小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2013年8月18日日曜日

戦争と無人攻撃機の恐怖

 20世紀初頭に始まったベルトコンベアを導入した生産方式はアメリカのフォード自動車工場が有名です。この大量生産方式では、これまでと違って人間は高度に分業化された持ち場でベルトコンベアで運ばれてくる製品を組み立てていくのが特徴です。こうした人間性が工場などから失われて人間がロボット化していく社会を批判的したのが喜劇王チャーリーチャップリンでした。


 1960年代に入ってこの大量生産方式の現場にロボットが登場して積極的に工場に導入されていきます。この産業用ロボットは人体の形はしていませんが、次第にコンピュータ制御も導入されて人間よりも正確かつ精密な作業をエンドレスできるようになり、今日ではロボットが導入されていない工場はほとんどありません。


 さて戦場も結局はロボット化の進む一種の工場に例えることができ、危険な戦闘行為は可能な限りロボットに代替させたいところです。しかし、分業可能な工場と違って敵の行動に臨機応変に対応するためには人間によるロボット遠隔操作が不可欠です。こうして21世紀に進展する戦争のゲーム化時代には、戦場で戦う敵国兵士とロボットを遠隔操作する子育てパパという構図も可能です。

 

 こうなると従来の戦場の概念が一変してその地理的境界がなくなり、戦地から遠く離れた本土へのテロ攻撃が横行する危険性があります。結局は戦争の無人化はテロの実行とテロへの報復の応酬に発展しかねません。この泥仕合の招来こそが大きな殺戮力以上に無人攻撃機の恐ろしいところではないでしょうか。