小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

  とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。  東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。  そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...

2013年10月31日木曜日

天皇皇后両陛下ありがとうございます

 天皇皇后両陛下は熊本県を訪問した際に胎児性水俣病患者の人たちに非公式にお会いされたそうです。心からお礼申し上げます。私たちも繁栄の中で水俣病の悲劇があったことを忘れないようにしたいものです。 


 私の出身校は水俣病の原因究明と被害者救済に一役を担うべき立場にあったのに残念ながら遅らせる方に力を注いでいたように思われます。そんな学生時代の記憶を戒めに水俣病のような悲劇を繰り返したくありませんが、福島の原発事故のことを思うと自分の非力を痛感します。

アメリカ、イギリス、フランス、ドイツの違いは?

 国家機密情報の保護について主要先進国では基本的な考え方が二つに大きく分かれているようです。私は米英独仏の4カ国には長らく生活したことがありますので、この二つの流れの相違には何となく納得してしまいます。


 米英では国家機密の漏えいは国家への反逆とみなされる一方で、独仏では報道の自由を保証して市民社会を守ろうとする姿勢が見られるようです。日本の特定秘密保護法案は米英の流れに追随する形になろうとしています。


 私が一般市民として生活してみてもっとも政治的な圧迫感を感じなかったのがフランスでした。街のお巡りさんも案外融通の効く存在で日本人としては驚くことも時々ありました。そんな経験は他の3カ国ではありませんでした。


 しばらく住んでいたからといって知ったかぶりして語るのは不謹慎かもしれませんが、ヨーロッパ共同体の機運が盛り上がってきた1980年代以降に自ら戦争を仕掛けたことのあるのが米英であり、そうでないのが独仏となります。次第に西欧社会もこの二つの流れに別れて発展していくのでしょうが、日本はどうしたらいいのでしょうか。

フランスの生ガキで最高なものは?

 やっとカキのシーズンになりました。私は生ガキが大好きです。フランスに住んでいたときは週に何回も一度に1ダース以上食べていました。フランスの生ガキ文化は日本の刺身文化に相当します。


 日本でカキを食べるならやっぱりカキフライが最高ですが、フランスでは一度も見かけたことありません。日本人がマグロを食べるのにわざわざフライにしようとは思わないのと同じでしょう。

 

 フランスの生カキ産地で旨いところはどこかと聞かれたら、私は迷うことなく大西洋上に浮かぶ小島のレー島産のものが一番と答えます。これからフランスに行かれたら是非ともレー島産の生ガキをお試しあれ。

2013年10月30日水曜日

笑い話 差別主義者?

 小〇〇〇子議員  「国民の知る権利制限賛成!」

 高〇〇苗議員    「婚外子の相続差別撤廃反対!」

 西〇〇子議員    「婚外子のための民法改正反対!」

 稲〇〇美議員    「日雇い派遣禁止反対!」

 片〇〇〇き議員  「生活保護法改正賛成!」

 森〇子議員      「秘密保護法賛成!」

 愛日長アマガエル  「これだから男女平等反対!」

国会はセリーグ状態

 今年のプロ野球はセリーグでは巨人がぶっちぎりの優勝でした。私のような素人の予想通りという結果ではあまりにも面白みのない展開でした。国会も同じような状況でまさに一党独裁と表現してもおかしくありません。これではお隣の北朝鮮や中国のことばかりを責めてはいられません。


 先頃の日経の世論調査では自民党が50%を超える圧倒的な支持を得ています。他の野党の支持率はすべて数パーセントという完全な壊滅状態にあり、今のところ自民党を脅かすほどの存在感のある政党は見当たりません。


 自民党の主砲はもちろん安倍首相です。この勢いが続けば3冠王は間違いありません。そればかりか連戦連投負けなしのエースでもあり、楽天のマー君の記録などは眼ではありません。ただ野球で特定の選手が4番でエースという超人的な活躍をするのは高校野球のレベルまでと決まっています。

 

 皮肉を込めて言うならば現在の国会は高校生レベルの政治が展開されているということなのでしょうか。そうは言ってもマスコミ、経済界、建設業界などの主だった業界を完全に掌握してしまった感のある安倍首相の視界は当分は良好と言わざるを得ません。

2013年10月29日火曜日

ネコの天気予報 こんな高気圧で雨ですか

 今朝の気圧は1024ヘクトパスカルでした。午後10時には1019ヘクトパスカルです。凄い高気圧が来ていますが、雨なんていうのはどういうことなのでしょうか。ネコたちは小雨模様の日中は活動していましたが、今は爆睡と言うよりは熟睡中です。現在のネコの状態からすると明日の朝はまだ少し雨が残りそうな気配です。


 結果 厚い雲が空を覆っていますが、雨は上がりました。午前8時の気圧は1013ヘクトパスカルで、昨夜よりは6ヘクトパスカル低下しました。しかし、ネコたちは活発に動いてエサくれ状態です。これから次第に雲が切れてくるのでしょう。

フランス産マロンクリームを知ってますか?

 あまり知られていない一種の栗のジャムのことです。これはマロやかなしっとりとしたセラチン質の無いジャムらしくないものです。私は輪切りにしたフランスパンを軽く焼いてバターを塗り、このマロンクリームを少量付けて食べるのが大好きです。


 ここで私が話題にしたいのはフランス産ボンママン マークのマロンクリームの瓶の蓋の包装の仕方です。日本の瓶はみな蓋を透明フィルムで覆って密封してあります。しかし、ボンママンの瓶は1センチ幅長さ2センチの短冊様の紙がぺろりと貼ってあるだけですが、紙を破り切らない限りは絶対に蓋は開けられません。


 今はどうか知りませんが20年以上前のニューヨークのバスでは降車合図は日本のバスのようなボタン式ではなくて紐が両サイドに張り巡らされている簡単なものでした。乗客は降車したければ手を伸ばして紐を引っ張って合図するだけでよくて、スマートなボタン式よりもずっと便利でした。


 私が感心するのはこのミスマッチ風のレトロな感覚がしっかり現代にも活かされていることです。今でもこういう発想法ができる人たちがいて、それが受け入れられている社会の懐の深さに感服します。

2013年10月28日月曜日

女性が輝けば、日本が、世界が、輝く

 安倍首相の言葉ですが、女性が輝くとは具体的にはどういう意味なのか聞いてみたいところです。かつては女性は家庭の縁の下の力持ちとして家族の中でもっとも頼りになる存在でした。そういう存在感のある母親はおふくろという言葉が似つかわしいと私は思います。


 少数ながらも今日の政治の場面でも女性が活躍しています。ただそういう女性にはおふくろというイメージとは正反対のどこか醜悪なものを感じるのは私だけでしょうか。いわゆる男勝りで包容力とは無縁の一徹主義で権力の座に辿りついたという印象がぬぐい切れません。靖国神社を参拝する議員集団のなかにも女性議員が散見され、なかには先頭に立って意気揚々と拝殿に向かう人もいます。


 アメリカの9.11同時多発テロに際してイラクとの開戦に反対投票したただ一人の議員は女性だったそうです。女性こそはいかなる戦争にも常に反対する本能的な平和主義者でありつづけ、戦争とはもっとも遠いところにいて欲しいと私は願っています。女性が輝けるのは平和であってこそだからと思うからです。

何でも話せる親とそうでない親

 みのもんた氏は、自分はええかっこしいで子どもをすぐに殴り、何でも話せる父親ではなかったと謝罪会見で悔しげに語っていました。


 ところで子どもにとって親は何でも話せる存在なのでしょうか。みのもんた氏が言うように本来は親は何でも話せる存在でなければならないのでしょうか。理想論から言えばそうあるべきですが、親子関係にもそれぞれに事情の違いがありますから、そうでないのは親が悪いと言い切るわけにもいきません。


