小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

  とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。  東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。  そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...

2014年9月30日火曜日

どっちの性格が長生きか

 我が家には老ネコが2匹います。メスは16歳、オスは14歳になります。


 メスの性格はクヨクヨせず、相手の気持ちには無頓着ながら、何にでも興味深々で探究心旺盛です。意地悪されても直ぐに忘れてケロッとしていて根に持ちません。食欲も旺盛で食べるも出すもモリモリです。


 オスの方はいつも相手の様子をうかがいながら生きています。虫の居所が悪いと周囲に当たったり、意地の悪い行動を取ったりします。毎日の日課が判で押したように決まっていて融通が利きません。食欲にも波があり便秘がちです。


 さて最近はメスの方が私たちと寝るようになり、これまでいつも一緒だったオスは居間で夜を過ごしていました。するとオスは食欲が急に無くなり、朝晩にヨーグルトしか食べなくなってやせ細ってしまい心配でした。


 ひょっとするとメスに私たちとの寝場所を取られて落胆しているのかと思い、久しぶりにオスの方と寝たところ、今朝は食欲が出て固形餌まで平らげてしまいました。やはりメスに私たちを盗られたと気にしていたのです。


 どちらが幸福な生き方かは見方は分かれるでしょうが、事実が示しているように長生きするのはメスの性格に軍配があがりそうです。

2014年9月29日月曜日

笑い話 物騒過ぎる話

「日本は国連安全保障理事会常任理事国入り競争に勝たねばなりません。」

「それは無理な話です。国連常任理事国には歴史的に戦勝国がなるのですから。」

「だから我が国は勝たねばならないのです。」

体重増は頭まで重くはしない

 大相撲では力士の体重増加が顕著ですが、昨日の横綱白鵬と逸ノ城の取り組みをみると、体重に頼りすぎぬ相撲があることを改めて認識させられました。


 横綱白鵬の体重は157㌔で、逸ノ城の体重は199㌔ですから、何と42㌔の体重差があります。横綱白鵬は立ち会いで左上手を取り、逸ノ城には右上手しか与えませんでした。つまり両者が組み合った状態では、白鵬から見て右へのモーメントを生みやすい状況にありました。


 そこで白鵬は右手で少し起こし気味に押しを仕掛けて、それに逸ノ城が反応する力を投げの回転力に利用して一瞬で転がしてしまいました。白鵬が使った力といえば、立ち会いで受け止めるためと、相手の力を使って転がすためのものしかありませんでした。


 横綱白鵬が42㌔の体重差をものともせずに克服した源は、白鵬の頭ノウと技ノウでした。

2014年9月28日日曜日

高齢者ビジネス

 ニセの投資話に乗せられて大金を騙し取られるお年寄りは後を絶ちません。しかし、証券マンがお金持ちの高齢者を甘い言葉で危なっかしい投資話に誘って大損をさせたというのは問題にされません。話が架空であるか、実物が伴うかの相違はありますが、悪意の程度からすると如何ほどの違いがあるのでしょうか。


 死ぬまでには到底使いきれないはずの大金を抱えていながら、素人であることも忘れて利殖に走る高齢者の自滅行為に同情は禁物ですが、そういうお年寄りを利用して立身出世を考えるエリート証券営業マンというのは、ある意味ではニセ電話詐欺師より怖い存在といえるかもしれません。

大切なものはお金に変えてはならない

 これは東大理学部数学科を卒業して経済学の道に進み、幅広い社会活動にも活躍された故宇沢弘文さんの言葉です。天才らしく数々の逸話にも事欠かず、例えば大学の講義時間にはまったく無頓着で度々大遅刻だったと言われます。今日のように祭日でも平日扱いで講義がなされる窮屈な時代には、そのおおらかさは想像できません。


 ところで宇沢さんの言葉を思い起こしてみると、大切なものというのはいろいろあることに気が付きます。難しいのは文化、教育、家庭環境等によって大切なものは違ってくるでしょうし、時代や国家の違いによっても異なってきます。しかし、一番大切なのは命で、これには誰も異論を挟む余地はないでしょう。その命を支える土台が、空気や水などの自然環境であり、教育や医療などの社会的資源です。


