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2014年9月14日日曜日

日本の技術は欧米の焼き直しに過ぎない

 東京電力福島第一原発事故に関して政府事故・検証委員会による吉田調書が公開されました。それを受けて多くの専門家がコメントを残しています。


 なかでも私が最も注目したのは、非常用電源装置を水密構造にしなかったことへの後悔の念に満ちた発言があったことです。その専門家はアメリカの基準をそのまま日本に持ち込み、津波による水没の危険性を考えていなかったことをひどく悔んでいました。


 原発は発生した熱量の3分の2という莫大なエネルギー量を海か河川に捨てなければ爆発してしまいます。つまり原子炉の冷却装置の安全性は原発の生命維持装置であり、そこに脆弱性があっては、原発の安全性は保証できません。巨大津波から発電所を守るには莫大な費用が必要になるとしても、非常用電源だけなら安価にできたはずでした。


 東電の会議では14m級津波の危険性が話し合われたことがあるようですが、原発の採算性を理由に何ら具体的対策には至りませんでした。発電所全体を守るという意識が強すぎたせいか、非常用電源だけでもという発想に思いが及ばなかったのは痛恨の極みです。ひょっとしたら今回の事故は防げていたのかもしれないのですから。

 

 一般的には日本の技術は欧米技術の焼き直しに過ぎず、そういう安易な技術体系の綻びが福島第一原発事故のような大惨事に結びつきかねないことを、私たちは肝に命じなければなりません。また吉田氏がひどく悔いているように、原子力技術者は思い込みが強すぎて頭が柔軟に回らないようです。そうでなければ原発のような危険なものを日本全国に建造しようなどとは思いません。厄介な人たちです。