 私は子どものまっすぐな成長には居場所が不可欠だと思っています。何でも話せる親というのは子どもにとっては最もシンプルで身近な頼りになる居場所そのものです。しかし、そういう親子関係にない場合の子どもにとって居場所はどこにあるのでしょうか。みのもんた氏騒動にはいろいろと考えられさせられることがあります。

2013年10月27日日曜日

難病重症患者医療費の全額助成見直し

 厚生労働省は難病重症患者への負担ゼロ政策を見直そうとしています。世帯収入が370万円を超えると最大で年間53万円の負担増になるようです。この対象者は約8万人ですから、財政面での節約効果はおよそ400億円となります。


 この程度の金額を節約するためにわざわざ難病と闘っている人たちを苦しめなければならないのか理解に苦しみますが、国民に医療費節約の必要性をアピールするには非常に有効はやり方ではあります。まことに失礼な言い方ですが、難病の人たちでさえこうなのだからと私たちの見せしめに使えるからです。


 そんな不埒なことを厚労省が考えているとは思いませんが、医療費の節約方法はいくらでも他に方法があります。特に目に余る過剰検査や薬の過剰処方を止めればすぐに1兆円くらいは節約可能です。それができないのはやはり選挙でお世話になった医師会のために睨みを利かす国会議員たちがいるからでしょう。悲しい現実です。

親は子どもの悪事に責任を取らねばならないのか

 みのもんた氏は、息子の窃盗未遂逮捕劇で親の育て方が悪かったと謝罪しました。しかし彼の言うように子どもがバカ息子だからといって、大人になった子どもがしたことに親が責任を取らねばならないのでしょうか。私はそうは思いません。


 親は息子がした悪事に責任を感じないわけはありません。しかし“責任を感じる”ことと、それを実際の形にして“責任を取る”こととは無関係でなければならないはずです。それがそうはいかないのが日本の社会です。子どもが犯罪でも犯すとすぐに家族へのバッシングが始まります。子どもが絶対に犯罪者にならないような魔法の子育て方法などあるわけもないのにです。


 家族が犯罪者になって最も心を痛めているのは実は当の家族自身のはずであり、温かい眼差しを必要としているのも彼らです。そういうことを自覚してこそ社会は犯罪抑止の原点に立てるものだと私は思います。

2013年10月26日土曜日

笑い話 謎謎

厚化粧の女と掛けて何と説く?

終戦直後の墨塗り教科書と説く。


 その心は?


都合の悪いところはことごとく塗りつぶす。

やっぱりNHKも政府自民党に占拠されるのか

 NHKの経営委員会が政府の意向に沿った人事案で委員が選ばれそうな雰囲気になってきました。最近では夜のニュースウオッチ9の報道を見ても朝のニュースの焼き直しに過ぎませんし、アナウンサーも陳腐なコメントしか言わなくなってきたことからもNHKの変質の程がうかがい知れます。



 今後は集団自衛権の容認、生活保護法の改定、特定秘密保護法の制定そして失礼な表現ながらNHKの傀儡(くぐつ)化などが一体となって日本が政府の意向に沿って変質していくなかでは、私たちが自分なりの意見を持って自立して生きていく必要があります。あらゆる面で無関心は許されない厳しい時代になってきました。

特定秘密保護法案 もう遅過ぎます

 先回の選挙で他に選択肢がないからと自民党に安易に投票したり投票所に行かなかったりした人が多かった結果が、近頃の政府の暴走状態であるといってもいいでしょう。今後3年間は国政選挙はありませんから、自民党に知性という抑制はかかりそうにありません。


 これからは3年後を見越して政治をしっかり見つめておいて、次回の選挙では正すべきところは正す決意をもって投票したいものです。とにかくどこの政党を支持しても自由ですが選挙に棄権だけはいけません!

2013年10月25日金曜日

笑い話 恩知らず

黒猫ディーン    「ニャーーーロ!(いつものように膝に乗せて抱っこしろ)」

愛日長アマガエル 「分かった。ほら。」

黒猫ディーン    「ゴロゴロ、ゴロゴロ、ゴロゴロ(人肌は温ったかくて幸せだ)。」

愛日長アマガエル 「オッ、いつもの女子学生がまた会いに来てくれたぞ。」

黒猫ディーン    「♥♥♥、ニャーネ。」

生活保護法改正案というまずい話

 有名ホテルの偽装メニューの話もまずいですが、それよりもっとまずいのが今回の生活保護法の改定案です。なぜなら貧富の差の克服が国家の最重要課題であることを放棄するもので、明らかに戦前の日本に戻ることになるからです。


 今回の改正案は貧困に対する社会の責任を放棄して家族・親族にその責任を転嫁しようとしています。離婚後の扶養義務を果たさない親も多いことを見れば明らかなように、誰もが家族を助けようと思う訳ではありません。また助けようとしてもできないこともあります。そんな場合でも家族に責任を押しつけて知らんぷりの制度にしようというのがまずいのです。

笑い話 男と女

渡辺淳一(有名作家)「“なぜ別れるのか”、を書いて100万部突破!」

愛日長アマガエル  「ヘーッ!」

渡辺淳一(有名作家)「これまで誰もうまく説明できなかったんだ。」

愛日長アマガエル  「エーッ!誰だって新品がいいの当たり前じゃないの?」

2013年10月24日木曜日

考えない、調べない、質問しない

 これはある雑誌の見出しにあるもので、次に来るのが記者クラブという言葉です。一流の人は本当にうまいことを言います。


 私はこのブログで日本のマスメディアのだらしなさを嘆いたことがありますが、長々と書かなくても、これだけで日本のマスメディアの実態を十分に伝えることができます。


 考えない、調べない、質問しない記者クラブ。これこそは日本の偏差値偏重型詰め込み教育の完璧な成果です。

笑い話 吾輩はネコになりたい

「健ちゃん、早くお風呂に入って!」

「今日は入らない。」

「ダメよ、昨日も入ってないんだから。」

「大丈夫。」

「何言ってるの!」

「ああ、もうタマになりたい!」

「バカなこと言ってないで入りなさい!」

「あいつ、ぼくんちに来てから一回もお風呂に入ってないぞ。」

アメリカの無人攻撃機の怖さ

 人間は恐怖を感じたり、不安に思ったりするからミスを犯したり、選択を誤ったりするのです。そういう言わばドジな存在が人間なのではないでしょうか。つまり過ちは人間的であることの証でもあります。


 ところが無人攻撃機はコンピュータで操られていて、途中で故障を起こしたり敵に関する情報の入力が間違っていない限りは、確実に標的を攻撃することができるようです。そこにはまったく人間的なものを感じさせるところはありません。まさにゴルゴ13も及ばない冷徹さですし、底知れぬ恐ろしさを感じさせます。


 これに国際法違反だと噛みついたのがアムネスティインターナショナルです。アメリカ政府はその事実はないと反論しています。この議論は彼らに任せるとして、戦争という不条理なものは私たちを堕落させて自分勝手の世界に閉じ込めてしまうことは間違いなさそうです。

偽装メニューの不思議

 阪急阪神ホテルズで数十品目の食材に関わる偽装メニューの事実が発覚しました。私はホテルで食事をするほど余裕はありませんから縁遠い話ですがどうにも理解しかねることがあります。


 この偽装はすでに7年前から行われていたのに客からはクレームが出なかったのかということです。お金持ちは食事で食材や料理法などにいろいろと講釈を付けますが、今回の事件で発覚したようなひどい偽装に気が付く人たちがいなかったとは驚きです。


  高いから高級だとか、有名だから美味しいとか、私たちの先入観を利用した悪質な偽装事件ですが、空腹が最高の料理人だということを改めて思い知らされました。

2013年10月23日水曜日

PM2.5の正しい知識を身に付けよう

 最近はPM2.5という言葉が大流行です。各局のニュース番組を見ていてもどうもスモッグの意味でPM2.5という言葉を使っているようです。スモッグと言うのはスモーク(ばい煙)とフォッグ(霧)の合成語です。1952年12月初旬にロンドンで発生したグレートスモッグは劇場内の視界が悪くてオペラ公演が中止されたほどでした。


 スモッグの原因は主に石炭や重油・軽油・ガソリンなどの “燃焼過程” で発生するばい煙が原因です。PM2.5とは粒径が2.5㎛(100万分の1㍍)以下の固体又は液体の粒子状物質だけをいいますから、スモッグの一部を占めるに過ぎません。ですからPM2.5は砂埃や黄砂が発生源になることは絶対にありません。


 大きめのスモッグの粒子とは違って、PM2.5は肺に沈着するだけではなくて血管壁を通過して血流中にも侵入します。そして心臓に到達して障害を引き起こすことが分かっています。最後にPM2.5用のマスクが販売されていますが、本当に有効ならマスク製造業者は具体的な効果をデータで示すべきでしょう。

2013年10月22日火曜日

笑い話 自立?