 宇沢さんは、これらを社会的共通資本という言葉を使って説明していますが、これらを金儲けの道具にしてはならないというのが宇沢経済学の神髄であったと思います。私たちは、このことを宇沢さんの死とともに忘れてしまってはなりません。

2014年9月27日土曜日

日本の大学は私語の楽園か

 最近は大学のオープンキャンパスが盛んに開催されます。大学側は、キャンパスの自慢の施設を見学してもらったり、先生などが直接に大学の特徴や教育の実績について説明したりして、大学の具体的イメージを伝えようと努力しています。しかし、オープンキャンパスからは限られた情報しか得られず、生きた動的なエネルギーは感じ取れません。


 アメリカならば入学した大学の教育に不満ならすぐにでも転校できますが、日本ではそうはいきません。日本の大学制度には数々の見えざる障壁があり、結局は入学したら不本意ながらも我慢してそのまま卒業するしかないようになっています。もし入学後の転校が容易になれば、日本の大学は護送船団方式から解放されて個々にレベルアップすることは間違いありません。


 今日では入学前の大切な選別のための重要な手掛かりとなるのが主にオープンキャンパスやホームページ情報そしてパンフレットなどですが、残念ながら現場で実践されている教育のエネルギーを掴み取ることはできません。それでも簡単にキャンパスの教育エネルギーを知ることのできる場所が一か所あります。


 それが図書館です。それも週末や休暇中であれば絶好の指標になります。定期試験期間だけではなくて常に図書館が学生で埋まり、私語のない静粛な環境が整っていれば、まず講義が私語の楽園となり談話室の様相を呈しているようなことはありません。週末のオープンキャンパスでは図書館に直行しましょう。それだけで十分です。

2014年9月26日金曜日

ネコで解決!?三鷹市で毒グモ騒ぎ

 三鷹市の公園で毒グモのセアカゴケグモが発見され、地域ではひと騒動となっています。この毒グモは暗くて暖かい低いところが好きなようです。放置された自転車、自動車や自販機などの下、マンホールなどで繁殖するようです。刺されてもほとんど死ぬことはないようですが、痛みと不快感は侮れません。


 地面を這いながら移動するクモに強い関心を示すのがネコです。ですからネコが棲息する場所にはクモはいませんし、クモの巣などは見かけません。

足入れ婚の勧め...か

  自分がご主人との結婚生活で大変に苦労したから、まずは同棲してからと言われて疑似結婚をスタートした女性がいると聞いて、私の昔のドイツ時代を思い出しました。


  それは私が23歳の時だったと思います。ドイツ人の女子学生と市電の中で話をしていたら、結婚が話題になりました。彼女が自分は結婚前に同棲してうまくいくか確かめたいと言うのを聞いて私はびっくりしました。当時のドイツはすでに離婚するケースが多いから、結婚して別れるくらいならまずはお試し後にということでした。


 そんな考え方が日本でも一般化し、いわゆる足入れ婚がそのうちに奇異でなくなるとは思ってもみませんでしたが、もうとっくにそんな時代になっていたのです。光陰矢のごとし。

笑い話 やっぱりかみ合わない

大統領 「日本への留学生希望者が倍増しました。」

首相  「大統領、日本が注目されているのは大変に光栄です。」

大統領 「はい、日本の右傾化に関心が高まっていますからね。」

2014年9月25日木曜日

日本の研修生制度 毎日12時間拘束で手取り月10万円

 研修学生として来日して研修中だという若者たちに会いました。日曜日は休日ですが、毎日の拘束時間は12時間に及ぶそうです。それで手取りが10万円といいます。


 向上心のある礼儀正しい若者がせっかく日本に来てくれているのに、これでは研修制度に疑問を持ちかねません。研修期間を終えて祖国に帰っても、日本の思い出はほろ苦いものでしかないでしょう。


 若者が喜んで繰り返し再来日してくれる制度にしないと、他国の研修制度と比較されて将来的には先細りになるのは目に見えています。ましてや日本に永住したいと希望する若者など出てくるはずもありません。


 企業の負担は20万円を超えるといわれる外国人の研修制度ですが、天下り団体などの中間搾取が重なって最終的に研修生の手取りが10万円になるというのは、日本のお役人天国を象徴しているように思われてなりません。日本は欧米人でない外国人には厳しい社会です。

