小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2013年10月10日木曜日

ベトナム戦争と東電福島原発事故

 アメリカには失礼ですが東電福島原発の事故処理はベトナム戦争のような様相を呈しています。あの戦争で世界最強の米国軍が近代兵器さえままならぬ北ベトナムに敗北したのは、いくら攻め続けても一向に止まぬゲリラの抵抗に耐えきれなくなったからです。結局は兵士の士気の違いで勝敗が決したといっても過言ではありません。


 戦争は停戦がいいと決断すれば和平に持ち込めますから、永遠に続くものではありません。ところが原発事故との闘いには和平は絶対にあり得ません。何十年でも何百年でも放射能は手綱を緩めることなく私たちをどんどん攻め続けます。もう嫌だと思っても、この戦いは永遠に放棄するわけにはいきません。今になってこのような苦痛を痛感しているのが福島の現場で奮闘する作業員や東電関係者のみなさんでしょう。


 この現場における労働力の疲弊をうかがわせるのが単純ミスによるウッカリ事故が多発し始めていることです。このような事態は福島における事故処理が人間には負担が重過ぎて耐えきれなくなるであろう可能性を示唆しております。廃炉処理ができないであろう福島では永遠に破壊された原子炉が放射能をまき散らし続けます。

 

 例えば廃炉処理ができないチェルノブイリ原発はコンクリート建屋で原子炉を覆って時間を待つしか方法はなくて、これからも百年以上は建屋を建て替え続けて遮蔽していくことになります。しかし、不幸にも福島はチェルノブイリを越える最悪のケースとなってしまいましたから、たとえ資金を無尽蔵に投入しても事故処理に終わりはきません。

 

 このままでは現場作業員の士気だけの問題ではなく労働力不足も加速化することでしょう。その結果として重大なミスが引き起こされて深刻な事態に陥る可能性があります。そうなればこれまでの甘い事故処理の見通しはたちどころに吹っ飛んでしまいます。オリンピックムードで浮かれてなどいられない危機が刻一刻と近づいて来ているように思われてなりません。