飼いネコ 「あんた、ひとりで散歩できないの?」

飼いイヌ 「オレは忠誠心が厚いんだ。ネコごときが偉そうなこと言うな。」

飼いネコ 「あら、私は自立してるだけよ。」

飼いイヌ 「一日中丸くなって寝てばかりで生意気にも “自立” だと?」

飼いネコ 「あら。じゃー、まともにトイレもできないイヌが “自立” してるって言うの?オ

       ムツしてなさいよ。」

ドラえもん

 世界中で愛されるドラえもんの作者藤子・F・不二雄氏の信念は、普通の人であれ、ということでした。私のような元から普通の人にとっては格言にはなりませんが、天才の藤子・F・不二雄氏はどんなに有名になってもその姿勢を崩さずに質素な生活を続けていたそうです。


 藤子氏にとって、ドラえもんは、面白く、偉そうでなく、いつもみんなをハッピーにする存在でなければなりませんでした。ドラえもんがみんなに受け入れてもらえるためには、まずは作者自身が普通でなければならないと考えていたのです。


 藤子氏は性格が内気でしたので学校では居場所がありませんでした。鬼ごっこをして、運動神経ではクラスでビリから2番目の子が鬼になると、いつも藤子氏は追いかけられるはめになったそうです。彼はのけ者にされて空想や絵の世界でいつも生活していました。


 藤子氏は小学生時代にマンガの世界の中に自分の人生を発見して、ドラえもんという最高の人生の伴侶に巡り合った幸せな人でした。自分の逆境を恨んでばかりいてはドラえもんに笑われますよ。

2013年10月21日月曜日

汚染水 結局は海に流すより他はない...か

 11月が近づいているのにまだ大型台風が本州にやって来ます。今後はこれが常態化するのでしょう。

 そこで心配されるのが福島第一原発の汚染水問題です。現状ではタンクから漏れ出したものは大量の雨水とともに海に流れ出しています。

 気楽に考えるならば、大気中に放出されるくらいなら太平洋に捨てようと考える選択肢もあります。次世代のことを思うと、そういうやり逃げは許されませんが、原子力村の人たちにはそんな良識はないでしょう。

 危機的な状況で平洋が汚染されることと事故処理の破綻とどちらを取るんだと詰め寄られたら、私でも太平洋に捨てろと言うでしょう。そういう状況に直面しないためにも私は原発はなくさなければならないと考えています。

人生は思うようになるのだろうか

 私たちはできれば人生を苦労なく豊かに幸せに過ごしたいと願います。しかし、なかなかそうはいかないのが人生です。例えば才能ある人が必死に努力をすれば必ず成功して大きな権力や高い地位や巨大な富にありつけるかというと決してそうでもありません。


 それでも出世をしたり富を築くために有効なある種の手がかりがあるはずです。それが富や権力に近づいて重要な情報源を得るためのアクセスを持つことです。既存社会の利益構造に絡む情報は格段の価値があり、それを知る者と知らない者との間には天国と地獄ほどの差があります。これを知るためには結局は高級官僚か政治家か大企業の役員や顧問弁護士などにならなければなりません。


 つまり人生をいわば快適に過ごすためにはある種の方程式のようなものが厳然として存在していることになります。その方程式に乗っかるためにはやはり一流大学に入ることが近道であることは否定できません。特に最近は理科系の人気凋落がはっきりしてきましたが、結局は社会を牛耳っているのは文化系の人たちですから、文化系に人気があるのも仕方のないことかもしれません。


 しかし料理でも高級料理だけが美味しいとは限りません。料理などと言うものは味わい方によってどうにでもなるものです。ですから人生も自分なりの味わい方を見付けられれば、それはそれなりに幸せなものといえるのではないでしょうか。

老舗のケーキ屋さんのサバラン

 街歩きをしているとおっとっとっとサバランのケーキを売っている老舗店がありました。高そうな店で懐具合が気になりましたが、サバランにはうるさい私としては入ってみなければなりません。


 そこは一階が販売用でニ階がティールームになっていました。ニ階に上がるとかなりの客でみなケーキを目当てに入ってきている様子でした。お願いしたサバランには一片のオレンジがトッピングとして添えてある珍しいものでした。


 スポンジ部分の焼き具合はさすがに老舗店だけあって文句の付けようがありませんでした。使われていたリキュールはオレンジキュラソーなのでしょうが、私はラム酒の方が好きです。またオレンジがのっていないシンプルなほうがよいと思われましたが、食べ慣れれば案外いけるのかもしれません。


 この店は東京の有名老舗店ですが、私は横浜贔屓でやはり横浜の老舗店のサバランに軍配を上げます。サバランを売っていないお店などはケーキ屋ではないとかつてのブログで書きましたが、老舗店では流石にサバランは意地でも欠かせないのでしょう。しかし、私は払えませんがミシュランの三つ星レストランのサバランはどうなんでしょうか。

2013年10月20日日曜日

原発ゼロに与野党の大物が共闘か

 小泉純一郎元首相が原発ゼロ宣言をして活発な発言をしています。そこにやはり脱原発を主張している自民党河野太郎衆院議員、生活の党小沢一郎代表、民主党菅直人元首相、みんなの党渡辺喜美代表、共産党志位和夫委員長が共闘したら面白いのではないか、という記事が東京新聞(10月20日朝刊)に載っています。


 何となくちぐはぐな組み合わせのような感じもしないではありませんが、原発ゼロは日本の未来を語るには不可欠な生命線ですから大歓迎です。

三本の矢の矛盾

 安倍首相の経済復興戦略 “三本の矢” という発想は古典的な遺物に過ぎません。バブル崩壊で始まった長期デフレ現象にはこれといった特効薬は見つかっていません。つまり今日の不況を経済対策で急所を射抜こうとしてもできそうにありません。


 18世紀半ばにイギリスで産業革命が始まりました。これにより人類が大量消費するエネルギー源が化石燃料で賄われるようになり、今日では地球温暖化などさまざまな問題が顕在化してきております。そのため人類はエネルギー源を根本的に変革する必要に迫られており、そこで期待されているのがクリーンな再生可能エネルギーです。


 太陽エネルギーは、原子力エネルギーのように人類が技術で生み出すものではなくて、遥か昔から存在してきた生命の源です。これに依存して文明社会を築き上げるのが最も自然な考え方のはずで、そういう社会を目指さない限りは地球自体が限界集落化していくことは火を見るより明らかです。


 三本の矢はこの視点がまったく欠けた姑息な発想に過ぎません。現代文明の致命的な欠陥である化石燃料の大量消費を止めない限りは今日の経済不況は克服できないと思われます。言い換えれば不況という作物自体というよりは土壌に根本的な問題があるのですから、私たちの社会をエネルギー面から根こそぎ変えていく発想をしなくては不況対策になるはずがありません。