クラッシュこそ最高の解決策

 これは、ある本を読んでいて目についた言葉です。とにかく行けるところまで行ってしまう。後は分からない。そんな意味なのでしょう。


 私の友人の知り合いに300億円も借金を抱えていながら立派な生活を続けている人がいるそうです。どうしてそんなことが可能なのか私には分かりませんが、秘密は銀行というところの体質にありそうです。


 海外旅行になると、健全な生活をしている友人がビジネスクラスで、その知人はファーストクラスだそうです。そのうえに融資元の銀行の支店長がわざわざ空港まで見送りに来てくれるというのですから驚きです。


 巨額の銀行融資が焦げ付けば、その時の支店長は首が飛ぶか、出世街道から真っ先に外れるかのどちらかでしょう。そんな割に合わないことにならないように、そのまま焦げ付き融資を次の支店長に丸投げする手腕こそが銀行では大切なのでしょうか。


 そしていつか経済クラッシュが来てくれれば、誰も咎められることなく円くおさまってハッピーエンドということになるのでしょう。日本国の1000兆円を超える借金もそういう形で解決されるのかと思うと、政府が返済する気がなさそうなのも合点がいきます。

お金持ちの所有欲の不思議

 昨日はある有力不動産屋さんとゆっくり話をすることができました。郊外では駅からバス便が必要な不動産物件は売れないそうです。都内屈指の近郊超高級住宅地と言われる地域でも、坪単価が200万円を下回ったそうです。良さそうなのは都心の超一等地だけなのでしょう。


 悲惨な孤独死も珍しいことではなくなり、異臭やハエの発生で隣人が異常に気がつくそうです。中には数億単位の資産を持ちながら、まったく身寄りがなくて、結局は資産は国庫に入ってしまうケースもあるといいます。


 振り込め詐欺などでも数千万円から2億円もの現金を騙し取られたお年寄りがいます。高齢者の資産が有効に使われることなく、詐欺や国庫納入という形で行方がわからなくなってしまうのは、あまりにももったいないことではないでしょうか。

 使うことより持っていることに価値を感じているお金持ちも多いのでしょうが、これは貧民街のど真ん中に住みながら、毎日貧乏人の生活を眼下に眺めて自己満足にしたっているようなものです。

 所有欲はほどほどにして、社会に貢献しながら幸福をつかむ使い方はいくらでもあるはずです。不動産屋さんの話を聞いて、そういうお金の使い方を考えることのできる教育が日本では足りない気がしました。


2014年9月24日水曜日

平和な生き方

 誰にも嫌な人、嫌いな人はあるはずです。そんな人が毎日近くに住んでいると考えただけでもストレスの原因になりますが、どうしたらいいのでしょうか。


 私の場合には、そういう人の自分にはない長所をみて気長に付き合うことにしています。私の隣人にもどうしてもうまくいかない男性がいます。私が集会で何かを提案すると必ず難癖を付けてきて事が先に進みません。そんな隣人にも良いところはあって、とにかく細かくて理屈好きなことは天下一品です。付き合わないようにすれば済めばいいのですが、そうもいきません。。


 私は彼に会うと必ず声を出して挨拶してきました。無理に話をするよりは簡単です。これまで20年以上も返事が返ってこなくて無視され続けてきましたが、流石に相手は年老いて疲れてきたのか最近は会釈をしてくれるようになりました。こうした努力は個人間だけではなくて国家間でも世の中を平和に保つためには必要なのではないでしょうか。アメリカの空爆開始を知って考えたことです。

格差社会の教育

 世の中にはすごい女性がいるものです。世界的なリーダー育成を夢見て14億円もの寄付金を集めてインターナショナルスクールを設立してしまったのです。アメリカの超エリート学校並みの授業料+寮費で年間350万円だそうです。学校から奨学金を得たとしてもおよそ200万円の費用になるでしょうから、とても普通のサラリーマン家庭では負担できません。


 少し話の筋から外れて専門的なことになりますが、階級と階層という言葉があります。簡単に言えば階級とは近代の格差社会に使われたもので、階層とは現代社会の格差を意味する用語です。使い分けを分かりやすくするには、かつて学生運動が盛んであった1960年代には階級闘争という言葉が頻繁に使われましたが、今日の階層社会では一般的に階層闘争はないことを思い起こせばいいでしょう。


