小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

  とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。  東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。  そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...

2014年9月28日日曜日

大切なものはお金に変えてはならない

 これは東大理学部数学科を卒業して経済学の道に進み、幅広い社会活動にも活躍された故宇沢弘文さんの言葉です。天才らしく数々の逸話にも事欠かず、例えば大学の講義時間にはまったく無頓着で度々大遅刻だったと言われます。今日のように祭日でも平日扱いで講義がなされる窮屈な時代には、そのおおらかさは想像できません。


 ところで宇沢さんの言葉を思い起こしてみると、大切なものというのはいろいろあることに気が付きます。難しいのは文化、教育、家庭環境等によって大切なものは違ってくるでしょうし、時代や国家の違いによっても異なってきます。しかし、一番大切なのは命で、これには誰も異論を挟む余地はないでしょう。その命を支える土台が、空気や水などの自然環境であり、教育や医療などの社会的資源です。


 宇沢さんは、これらを社会的共通資本という言葉を使って説明していますが、これらを金儲けの道具にしてはならないというのが宇沢経済学の神髄であったと思います。私たちは、このことを宇沢さんの死とともに忘れてしまってはなりません。