小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

  とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。  東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。  そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...

2013年11月24日日曜日

愛日長アマガエル風解釈 猪瀬都知事献金疑惑問題

 徳洲会がらみの公職選挙法違反疑惑が猪瀬直樹都知事の政治献金疑惑にまで発展してしまいました。結局は事件の真相も、なぜ猪瀬都知事だけなのか、なぜ今なのかは不明なまま幕引きとなり、庶民は政治の世界とはそんなものさと嘆いて終わりでしょう。しかし、長らく政治と金の問題を鋭く追求してきた猪瀬氏がなぜこんなことになったのか考えてみるのは人生勉強になります。


 これまでの脇役だった猪瀬都知事には石原慎太郎氏の都知事選不出馬で歴史に自分の名を残す最初で最後のチャンスが突然に到来しました。それが皮肉にもジャーナリズム魂に徹した輝かしい経歴よりも世間的名誉の方が重みを増した瞬間になってしまったのでしょうか。これから高齢社会を迎える都は緊縮財政が必要なのに、オリンピック誘致など当然のように石原路線が踏襲されました。そこが私には意外な感じがしましたが、すでに猪瀬都知事はかつての猪瀬氏ではなかったのかもしれません。


 私の恩師に薬害訴訟の原告団の訴訟費用借り入れで自宅を担保にして保証人になった人がいます。負けたらお金を返せませんよと患者代表が念を押したら、その教授は困ったら生活保護があるからいいよとあっけらかんとしていたそうです。東〇医学部教授ながら根性がすわっていた人でした。落選したら生活が大変だから頼むと徳洲会側に言ったといわれる猪瀬都知事にはあの恩師のような気高い心意気は感じられません。


 猪瀬都知事は私と同世代の昭和21年生まれで満67歳です。この年齢期というのは自分の過去の人生に折り合いを付けてこれまでの生き方にマル印を付けられるかどうか、そして感謝の気持ちで社会を眺められるようになるか否かを決める重要な時期でもあります。猪瀬都知事に魔がさした背景を知る由もありませんが、今回の献金疑惑は同世代の人間としていろいろと考えさせられるものがあります。