 さて階層と学力の正の相関関係を指摘する学術論文は少なからずあり、今日では低い階層に埋もれてしまうとどうしてもそこから這い上がれないのが実態です。つまり今日の日本では絶対的な貧困はほぼ克服されているとしても、階層がますます固定化されていくとともに、上下の階層差も拡大しているのが大きな問題だといえるでしょう。このような格差社会を是正していくためには例えば教育は何ができるのでしょうか。


 確かに有能な指導者の育成は一つの定見ではあるでしょうが、これだけ高額の授業料を支払える‘階層’は決まっています。学校が子どもたちに階層というバリアーを超えた自由空間を提供できればいいのですが、実際には私立学校の隆盛に見られるように、そのバリアーは学校ではますます高く厚くなってきています。特定の階層からの子どもたちの純粋培養という現代の呪縛から、このインターナショナルスクールがどこまで解き放たれるか温かく見守りたいと思います。

2014年9月22日月曜日

アッパレ!東大野球部80連敗

 東大野球部が80連敗目を喫して自己の連敗記録を更新中です。ちょっと昔なら立教大学に時々勝つことができましたが、今では立教もおいそれとは負けてくれません。東京六大学で大学を挙げて特別にチームを補強していないのは東大だけですから、プロ級の選手がいない東大が勝てないのも当然です。


 私の東大時代の恩師に立教大学に非常勤講師に行っていた先生がいます。生粋の江戸っ子で短気で大の巨人ファンでした。先生は巨人が負けた翌日は不機嫌で取り付く島もなく、学生に当たることもしばしばでした。その先生は在学中の長嶋選手を教えたことが何よりも自慢の種で、いろいろと長嶋選手の学生時代のことを聞かされたものです。当時の立教では優秀な野球選手が入学してきました。どうも長嶋選手在学時代のあとしばらくしてチーム補強を止めたらしく、そのことに私の恩師はひどく不満そうな口ぶりだったことを記憶しています。


 東大野球部の80連敗は大学記録の金字塔です。もしこれが並みの大学のことであったなら、とっくに野球部は消滅しているはずなのに、東大野球部は負けても負けても潰れません。この選手たちの自主性というか挑戦意欲というのが東大生の強さなのではないでしょうか。私たちが見習いたいところです。

2014年9月21日日曜日

笑い話 大都会の身勝手

「原発は安全です。」

「でも、福島第一原発事故が起きましたよね。」

「だから安全だと証明されたのです。」

「そんなバカな!原発4基が爆発して、みんなメルトダウンしたんですよ。」

「それでも東京は助かったじゃないですか。」

敬称なしで呼ばれる人間になろう

 私たちは人の名前を呼ぶときに通常は敬称を付けますが、それが有名人となると一般的には敬称が省かれます。引退した長嶋さんや王さんも現役時代には、ナガシマ、オウと呼ばれて声援を送られました。歴史に名前を残した人物の名前にも教科書は敬称を与えていません。


 こうしてみると私たちが社会で功をなし名誉を与えられるということは無敬称で呼び捨てにされるようになることでもあります。つまりは名前は私たちを個人として特定するために与えられるものですが、その人物の名前が有名になって誰もが知るようになると固有名詞の役割は不要になりますから、名前が普通名詞化して敬称が省かれるようになるということでしょう。


 このように理屈はややこしいですが、自分の得意な領域で人々から敬称なしで呼ばれるようになったら一流人になった証だと思います。

2014年9月20日土曜日

NHKもとうとう民間コマーシャルの後押しか

 NHKには微妙な変化が起こっているような気がしてなりません。例えば相撲中継では、これまで懸賞金を出す企業の懸賞旗が土俵を一周し始めるとカメラの位置が自然に遠くなり、土俵上の両力士のしこ名が映し出されると、懸賞旗の企業名は画面の大きな文字に覆われてしまい判読できないようになっていました。


 しかし、今場所は企業の懸賞旗がはっきりと見えるようにカメラの位置が土俵に近くなりましたし、画面に出る両力士のしこ名の文字の間からは企業名がしっかりと読み取れるようになりました。この変化は懸賞金を出す企業の利益を慮ってのことかもしれませんが、NHKが企業の宣伝を意識して積極的に後押しするようになったことが気になります。

先生が入院の高校生にタバコの差し入れですか!