2013年10月19日土曜日

トイレという身だしなみ

 昨晩はカクテルバーとクラブに行ってきました。とても申し訳ない話ながら友人の奢りにあずかったもので自腹ではありませんでした。


 カクテルバーはバーテンダーの全国大会で何度も金メダルを獲得したお店でした。トイレは広くありませんでしたが清潔さと衛生面では最高の状態にありました。またクラブのトイレも文句のつけようのないものでした。両方とも高い年齢層の客を対象にした落ち着いた雰囲気のお店ですから当然かもしれません。


 10月14日のブログでハンバーガー店の汚いトイレを取り上げましたが、今日は学生アルバイト店員による悪ふざけ写真のネット投稿で破産した蕎麦屋さんの記事が新聞に掲載されています。日本の “おもてなしの心” が東京オリンピック招致で話題になり流行語になっていますが、若いアルバイト店員の意識の低下が気になります。

2013年10月18日金曜日

笑い話 革命家

「右翼と左翼という言葉はイギリスの議会から始まったらしいね。」

「何か差別的で僕は大嫌いだ。」

「でも、英国議会は民主主義の源流だよ。」

「僕は民主主義には与しない。」

「しかし、民主主義なくして平和はないじゃないか。」

「それが気に入らないんだよ!」

笑い話 左翼の運動家

「なんでみんな同じことをする時に右に倣えって言うの?」

「それは世の中の習いだから。」

「君もそんな右に倣えみたいなことを言う。」

「だって仕方ないだろ。」

「僕は右は大嫌いなんだ!」

何が秘密ですか?いやそれは秘密です

 これはあるジャーナリストの言葉だそうです。さすがに気鋭のジャーナリストは表現がしゃれていて言い得て妙です。


 特定秘密保護法案については様々な方面で議論がなされ、特定の意味の曖昧さに不安が広がっています。通常は特定とは法律で定められたという意味ですが、法律の解釈は集団自衛権で憲法解釈が変更されたように政府の胸三寸で決まってしまい、細かく議論をしても意味がありません。

 

 むしろ濫用が懸念される法案は廃案を主張すべきですが、そこはメディアは言いません。どこかで政府とつながっていそうで気になります。

中国の地下マネーが海外流出か?

 今年の春先から日本の投資市場ではある急激な変化が起きているようです。今週はいろいろと足を使って実際に業者を回ってその実態を調べてみました。


 まず世界的な動きでロレックスとパテックフィリップの腕時計が急騰してバブル状態にあります。専門店に行くと中国の観光客らしき人がやはりロレックスを買い求めている場面に出会うことがあります。今年に入って価格は30~40%の値上がりをしていて、一昨年ならば金価格を1. 5 陪すれば購入できたものが、今では3倍以上になっています。


 もうひとつが都心のマンション市場です。中国投資家には少し焦りもあるのか、かなり強引な価格設定でも今までのようには値切り交渉をしないで買ってくれるそうです。その上に消費税値上げを意識した日本人の需要も掘り起こされた結果がここ2ヵ月間のマンションブームのようです。まだブームはまだら模様状態ですが買い手がすぐ付くことと物件によっては20%くらい高騰しています。


 こうした現象がバブルなのかそうでないのかは私にはよく分かりません。中国のアングラマネーが海外に逃亡し始めたのかもしれません。中国の地下銀行に投資すれば年利13%で回りますが、国内環境の危ない気配を察知して海外流出が始まったのかもしれません。


 中国のアングラマネーといわれる数百兆円のお金が世界中で暴れ回ってインフレの点火役にならないことを願うばかりです。

2013年10月17日木曜日

プレスリーの見たもうひとつのアメリカ、そして今日の日本

  安倍首相が国会の所信表明演説で「(成長戦戦略の)目指すところは、若者・女性をはじめ、頑張る人たちの雇用を拡大し、収入を増やすことにほかならない」と述べました。


 よく考えてみると成長戦略と雇用拡大や収入増は必ずしも直結しません。特に若者・女性そして頑張る人のためというならば、そうなるべき仕組みを政策として整備しなければならないのに、そこはまったくほったらかしです。結局は安倍首相の言う成長戦略で潤うのは財界だけということになりかねません。


 また首相は頑張る人はと言いますが、お金はない、体力も普通、もちろん頼れるコネもなければ家庭環境も不遇な場合に人間は頑張れるものでしょうか。逆境をバネにして頑張る人こそ尊いのだと言われそうですが、それは恵まれた人間の言う詭弁でしかなく、頼る物や人のいない人間に気安く頑張れなどと言うのは無責任ではないでしょうか。

 

 絶望的な環境にある人の苦しみや悲しみを歌って社会の矛盾を訴えたのがエルビス プレスリーの名曲『In the ghetto』です。私はこの歌を時々は聞いて、世の中には頑張る術さえ持たない境遇の人がたくさんいることを忘れないようにしています。

2013年10月16日水曜日

アンパンマン 最も恰好悪いのが最も格好いい

 先日亡くなられたアンパンマン漫画家やなせたかしさんは戦争に出征しても一回も鉄砲を使わなかったそうです。また威張っていた上官が敗戦で敵軍にペコペコしているのを見て戦争に矛盾を感じたようでもあります。


 鉄砲を使わないといえば人気の高いテレビ朝日の刑事ドラマ「相棒」に出てくる主役の杉下右京警部です。彼はどんなに危険な場所に踏み込むときでも決してピストルを携行しません。まあドラマですからいくらでもそういう設定は可能でしょうが、ひとつの見識ではあります。


 私の家にホームステイしたアメリカの大学の先生は、平和主義の日本で私の息子たちがモデルガンで遊んでいるのを目撃してひどく落胆した様子でした。彼女は徹底的な平和主義者で子どもたちを自宅に鍵を掛けないで過ごせる小さな村をわざわざ選んで生活しておりました。米国にもそんな地域があることに私は驚いた記憶があります。


 「正義の味方は格好悪い方がいい」というのが、やなせたかしさんの信念だったようです。格好悪く生きるには何事においても勇気が必要です。私には大きなエサ袋を抱えながら黒猫ディーンたちの世話をすることくらいの格好悪さが精一杯で、とてもやなせたかしさんのような勇気はありません。合掌。

2013年10月15日火曜日

笑い話 香水の魅力

「あれーっ、何かこの香りは知ってるなー。」

「だろ!秋の新作でオレンジの白い花という香水さ。じゃーね!」

「?!」

「助けてくれー!ミツバチの大群だー!」

笑い話 いろいろな天国

「消費税だけでなくて高額所得者の増税をしなくっちゃね。」

「僕には関係ないね。」

「あれっ、君は長者番付に載ってたじゃないか。」

「うん、でも俺はもう天国だから。」

「えっ?!」

「タックスヘブンという天国。」

2013年10月14日月曜日

ハンバーガー店のトイレが...

 今日は外出して久しぶりにあるハンバーガー店に入りました。トイレに入ると便座の裏側の縁が茶色く汚れていました。ある私鉄の新宿駅構内のトイレには驚くほど不衛生で悪臭が充満しているところが一か所あります。

 私が大学のドイツ留学の仕事をしていた時に、日本人の学生はアフリカ人より汚い!とドイツ人に文句を言われた事がありました。この発言はもちろんアフリカ人との比較から出たものではなくて部屋の掃除をしないことを表現するための比喩でしたが、私はとても恥ずかしく思ったことを覚えています。

 トイレの衛生状態を見ればおよそ店の責任者や店員の意識の程度が察せられます。我が家でも雑巾を使って素手で便器を綺麗に拭くのは私しかいません。現代人が次第に汚いものに直接手を触れられなくなっているのが気になります。

ホッコリする話

 昨日は猫を抱いて日向ぼっこをしていたら、ひとりのお年寄りの男性が近寄ってきました。そのおじさんは清掃員をしながら世話していたネコが定年後も気になって来てくれたのです。大学がネコを排除しようとしていて苦労していると話すと、おじさんの表情は悲しげでした。

 

