小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

  とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。  東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。  そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...

2013年11月3日日曜日

日本の家族という絶対的モラル

 自民党のある議員は婚外子について否定的な発言をしていました。先進国の婚外子の割合は、フランス55%、イギリス47%、アメリカ41%、ドイツ34%だそうです。一方で日本は2.5%にとどまっていて、彼はこの事実を日本の(誇るべき)特性であると語りました。日本でも性の解放の波は確実に押し寄せてきていて西欧並みになっているのに、なぜこんなに低いのでしょうか。


 ひとつには日本では闇の堕胎が簡単にできるという “特性” があります。もう一つは建前の社会の “特性” です。日本ではいったん婚外子というレッテルを貼られてしまったら、その母子には様々な差別と社会的虐待が死ぬまで続きます。そんな地獄のような生活の苦痛に比べたら、堕胎でケリをつける良心の痛みくらいはたいしたものではなくなります。


 かの自民党議員が“ちゃんとした家族”、“ちゃんとした子ども”と表現したように、日本では古い価値観に従ってちゃんとしていないと市民として平等に扱ってもらえません。時代遅れの建前が優先する社会は変わらなければなりませんが、自民党の古い家族観への強い執念をみると、とてもそんな状況にはありません。

 

 日本の異常に低い婚外子の割合は日本の誇るべき“特性”ではなくて、古い家族観が絶対的モラルになってしまった社会が生を与えられた新しい命を闇に葬ってしまっている恥ずべき事実の証明です。