 私の知人はすでに40年間以上も喫煙しています。今でもれっきとしたヘビースモーカーで毎日40本を吸っています。喫煙を始めたのは高校生の時代だそうで、私が禁煙をいくら勧めても一向にその気はないようです。


 彼が高校時代に盲腸炎を起こして入院して手術した際に担任の先生がお見舞いに来てくれました。その時のお見舞いの品がタバコだったというのですから驚きです。病室の他の患者さんたちも仰天しながらも、みんなでベランダに出て一緒に喫煙したそうです。


 こんなことが現在の話であれば見舞い行った担任の先生は即刻にクビでしょうが、40年以上の昔はまだまだおおらかな時代だったのです。昭和の時代の懐かしい思い出話でした。

2014年9月19日金曜日

愛日長アマガエル イグ ノーベル賞候補!?

 私は午前5時に生ゴミを出します。近隣にはカラスがカーカー鳴いていて、生ゴミ袋をたびたび食い荒らされる家が多いのに我が家は一度もやられたことはありません。その理由が分かりませんでしたが、どうも生ゴミの内容にヒントがあると思うようになりました。


 我が家の生ゴミの秘密はネコの排泄物です。我が家には2匹の老猫がいて、その排泄物は生ゴミとして出します。その猫の糞の臭気がカラスを嫌がらせて近寄らせないのではないでしょうか。もしそうならば世紀の大発見だと思います。

日本の捕鯨事情

 日本の捕鯨への国際的な風当たりが強く、先日もIWC総会では日本に不利な決議がなされました。それに従うならば調査捕鯨は早くても2016年からしか実施できなくなりました。政府はIWCの国際決議に従わず、調査捕鯨を強行する意向のようです。


 調査捕鯨とはいえ年間約1300頭のクジラを捕獲し、結局は捕えられたクジラは食用肉になって販売されます。ところが鯨肉の味は癖が強くて肉質も固いためか、市場に放出されてもあまり消費されないまま在庫ばかりが積みあがっています。


 また食育教育の一環として小学生の給食材料にも利用されたこともあるようです。しかし、大食漢の鯨は海洋汚染の影響をもろに受けていて、鯨肉の水銀含有量の高さは議論の多いところです。少なくとも学校給食の食材として利用するのは控えるべきではないでしょうか。


 今回の国際決議にもまったく耳を傾けずに批判の強い調査捕鯨を中止しようとしないのは、捕鯨業界や関係者などの既得権擁護という国内事情があるのかもしれません。

2014年9月18日木曜日

笑い話 紋切型の限界

「どうして原発を再稼働したいのですか。」

「そこにあるからです。」

「じゃ、どうして靖国神社に行くのですか。」

「当たり前でしょう。そこにあるからです。」

「じゃー、中国や韓国に行かないのは?」

「.....」

2014年9月17日水曜日

2020東京オリンピック後のグルーミーな日本の姿を想像してみよう

 不動産関係者は東京オリンピックが開催される2020年までは、現在の比較的強気の不動産環境は続くと言いますが、その後の話はさっぱり聞こえてきません。そこで大会後の日本の社会状況を描いてみたいと思います。


 日本の推計人口(総務省平成24年)は現在よりも1千万人以上が減少して1.16億人となります。これは東京都の住民がほぼ全員いなくなるのと同じインパクトをもっています。1960年頃と比べると14歳以下の子どもは半分の1200万人となり、65歳以上の高齢者は3700万人で10倍に増え、そのうえ当時は国民の70%が働いていたのに、半数が働かないことになります。


 つまり高度経済成長時代と比較して、子どもはどんどん減って年寄りは増えるばかりの悪循環に陥っているはずです。労働者の供給は完全に先細り状態となり、税を取り立てやすい労働人口の割合がますます減少するのですから、現在でさえ危うい国の財政状態が好転するとは思われません。まさにサラリーマンの税負担と貧富の差の極大化の様相を呈しているのが10年後の日本だといえるのではないでしょうか。