 ずっと以前にも構内のゴミの回収をしているお兄さんが夏休み中のネコが心配になってわざわざトラックで立ち寄ってくれたこともありました。先日は私の先輩に当たる医療センター勤務の老精神科医ともひょっこり顔を合わせました。私がネコの大きなエサ袋を携えている事情を説明すると、お互いすっかり意気投合してネコ談義に花が咲きました。

 

 私はすでに5年間キャンパスでは完全に無視されていますが、心の中では好意的に見てくれている人たちも多いはずです。誰もが本当の気持ちを実際に行動で示せる社会はどうしたら築けるのでしょうか。(2013年10月14日のブログを再掲載しました)

2013年10月13日日曜日

笑い話 知らぬが仏

「お母さん、ご安心下さい。ここは男性は絶対に入れません。」

「それでこそ女子寮だわ。」

「エントランスや廊下やトイレでは常時監視カメラがあって虫一匹入れません。」

「娘に虫が着くのが心配でしたが、これでホッとしました。」

「(バーカ、私が彼のところに行けばいいだけのことじゃない...)」

笑い話 肥満体の困惑

「銭湯のオヤジが僕には愛想がなくってさ。」

「何か分かる気がするなー。」

「僕は悪いことなんか何もしてないぞ。」

「だって君が湯舟に入る度に堤防が決壊したみたいだもの。」

ネットがきっかけの男女交際の危険性

 先日の三鷹ストーカー事件ではネット交流が実際の交際に発展した後に破局が訪れて悲劇が襲うという構図でした。ネット交流の怖さの一端を象徴する出来事でした。

 ネット交流は一対一の極めて密室性の高い閉鎖的かつ空想的空間にあり、場合によっては相手を所有・占有しようとする強い欲望にブレーキがかからなくなる危険性があります。メールの交換でも一日に何十回もメッセージが入り、すぐに返事をしないと満足しない人もいると聞いたことがありますが、まさに異常な所有欲としか言いようがありません。

 相手を所有してひとり占めにしたい、相手が自分から離れていくことは絶対に許せない、そういう所有欲が結局は異常行動としてストーカー行為になって発現するのでしょうが、恐ろしいのは抑制のないネット交流の特性が現実の世界の交際にも引き継がれることです。

 私はネット交流を知りませんが、何となく違和感があって参加する気になれないのは本能的にそういう危険性を感じ取っているからでしょうか。社会運動を広めていくには不可欠なツールなのでしょうが、個人的な男女交際においてはどうなんでしょうか。

2013年10月12日土曜日

笑い話 せっかち過ぎる人

「大統領、お車が参りました。」

「ありがとう。」

「大統領、お車が...」

「ウン。分かった。ありがとう。」

「あの大統領...」

「だから、分かっています。」

笑い話 優先席

「奥さん、ここで通話は止めましょう。」

「ええ、でも...」

「だから、降りてからにしましょう。」

「いえ、どうも産気付いちゃって救急車を呼びたくて...」

笑い話 慎み深い人たち

「こんな満員電車は見るのも嫌になる。」

「どうぞお先に。」

「そちらこそお先にどうぞ。」

「いや、あなたからどうぞ。」

「いーえ、あなたから。」

「オイ!譲り合ってる場合じゃないだろ、早くしろ!」

笑い話 好きなタイプ

「僕は真丸く大きい目のパッチリ派。」

「僕は浮世絵の美人画派。」

「それって何?」

「歌麿の美人画知らないの?」

「あんな一本線の細長い目のどこがいいの?」

「だって怒っても顔に出ないから結婚しても気楽でしょ。」

人生で一番大切なのは体力

 不振のどん底に陥った中日ドラゴンズの再建に元監督落合博満氏がGMに就任しました。記者との一問一答で彼は「練習しなければうまくならない、体力はつかない」と語りました。私が注目したいのは後半の体力の話です。


 私は定年退職しても黒猫ディーンたちの待つキャンパスまでほぼ毎日徒歩で通っています。お蔭で随分体力が付いたことを実感しています。おそらく距離にすれば15キロくらいありそうです。そのうえどこもかなりの傾斜がある山坂になっています。そんなことを真夏の炎天下も続けてみて感じるのが体力が付いたことです。

 

 とにかく気力も学力も源は体力です。特に年寄りは体力があって気力が充実していなければ結局は人手を煩わせて生きるという惨めなことになりかねません。プロ野球選手だけではなく私たちも日頃からよく動いて人生で一番大切な体力を付けましょう。

議論のあるアメリカ、既定路線しかない日本

 日本にはジャーナリズム魂を備えたマスメディアはありませんし、組合や業界は自分たちの利益しか考えない圧力団体にすぎません。つまり日本には国民の良識の代弁者は存在しないも同然です。


 例えば集団的自衛権の行使を可能にする憲法解釈の変更も国民的議論がないままいつの間にか既定路線化しています。先頃の日米外務・防衛担当閣僚会議(2プラス2)もすでに両者はそれを了解済みの雰囲気でした。また消費税増税分の6兆円は結局は公共工事に投入されそうな気配です。そんなことなら子ども手当を復活させて母子・父子家庭のために使った方がずっと有益でしょう。


 アメリカでは2013年度予算案の議会承認が遅れていて市民の日常生活にも支障が出てきている様子です。今回の騒動の発端はオバマ政権の目玉である国民皆保険制度に反対する共和党の保守系グループのゴリ押しの印象もありますが、民主・共和両党の厳しいせめぎ合いを目の当たりにすると、アメリカでは政治的対決という構図が制度的に実体化されているようで羨ましいかぎりです。


 政治家が地盤看板で当選して国民不在の既定路線という摩訶不思議なやり方で土着政治を支配する構図を何とか正さなければ日本の未来はありません。その第一歩がみんなが選挙で投票所に行くことではないでしょうか。

2013年10月11日金曜日

どこに住みたいかと聞かれたら、そりゃーパリでしょ

 定年になったらどこに住みたいかなどという贅沢な話は私には縁がありませんが、もし先進国でどこかと聞かれたら田舎者としては躊躇せずにパリと答えます。パリ生活の魅力はまず食べ物がおいしいことです。ヨーロッパはどこでもそうですがパリでは青空市場が立って新鮮な食材がいつでも手に入ります。

 

 いわゆる惣菜屋に行けば各種のパテや和え物やキッシュやら美味しそうな食べ物がいっぱいに並んでいます。もちろん肉屋に行けばハムやソーセージの種類は豊富でいろいろな動物の肉類もあって楽しめます。またフランスでは一年中欠かせない生ガキがあるせいか魚介類の扱いや保存状態は悪くはありません。マグロやウナギなどはきっと今でも日本よりぐっと安いはずです。もちろんパン屋やチーズ屋や酒屋も試してみたい商品で埋め尽くされています。街がそっくりデパ地下だといって過言ではありません。


 極め付きは多数ある美術館の展示作品の充実度です。パリの美術館の凄さは私には解説できません。また画廊や骨董店も大小無数にあります。そこでは誰でも知っているような有名画家の作品が売りに出ていて偶然出会える楽しみもあります。他方で美術品と違って書籍は残念ながらフランス語が必要になり一般的ではありませんが、古本屋などに行ってみると昔の絵本などに出会えるはずです。


 気候の面では冬は寒いですが雪はほとんど降りませんから感覚的には東京とあまり変わりません。夏は猛暑の年は別ですが、それでも湿度が低くて夜間は熱帯夜にはなりませんからクーラーは不要です。またパリでは地下鉄が発達していて日本より駅の間隔が短いですから車はまったく必要ありません。そんな訳で定年を迎えて余裕があったら一時的にでもパリ生活をお勧めします。

三鷹ストーカー事件と犯人家族の立場

 後を絶たないストーカー行為は今回も殺人事件になってしまいました。このような痛ましい事件でいつもマスコミのバッシングの標的になるのが犯人の家族です。今回も母親は謝罪文を公表しているようですが、犯人家族への社会の厳しい視線が私にはとても気になるところです。


