今年の全国軟式野球高校大会準決勝の中京対崇徳の対戦は、3日間45回の試合では決着が付かず、5日目に入ってやっと延長50回2-0で中京が勝利しました。その日の2時間後には決勝戦が行われたというのですから仰天ものです。
私は大学のスポーツクラブの責任者をもう40年近く務めていますが、幸いにも私の好きなアメリカンフットボールには延長戦はありません。野球は9回で勝負をつけるべきところ、例えばプロ野球では12回までの延長戦で終わりと決まっています。スポーツは確かに勝負事ではありますが、決闘のように生死を決しなければならないわけではありません。
勝負にこだわり過ぎると、試合があくまでもGAMEに過ぎないことを忘れてしまいがちです。スポーツ指導者は試合の勝負と選手の健康の重要性の両方を冷静に考量できなければなりません。非常識な延長50回の試合に尾木ママは怒り心頭だと報道されていますが、同感です。