンピック開催を返上したのです

 2020年オリンピック開催地の決定が一週間後に迫ってきています。なかにし礼氏(9月2日テレビ朝日スクランブル)は1940年オリンピックは東京招致断念と表現しましたがウソです。決定した東京開催を返上したのです。


 1940年オリンピックは1932年にアジアで初めての開催地として東京に決定しました。政府は日本の先進性を世界に知らしめる絶好機と考えたようですが、残念ながら国内では平和の祭典とはまったく相いれない軍部の暴走がすでに始まっていました。そして結局は自ら開催辞退を申し出るという大失態を演じました。


 今日の日本は東電福島第一原発の事故処理が汚染水問題で行き詰まりを見せていて、政府・東電の言う廃炉の可能性がまったく見えない危機的な状況にあります。こうした事実を無視してオリンピック開催誘致に官民上げてのお祭り騒ぎを見ると、どうしても1940年東京オリンピック開催辞退を思い出してしまいます。


 報道によればどうも東京が頭ひとつ抜け出したような感じですが、もし東京が指名されても開催できる可能性はあまりないと私は見ています。オリンピックの歴史に残る大失態を再び繰り返さないためにも東京に決まらないことを祈っています。

2013年9月1日日曜日

関東大震災直後 デマによる朝鮮人虐殺事件

 1923年の関東大震災直後から朝鮮人が井戸に毒を投げ込むとか、彼らに放火をされて大火になったとか、噂が噂を生んで根拠のない流言となって広がっていき、多くの朝鮮人などが一般市民に惨殺されました。実際の被害者数は分かりませんが数百人から数千人といろいろと言われています。


 当時はテレビはもちろんラジオの放送もありませんでしたから、噂は人から人へと直接に語られながら誇張されて広がっていきました。そして悲しい結果をもたらした背景には私たちに潜む彼らへの根深い不信感や差別心もあったと思われます。


 今日ではテレビやラジオそしてソーシャルネットワークなどと色々なコミュニケーション手段があって関東大震災時のような悲劇をもたらす可能性はないと思われます。その証拠に東日本大震災による東京の混乱の中でもそのような気配はまったくうかがえませんでした。


 私たちはまだまだ不十分ながらおよそ1世紀を経てかなりまっとうな国際感覚を持ってきているといえるのではないでしょうか。今日の関東大震災の日(9月1日)にちなんで被害者のご冥福を祈ります。

もっと堂々と戦ったらどうか

 ヤクルトのバレンティン選手が王貞治氏の年間ホームラン記録55本を塗り替えようとしています。そういう時に必ず出てくるのが打たせずに歩かせる作戦です。


 日本人の記録を外人に破られたくないのでしょうが、私にはこの気持がどうしても理解できません。アメリカでは堂々とイチローと勝負してくれているのを見ると品のない対応で口惜しくて仕方がありません。


 こうした目に見える露骨な形で私たちの愛国的な思考パターンを見てしまうと、私たちは案外独りよがりな価値観を持っているのに気が付いていないのかも知れません。

笑い話 どこか病気?

 「昨日からぐったりしていて餌を食べません。」
 「じゃ、熱を測ってみましょう。」
 「どっか悪いと困るから、ちょっと痛いけど我慢してね。」
 「ウーッグ!」
 「やっぱり、熱がありますね。」
 「ニャー!」