2014年9月16日火曜日

どこにいった?滝川クリステルさんの合掌ジェスチャー

 2020年オリンピック招致演説で見せたタレントの滝川クリステルさんのお願い猫風の合掌スタイルが一時は大変な話題になり、日本の ‘おもてなし’ の心の象徴的表現法のようにもてはやされました。しかし、今やあの賞賛的熱狂はすっかりなくなってしまいました。

 

 私はへそ曲がりですから、日本人には奇妙過ぎる合掌スタイルに最初から疑問をもっていました。あの仕草は、終わり良ければすべて良し、後は野となれ山となれ方式の典型的な無責任な魂胆があって思いつきのように演出された感じで、日本人の心のあり方を表現する伝統的なところを少しも受け継いではいなかったのが忘れられた理由ではないでしょうか。

2014年9月15日月曜日

アイドルは恋愛禁止?!

 芸能界ではアイドル女性の異性交際はご法度のようで、実際に異性問題で裁判になった例もあるようですから驚きです。確かに大学のスポーツクラブの寮生活でもアルコールを禁止することはあります。若者の成長の糧になり日常生活上必要な行為を禁止することはできませんが、アルコールは嗜好品ですから寮生活での暴力騒動防止のための禁酒は許容範囲内にあるのではないでしょうか。


 しかし、アイドルに恋愛を禁止するというのは、私にはどうにも合点がいきません。異性の友人を持つことは良くも悪くも人間的成長に役立つもので、それを禁止するほどの理由は少なくともビジネス上は見当たりません。そんな不合理が通用している芸能界にとっては若者はお金儲けの道具であり種でしかないのでしょう。

2014年9月14日日曜日

日本の技術は欧米の焼き直しに過ぎない

 東京電力福島第一原発事故に関して政府事故・検証委員会による吉田調書が公開されました。それを受けて多くの専門家がコメントを残しています。


 なかでも私が最も注目したのは、非常用電源装置を水密構造にしなかったことへの後悔の念に満ちた発言があったことです。その専門家はアメリカの基準をそのまま日本に持ち込み、津波による水没の危険性を考えていなかったことをひどく悔んでいました。


 原発は発生した熱量の3分の2という莫大なエネルギー量を海か河川に捨てなければ爆発してしまいます。つまり原子炉の冷却装置の安全性は原発の生命維持装置であり、そこに脆弱性があっては、原発の安全性は保証できません。巨大津波から発電所を守るには莫大な費用が必要になるとしても、非常用電源だけなら安価にできたはずでした。


 東電の会議では14m級津波の危険性が話し合われたことがあるようですが、原発の採算性を理由に何ら具体的対策には至りませんでした。発電所全体を守るという意識が強すぎたせいか、非常用電源だけでもという発想に思いが及ばなかったのは痛恨の極みです。ひょっとしたら今回の事故は防げていたのかもしれないのですから。

 

 一般的には日本の技術は欧米技術の焼き直しに過ぎず、そういう安易な技術体系の綻びが福島第一原発事故のような大惨事に結びつきかねないことを、私たちは肝に命じなければなりません。また吉田氏がひどく悔いているように、原子力技術者は思い込みが強すぎて頭が柔軟に回らないようです。そうでなければ原発のような危険なものを日本全国に建造しようなどとは思いません。厄介な人たちです。

オルセー美術館展を見てパリを想う

 国立新美術館で開催されているオルセー美術館展に行ってきました。パリに住んで暇があれば美術館や画廊巡りをしていた頃の世界最高の芸術に触れて心躍った日々を思い出しました。


 今回の展示会は圧倒的な作品数を誇っていましたが、恐らくはパリで鑑賞できる芸術作品の100分の1にも満たないだろうと思われます。そんな世界の芸術作品の宝庫である芸術の都パリは、平和な都市として今後も歴史を歩んでほしいと願わざるをえません。


 パリにあって東京に欠けているのは、歴史の重みと文化の力ではないか、と美術館を後にして六本木や赤坂界隈を歩きながら考えたら、最近とみにきな臭くなってきた日本の将来が気になり出しました。