 確かに子どもの成長は家庭教育、学校教育そして社会の教育力が一体化した環境の中で見守られるべきものです。しかし家庭教育の責任は主に愛情深い家庭人を育てるところにあるはずで、社会人としての教育はむしろ学校や社会の方に責任があると私は考えています。


 私たちは親を犯罪を犯した子の元凶のように扱いがちですが、両親だからといって成人した子の行動をコントロールできるはずはありません。家族は子の犯罪には無関係であるとする社会的視点を常識化させないと、いつまでも親を生贄にして社会はケリがついたつもりでいて進歩しないのではないでしょうか。

2013年10月10日木曜日

エイズ先進国日本という汚名を返上しよう

 私はブログでエイズが現在も増加しているのは先進国では日本だけだと書いたことがありますが、やっとこの事実が報道されるようになりました。


 私がアメリカの大学の理事をしていた1990年に学生寮にはコンドームの自動販売機が設置されていました。学長とその是非について大激論になりましたが、結局はエイズの蔓延を防ぐためには仕方ないということで、私は妥協したことを記憶しています。あの時多くの学生に聞いてみたらエイズで死亡した人を身近に知らない人はいませんでした。


 日本ではエイズに無関心過ぎるのが気になります。自分は安全だと過信して風俗で遊んでいる人たちがたくさんいます。私はそういう遊びを無下に止めようとは思いませんが、少なくとも安全な遊び方を心がけて欲しいと願っています。なぜならエイズはいまや死病ではなくなりましたが、残酷極まりない恐ろしい病であることに変わりはないからです。


 学生仲間でも自由恋愛が案外一般的な雰囲気なのが気になります。彼らの関係には簡単に次々と相手を変える気軽さが感じられます。お互いにステディな関係であれば感染率はゼロですが、相手が複数になると一挙に倍々ゲームで危険は高まります。コンドームによる予防措置も完璧なものではありませんが、風俗遊びや自由恋愛にはエイズの予防措置として絶対に怠れません。

ったく!組長のネコ探しで組員を書類送検だと!

 毎日新聞の配信によれば、組長のネコがアーケードに逃げたので組員が追いかけて上ったら、警察につかまって軽犯罪法違反で書類送検されたそうです。可愛い飼いネコが逃げ出したら組員でなくても追いかけます。


 アーケードに逃げちゃったら許可を得てからなんて悠長なこと言ってたらネコはどこかに行ってしまいます。悪意のない微笑ましい町の風景だと笑って済ませておけばいいのに、暴力団員だからといって捕まえて書類送検とは誠に無粋な話でガッカリします。


 幸いにもネコは一週間後に帰宅したようです。警察も時にはおらかに粋な計らいができないものでしょうか。責任者は事を見逃せば自分の責任を問われかねず怖かったのでしょうが、そんな小心者が根性のすわった暴力団と本気で対決できますか?

ベトナム戦争と東電福島原発事故

 アメリカには失礼ですが東電福島原発の事故処理はベトナム戦争のような様相を呈しています。あの戦争で世界最強の米国軍が近代兵器さえままならぬ北ベトナムに敗北したのは、いくら攻め続けても一向に止まぬゲリラの抵抗に耐えきれなくなったからです。結局は兵士の士気の違いで勝敗が決したといっても過言ではありません。


 戦争は停戦がいいと決断すれば和平に持ち込めますから、永遠に続くものではありません。ところが原発事故との闘いには和平は絶対にあり得ません。何十年でも何百年でも放射能は手綱を緩めることなく私たちをどんどん攻め続けます。もう嫌だと思っても、この戦いは永遠に放棄するわけにはいきません。今になってこのような苦痛を痛感しているのが福島の現場で奮闘する作業員や東電関係者のみなさんでしょう。


 この現場における労働力の疲弊をうかがわせるのが単純ミスによるウッカリ事故が多発し始めていることです。このような事態は福島における事故処理が人間には負担が重過ぎて耐えきれなくなるであろう可能性を示唆しております。廃炉処理ができないであろう福島では永遠に破壊された原子炉が放射能をまき散らし続けます。

 

 例えば廃炉処理ができないチェルノブイリ原発はコンクリート建屋で原子炉を覆って時間を待つしか方法はなくて、これからも百年以上は建屋を建て替え続けて遮蔽していくことになります。しかし、不幸にも福島はチェルノブイリを越える最悪のケースとなってしまいましたから、たとえ資金を無尽蔵に投入しても事故処理に終わりはきません。

 

 このままでは現場作業員の士気だけの問題ではなく労働力不足も加速化することでしょう。その結果として重大なミスが引き起こされて深刻な事態に陥る可能性があります。そうなればこれまでの甘い事故処理の見通しはたちどころに吹っ飛んでしまいます。オリンピックムードで浮かれてなどいられない危機が刻一刻と近づいて来ているように思われてなりません。

ストーカー殺人事件

 今日はテレビ局はどこも三鷹市高校生ストーカー事件の報道で持ち切りです。ソーシャルネットワークが普及してきて身元の分からない見ず知らずの男女が気楽に付き合いを始め、そして止めることが可能になりました。しかし、人間の心はそうは簡単にくっついたり離れたりできない場合も多いことを忘れてはなりません。


 今回の事件の発端となったのもフェイスブックによる交際だったようです。ここで知り合った二人の関係が思わしくなくなってからも男性の方が未練を断ち切れずにストーカー行為に及び、ついには女性の方が殺されてしまいました。このような痛ましい事件はどうしたら防止することができるのでしょうか。


 一番簡単なのはソーシャルネットワークを使わないことですが、そんなことは今日では非現実的過ぎます。誰もが考えるのがネットの関係は用心してネットの世界だけに閉じ込めておこうとするのですが、今回のように結局は一時的にでも実際に交際が始まれば相手の身元を知ることはさほど難しいことではありません。


 ソーシャルネットワークの手軽さはアラブの春に見られるように社会的な連携や関係を“広めていく”には有効でしょうが、次第に“深まっていく” 恋愛関係などには不向きなように思われてなりません。何事にも手軽さが先立つ現代ですが、その手軽さには大きな副作用もあることを忘れてはなりません。

2013年10月9日水曜日

これってどうなんだろ?

 昨日は通勤電車を利用しました。途中の乗り換え駅ではノンストップの快速急行と急行が続いてきますが、もちろん大半の乗客は快速急行を利用します。ですから一分後に到着する急行はほとんどガラガラです。


 私も快速急行に乗車したら幸運の女神がほほ笑んだのか坐ることができました。ところがすぐ後から杖をついた中年女性が入ってきて空席を探す様子でしたが、当然ながら空いているはずがありません。私は仕方なく席を譲って次の急行に乗り換えました。案の定後続の急行は終着駅まで空席が目立ちました。


 都心の始発駅でも10分並んで待てば必ず着席できるところ、わざわざ満員の車両に乗り込んでくるお年寄りがいます。結局はそういう人が自分の前に立てば疲れていても席を譲ることになります。昨日の場合やこれまでのそのようなケースでは何となく割り切れないものを感じてしまいます。


 身体が不自由な人やお年寄りには席を譲るのは当たり前でしょうが、混雑時には譲られる方も次の電車を待つとか普通電車を使うなどの配慮を持ってもらいたいと思うのは私の身勝手なのでしょうか。

2013年10月8日火曜日

居場所を求めて

 子どもたちには居場所が必要です。この居場所とは自分が自分らしくしていられて他者との関係も心地よく、自分の存在感をはっきり確認できるところというくらいの意味でしょうか。ですから単に物理的な空間というだけではなくて、情緒的かつ社会的な空間でもあります。


 自分の居場所を孤立の世界に求める人たちがいます。保護者が口うるさくて学校化した家庭では自室に閉じ込もるのがもっとも手っ取り早い方法ですが、これでは単に他者との物理的な関係を遮断したにすぎません。こうした孤立の世界に逃げ込んで家族や他人や社会を無化しようとしても、結局はいろいろな不安や葛藤から逃れることはできません。


