西田昌史自民党副幹事長はフジテレビでの婚外子の相続の討論で、ちゃんとした家族、ちゃんとした子どもという表現で日本の伝統的家族像の重要性を語っていました。
西田議員の語るちゃんとした家族とは、夫と妻がいて、夫の家系が代々引き継がれていくもののようです。また夫婦別姓ではお墓は守れないから認める訳にはいかないという考えでした。そして婚外子が50%に迫る西欧先進国と比較して日本では2.5%に過ぎない事実こそは、日本の特性であって破壊してはいけないとも主張していました。
西田議員の発言でもっとも気になったのは、裁判所は国民の代表ではなくて、国会だけが国民の代表である、今回の最高裁の婚外子の判決は例外的なものであって、一般化して日本の家族制度を崩してはならないというような趣旨の部分です。
最高裁の判決さえも自分勝手な解釈で都合良く始末をつけようする独善的な思い込みと傲慢が、国会を動かしているという事実を知って恐ろしくなりました。