2014年9月13日土曜日

低迷マックと好調スタバの違いを考える

 業績低迷のマクドナルドと絶好調のスターバックスの明暗を分けている本当の理由は私には分かりません。しかし、客として両者を見た場合には、まずは店内スタッフの印象がまったく違います。実態はともかく、マクドナルドの場合はアルバイトスタッフでスターバックスの場合は専従スタッフという感じがします。


 また私が注目するのはスターバックスにはトイレが店舗ビルの共同トイレ利用というスタイルが主流のような気がすることです。一流ビル内の豪華な内装のトイレは定期的に清掃されて衛生管理もピカイチですから、店舗スタッフへの余計な負担にならなくて済みます。スターバックスの一種のリスクマネジメントの上手さなのでしょうか。


 こうした些細なことの違いが長期的にはサービスの質の低下となって顕在化し、結局は業績の低迷につながってしまうのかもしれません。

2014年9月12日金曜日

鎖につながれたトイレの洗剤

 都心の超一等地のある高層ビルのトイレに入ったら、洗面所に置かれている洗剤の容器が鎖につながれていました。それである病院事務長との会話を思い出しました。


 最近では病院の外来患者用トイレのトイレットペーパーが度々おなくなるのは当たり前で、汚物入れや清掃用のバケツにいたるまであらゆる備品が紛失するそうです。驚くべきは女性用の方がひどいと歎かれたことでした。


 確かに横断歩道を渡っているのに強引に侵入してくる乗用車のドライバーを見るとほぼ例外なく女性です。またスーパーでビニール袋を大量に引っぱがして持ち去るのも女性の記憶しかありません。


 こういったモラル面での女性の変化は、ミーミー時代にあって女性が慎ましさを捨てて男性並に現実的になってきたからなのでしょうか。


 

2014年9月11日木曜日

中国人民元が強い

 昨年末の高値を境に日本円に対してレートを下げ続けてきた人民元の出直りが力強いです。日本円に対して過去の最高値を更新し、米ドルと快調に並走していわば独歩高を演じています。このあたりの変化の理由が気になりますが、この円安効果で中国資本が日本に流入してきてメシア的存在になってくれるか見ものです。もしそうなれば都心の一等地の不動産価格はまだ上昇する可能性がありそうですが、さて...

女性政治家は母のイメージを破壊しないでほしい

 一部の保守系の女性政治家の言動を見ていると、何となく女性の優しいイメージに真っ向から対立する戦争のにおいがしてなりません。女性はマザー テレサのように優しさの象徴であって欲しいと思うのは男の勝手でしょうか。


 政府内にあって秘密保護法案の成立や靖国神社参拝そして原発再稼働などのリーダー役はいずれも女性国会議員です。女性がこうした議論の多い分野で積極的な役割を演じようとしていることにはとても強い違和感を感じます。

 

 北欧では女性国会議員の活躍は目覚ましく、日本では全体の1割にも満たないところ、あちらでは4割ほどを占めております。こうした女性の政界への進出は自由や平等や平和を大切にする政治姿勢にブレを少なくし、国民が比較的安心して生活できる政治風土を生み出しているようです。

 

 BOYZ Ⅱ MENの「A song for mama」はお母さんを歌った名曲ですが、女性が彼らの歌う母のイメージを壊さない存在でありつづければ、今日のように戦争が近づいてくることはないのではないでしょうか。

2014年9月10日水曜日

円安の進行下での東証の行方を予測する

 東証の先行きを占うにはユニクロの株価を指標にするとよさそうです。最近のユニクロ株は、32000円の水準に近づくと戻り歩調となり、35000円が射程圏内に入ると押し戻されるというボックス相場を続けています。ただ高値の水準を切り下げてきていて、そろそろ32000円維持も危ないかと思っていたら、絶妙のタイミングで社長の売上高2.5兆円目標発言が飛び出しました。

 

 社長コメントでは、2017年8月期に売上高を現在のおよそ2.5倍の2.5兆円にして、営業利益4000億円を目指したいということのようです。2014年8月期の営業利益と比較すると約2.7倍に相当します。1株純利益は現在の735円から2020円になる計算です。ここから予想される3年後の配当金額からユニクロ株はどのくらいの水準が期待できるかを考えてみました。

 