 引きこもりと対極にあるのが修行僧の姿勢です。修行僧は隠れてひとりになろうとはしません。修行はあらゆる雑念を脳ミソから追い出していつでも自分を無化できるようになるまで続きます。なぜこの発想が大切なのかは俗物の私にはよく分かりませんが、おそらく他者の心を自然に率直に受け入れるためには自己の欲望が先立ってはならないという経験的な知恵から来ているのでしょう。


 今日学校では教師に対して厳しい管理態勢が敷かれて成果主義が取られています。本来ならば学校は子どもたちの成長を優しく見守るユルイ場所であるべきですが、教師は子どもたちの取り締まりの手綱を逆に強めようとしています。そこで子どもたちは賢く暴力的な反抗を諦めていわゆる無視という態度で応酬してきます。その行き着くところが学級崩壊や学校崩壊です。教育の成果主義が学校教育の崩壊を招くという皮肉な結果になっています。


 結局は家庭でも学校でも居場所のなくなった子どもたちは気の合った友達だけで居心地の良い疑似空間を作って生きていく方法を選択します。そこは非常に閉鎖的で社会性がありませんからいじめの温床にもなります。現代社会にはびこる無関心にもこうした背景が絡んでいるのではないでしょうか。誰もがどこかに居場所のある社会であってほしいものです。

2013年10月7日月曜日

笑い話 漢字で書くと

 「おい、文科省が “子ども” はいかん、“子供” と書けと言い出したぞ。」

 「東京都と同じことを言ってる暇な役所だ。」

 「子供と書くと小さな従者と言う意味なんだ。知ってたか?」

 「じゃー、セイジカは?」

 「政自家。」

2013年度予算不成立から見えるアメリカ社会の深層

 アメリカでは2013年度の国家予算案が連邦議会で可決承認されないために国家業務の執行が滞って混乱が起こっています。日本では予算案は参院で可決されなくても衆院の可決が優先されますから、余程のことがない限り今回のアメリカのような事態にはなりません。


 今回の争いの背景には、保守的な野党共和党と与党民主党の考え方が真っ向から相違する医療保険制度の改革が根っこにありますから、ちょっとやそっとでは歩み寄りのできる問題ではなさそうです。オバマ政権が目指す国民皆保険制度は極端な表現をするならばアメリカがヨーロッパ型の社会に衣替えするようなものだからです。


 アメリカでは自分のことは自分でという考え方が伝統的で根強くあり、他人の病気のことにまでお金を出す必要はないと考える人たちは決して少なくありません。もし、アメリカで手厚い社会保障のような保護が欲しいと思うなら軍隊に入るのが一番の近道です。軍属には様々な福利厚生制度が準備されているからです。


 成功も失敗も自分のせいなのだから自分でけりを付けようというのにも一理はありますが、銀のスプーンをくわえて生まれてきたほんの一握りの人たちがいて、一方では3分の1の国民が病気治療もままならぬというのにも矛盾を感じます。ただ濫診薬漬けが止まずに増加一途の日本の国民医療費37兆円をみると、これも大きな問題です。まっ、健康で頑張れるのが一番でしょう。

お見合い写真 モナリザ像と歌麿の美人画の比較から

 日本人の顔は陰影がないから描きにくい。映画看板製作の名人の言葉です。確かに私たちの顔は平っぺたい板の上に正面から鼻を隆起状にくっ付けて、あとは眼と鼻と口を描くという手順で出来あがっています。

 名人が描きやすいのは陰影がある西洋人の女性の横顔だそうです。西洋人を観察すると横顔に眼がくっついた感じですが、私たちの眼は真正面から貼り付けられたように見えます。両方の眼頭と鼻先を結んだ逆三角形の外の顔の部分に起伏がないからです。整形手術でも眼鼻の形は変えられても平たい顔に起伏は付けられません。

 ここで改めて浮世絵をつぶさに観察してみるとある重要なことに気が付きます。例えば歌麿の美人画はいつも決まったアングルで人物が描かれています。この場合は少し斜め前から見た構図になります。世界の美人画と言われるモナリザ像はもう少し正面寄りになって描かれています。この微妙な角度の違いを取ってこそ東洋人と西洋人のそれぞれの顔の美しさが表現できたのだと思います。

 日本人の顔のもっとも美しい表現方法は浮世絵師がしっかりと心得ていたように少し斜め前から見るのが一番でしょう。これからは見合い写真は歌麿の美人画のアングルで写せばきっと婚約までまっしぐらは間違いありません。お見合いは何しろ写真からすでに始まっているのですから。

2013年10月6日日曜日

笑い話 前科は因果なもの

 「オレは国民総背番号制なんて野暮なことには反対だぜ。」
 「別にいいじゃないか。」
 「オレはとにかく番号制は嫌いなんだ!」
 「どうしてそんなにムキになんのよ?名無しの権平になるわけじゃなし。」
 「シャバでまた番号制なんて、やってられねーんだよ。ったく!」

消費税は欧米に比べれば高くないなんて、大ウソだ!

 消費税率8%が10%に引き上げられます。そこでフィンランドの場合と比較して、日本は高いのか低いのか考えてみました。フィンランドの消費税率は23%ですが食料品やレストランは13%です。数字上は高いように思われますが、実際の日常生活の面から眺めてみますとまったく違った実像が浮かび上がってきます。


 フィンランドでは教育は完全無料ですから子どもの養育に日本のような大きな負担はありません。保育所網は整備されていますし、教育システムの違いから塾に通ったり厳しい大学受験のための勉強に明け暮れる必要もありません。一方、日本では私立学校や塾通いが普通になっています。そこで日本の子どもの養育費を少し恵まれたサラリーマン家庭を想定して次のように計算してみました。


 保育料(6年間)         360万円

 私立小学校(6年間)      400万円

 私立中高校(6年間)      600万円

 学習塾(中高6年間)      300万円

 私立大学(自宅通学4年間)  500万円  

             合計   2160万円


  子どもが就職するまでに約2000万円の自己負担金があり、毎年100万円相当になります。総収入700万円のサラリーマンの場合には約180万円が社会保障費や税金です。残りの520万円のうち420万円に8%の消費税が掛かれば約34万円の負担です。教育費の不要なフィンランドでは消費税対象収入を平均的な450万円とすると消費税負担は約100万円です。


 日本の子育て負担は消費税34万円+教育費100万円で年間134万円ですが、フィンランドは教育費ゼロですから消費税100万円の負担だけです。さらにフィンランドでは無料の医療費と充実した高齢者ケアがあります。老後の蓄えなしには生活できない日本は非常に税金の高いことが分かります。日本の予算がいかに無駄が多いかよく分かります。

2013年10月5日土曜日

冷凍人間

 この頃はめっきり涼しくなってきて私は夏蒲団を押し入れにしまいました。紅葉の季節が近づいてくると自然界にも様々な変化が現れてきます。


 まずは蟻が地面を這い回らなくなってきました。きっと地中に作った巣の中で活動を停止して冬眠状態に入ったのでしょう。戸外にいるゴキブリも枯葉の中でうずくまって動かなくなります。ネコの餌箱にたくさん群がっていたナメクジも瞬間蒸発したかのように姿を消しました。


 不思議なのはウナギです。冬が近づいてくるとウナギはウンチはすれどもほとんど動かずに食べ物も食べなくなります。冬越しと言われる状態です。水ぬるむ3月までは飲まず(?)食わずで体重も落とさずに約6カ月を過ごします。途中で氷詰めの状態になってしまっても氷が溶ければウナギは再び元気になります。

 

 昆虫や魚類のはかにはヘビ、カエル、リスそしてクマなどが冬眠をします。冬眠中のカエルを土中から掘り出すとほとんど仮死状態で眠っていることがわかります。ネットで検索すると人間が飲まず食わずで23日後に仮死状態で発見されて元気に生き返った例が報告されています。

