小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2013年10月1日火曜日

合掌 山崎豊子さん逝く 

 作家山崎豊子さんが死去されました。「小説は社会的な背景をもって書くべきだ」と言い続けていた山崎豊子さんは常に社会正義を念頭に自分の信念を貫いた希有な人ではなかったでしょうか。近頃は女性著名人や女性政治家を見ても権力におもねいて地位を築いた感じのする人たちがほとんどで薄っぺらくて寂しい限りです。


 山崎豊子さんの作品で私にとってもっとも印象深いのが「白い巨塔」です。大学医学部の闇の部分をえぐり出す大作で社会の大きな関心を集めました。この作品は発表された時期がちょうど東大紛争の時代と重なり合うもので私も在学中でしたから特別に印象に残っています。


 その頃はハナ肇とクレージーキャッツがテレビで大人気を博していた時期でもありました。グループの一員で日本一の無責任男を自称する植木等が青島幸男作詞のスーダラ節を歌って世の中を煙に巻いておりました。今日の社会環境ではもしスーダラ節が発表されてもあれほどまでに受け入れられたかどうかは疑問です。当時の時代性を如実に反映させた社会現象でした。


 今日の日本社会は東日本大震災の深い爪痕、深刻な東電福島原発事故、払いきれない政府1000兆円債務、拡大する貧富の差、進展する少子高齢化など超難題が山積しています。スーダラ節を歌って浮かれている気持にはなりませんが、少なくともあの歌を受容した余裕と堂々と生き抜いた山崎豊子さんの生きっぷりを忘れないようにしたいと思いました。