 

 もし、冷凍中の人間が生物学的には歳を取らないのであれば、定年後に20年間ほど冷凍人間になって生き返ってみるのも面白いのではないでしょうか。もしその間も年金はもらえるのであれば、老化はしないし貯金は貯まるし最高です。                                                                                                                                                                                                   

2013年10月4日金曜日

笑い話 秘密大好き

 「年末の株はみな火柱高ですよ。」

 「そんなのアベノミクス擁護派の大ウソでしょ。」

 「じゃ、首相に確かめてみてください。」

 「首相はそんな秘密は絶対に教えてくれません。」

 「どうしてですか?」

 「だって秘密保護が大好きで法律まで作ろうっていう人でしょ。」

笑い話 仲間意識

「あんたダレ?」

「ボク、タヌキ。キミはダレ?」

「わたし?ネコ。ここであんた何してんの?」

「なーんも。キミ何してんの?」

「なーんも。」

「動物って退屈だね。」

「うん!」

笑い話 横取り根性

 「近頃はネコの餌箱の餌の減り方が速いなあ。」

 「この辺りではタヌキも増殖中らしいよ。」

 「しかし、タヌキが太ったって何の足しにもならん。」

 「国会に棲みついたタヌキも同じだ。」

サザエさん 平凡な世界で人を楽しませるスゴ技

 サザエさんを知らない人はおそらくいないでしょう。なぜサザエさんはそれほどまでに愛されているのでしょうか。


 テレビドラマや映画では刑事物、医療物、ヤクザ物、悲恋物、戦争物、英雄物、歴史物など様々なテーマが盛りだくさんあります。例えばNHKの大河ドラマでは、まず時代劇という特別な背景があります。そこに明治維新などの激動の時代が設定されれば内容的にはどうであれドラマは否応なしに盛り上がります。こうしたテーマでは私たちの日常生活との間に大きな距離感があるためにスリルと感動に満ちたストーリーを組み立てやすいはずです。


 ところがサザエさんには何も特別なお膳立てはありません。ストーリーは平凡な3世代が同居する家族の何の変哲もない日常生活の一風景が描かれているに過ぎません。それでも常に子どもの視点から内容が綴られていて笑いと共感を誘います。その秘訣は子どもの純粋さや無邪気さそして単純さをもって大人の世界を見た意外性が表現されているところにあります。


 私たち大人もサザエさんの世界のようにもう少し無邪気にそして単純に考えて生きるように心がければ、もっと潤いのある笑いに満ちた日々を過ごすことができるのではないでしょうか。

汚染水漏出は単純に計算間違いのせいだけだろうか?

 福島原発で汚染水貯蔵用タンクが傾斜地に5基連結して設置されていました。東電は山側のタンクの傾斜の度合いを測定して全5基のタンクに入れるべき汚染水の量を計算したのですが、計算間違いから海側のタンクから高濃度汚染水が漏れ出して海に流れ込んでしまったようです。


 同じような単純なミスが先日の安倍首相の現場視察の際にもありました。何と防護服に記載されたのは「阿部首相」となっていたのです。このようなことがたびたびあると現場の東電総責任者は既に現場統率の負担に耐えきれないほどの過酷な状況にあるのではないでしょうか。

 

 東電社長は毎月定期的に事故現場に足を運んで状況を見て把握しているのでしょうか。それが気になって仕方ありません。

2013年10月3日木曜日

東京都庁舎改修に建設費の半分762億円

 世界的な建築家の設計した東京都庁は失礼ながら完全にパリのノートルダム寺院のパクリだと私は思っております。パクリでも仕方ありませんが、困るのは高額な雨漏り対策費や改修費の問題です。東京都庁舎はバブルの真っただ中に建設工事が進められてバブル崩壊直後の1991年に完成しました。総工費は1569億円でした。


 その都庁舎がたかだか25年経過しただけで老朽化した諸設備を改修する必要が出てきました。完成後25年で建設費の半分ですから、現状で考えれば今後100年間で新しい都庁舎が二つも建設できる計算になります。こういう問題点はすでに設計段階で施行建設会社には分かっていたはずですが、言わない方が得ですからダンマリを決め込んでいたのでしょう。

JR東日本ありがとう

 横浜線の踏切でお年寄りを助けようとして犠牲となった女性のためにJR東日本は敷地内に献花台を設置してくれました。次々に献花に訪れる市民と亡くなられた女性に敬意を表しての心遣いでした。


 私としては誰か加勢してくれる人がいてくれていたら悲劇は起こらなかったと思ってしまいますが、地域の人々は深く感じ入るところがあったのでしょう。改めて故人のご冥福をお祈りします。

2013年10月2日水曜日

痛ましい巻き添え死を繰り返すな

 JR横浜線の踏切で、うずくまったお年寄り(74)の救助に出た女性(40)が電車にはねられて死亡しました。私も学生時代に線路にうずくまった若い女性を助けようとして線路に飛び込んだことがあります。腕力には自信はありましたがまさに間一髪の出来事でした。あれから40年経過しましたが思い出すと今でもゾッとします。

 死ぬつもりでうずくまった人を半ば一瞬のうちに軌道外へ引っ張り出すのは幸運と人並み以上の腕力が必要です。今回死亡した女性は40歳ですから結局は非力過ぎたのだと思います。もし、周囲の人たちが数人でも傍観せずに協力してくれていたら結果は違ったかもしれません。

 線路への飛び込みがあって誰かが救助に飛び降りたら加勢する勇気をもって手助けをしてあげてください。但し、私の経験から言いますと非情のようですが女性や30歳以上の人は絶対に助けに出ないでください。今回の悲劇の犠牲者の方のご冥福を心からお祈りします。

2013年10月1日火曜日

合掌 山崎豊子さん逝く 

 作家山崎豊子さんが死去されました。「小説は社会的な背景をもって書くべきだ」と言い続けていた山崎豊子さんは常に社会正義を念頭に自分の信念を貫いた希有な人ではなかったでしょうか。近頃は女性著名人や女性政治家を見ても権力におもねいて地位を築いた感じのする人たちがほとんどで薄っぺらくて寂しい限りです。


 山崎豊子さんの作品で私にとってもっとも印象深いのが「白い巨塔」です。大学医学部の闇の部分をえぐり出す大作で社会の大きな関心を集めました。この作品は発表された時期がちょうど東大紛争の時代と重なり合うもので私も在学中でしたから特別に印象に残っています。


 その頃はハナ肇とクレージーキャッツがテレビで大人気を博していた時期でもありました。グループの一員で日本一の無責任男を自称する植木等が青島幸男作詞のスーダラ節を歌って世の中を煙に巻いておりました。今日の社会環境ではもしスーダラ節が発表されてもあれほどまでに受け入れられたかどうかは疑問です。当時の時代性を如実に反映させた社会現象でした。


 今日の日本社会は東日本大震災の深い爪痕、深刻な東電福島原発事故、払いきれない政府1000兆円債務、拡大する貧富の差、進展する少子高齢化など超難題が山積しています。スーダラ節を歌って浮かれている気持にはなりませんが、少なくともあの歌を受容した余裕と堂々と生き抜いた山崎豊子さんの生きっぷりを忘れないようにしたいと思いました。

笑福亭笑子 下北沢で英語落語

 上方落語家の笑福亭笑子さんが下北沢で腹話術落語を始めるといいます。笑子さんは4年半の間、イギリスで武者修行した苦労人のようでどんな落語で観客を笑わせてくれるか楽しみです。


 私は小道具なしで話術と身振りだけでたくさんの聴衆を巧みに魅了する落語はもっとも日本的な庶民の伝統芸能のひとつだと思っています。私には無理でしたが落語を英語などで世界に広めたいとかつては思ったことがありました。

 

 落語が世界の娯楽として認知されるように是非頑張ってください。陰ながら応援しています。