 今日の配当性向と同じ条件で計算すれば2017年の年間配当金は824円と推定されます。これを2.5%の配当利回りで考えると株価は約32000円が妥当だと考えられ、今日のユニクロ株の安値水準に相当します。現在の株価水準を安いとみるか高いと見るかは意見が分かれるところですが、伸びきった株価は悪材料に影響されやすいということを忘れてはなりません。

 

 私の予測では過去の高値超えは至難の業でしょうが、28000円を大きく下回ることもないと考えます。つまり現在の状況では32000前後で買って33000円を超えてきたら売るか、34000円を超えたら空売りして32000円あたりで買い戻すという投資を繰り返すことも一策でしょう。ただし、売買には最低でも320万円以上の資金が必要ですから、投資銘柄としてはリスク面からはどうなのでしょうか。


 このように東証の指標的銘柄のユニクロ株が先行きは頭打ちになると考えると、今後の他の銘柄への投資も選別感をもってしなければなりません。万が一にも米ドルが9月中に110円水準に乗ってくるようだと、これは一大事で日本経済危うしですが、ADR関連銘柄に関しては円安分だけ上昇しても不思議ではありません。ユニクロ株でいえば35000円の上値が38000円どころになるという計算も成り立ちます。

振り込め詐欺と家庭環境

 振り込め詐欺の電話での詐欺師の第一声は「もしもし、オレだけど」で始まるようですが、親子間とはいえこんな挨拶言葉抜きの会話が私には不思議でなりません。親子間で礼儀の通った会話がないところが、こういった犯罪に巻き込まれる落とし穴ではないでしょうか。


 私が見たフランスでは家族そろって食事をすることは稀なことではありません。そんなときのテーブルを囲んでの会話にもちゃんとした礼儀と作法が備わっていることに気が付きます。家族間とはいえバターを取ってもらうと「メルシ」、サラダを取ってもらってもやっぱり「メルシ」です。

 

 テレビを見ていたらある老夫婦の食事風景が映し出されていました。夫は昔から横を向いて食事をするのが習慣になっているようで、妻は美味しいもありがとうも言ってもらったことがないと語っていました。こうしたコミュニケーションのない殺伐とした食事風景が普通に家庭にもあるとしたら、そんな家族状況が詐欺師たちの付け入る隙を与えているのかもしれません。

2014年9月9日火曜日

松本人志怒る

 マイナビニュース報道によれば、タレント松本人志が父親が亡くなってすぐに母親のところに記者が取材に来たことについて怒りをあらわにしたようです。彼の怒りは私生活の大切な部分にまで土足で踏み込むような記者の節度の無さに向けられたようです。この騒動を種にしてタレントビジネスとマスコミとの関係を考えてみたいと思います。


 まず私は松本人志は好きではありません。理由が個人的過ぎますが、下品な笑いの種が多いことと笑い方に品がないからです。私は笑い方にも品格があることに気づいたのは、40年以上前にあるドイツ人に指摘された時でした。彼がある人の笑い方をありったけの抑揚を込めてドレッキヒ(怒汚い)と表現した時の驚きは、いまだに忘れることはできません。松本人志の笑い方はまさにそのものズバリと言えます。


 品のなさを売り物にするのもタレントの才能のうちと言われればそれまでですが、家庭の憩いの場に入り込んで言いたい放題、やりたい放題の無節操にもう少し抑制を利かせて欲しいと思うのは私だけでしょうか。彼が自分の私生活にも配慮しろと記者をゲス呼ばわりして怒る気持ちも分かりますが、どっちもどっちです。下品に生きるということは、それはすなわち下品な世界の一員であることの認識を持つ必要があります。彼にはそれが欠けているように思われます。

マクドナルドの不振の理由

 かつては飛ぶ鳥を落とす勢いで成長していたマクドナルドがいくら新企画を打ち出しても業績が上向かず、業績不振に苦しんでいます。私がマックのサービスに疑問を持ち始めたのは数年前のことです。


 あるお店ではレジをする人が、小銭を触った手を洗いもしないでハンバーガーを作っていました。これには辟易して本社に連絡しましたが、改善されることはありませんでした。またトイレの不衛生が目立つ店がたびたび見られるようになったのもがその頃でした。これらの店舗はすでに閉店して牛丼店やたのハンバーガー店になっています。


 こうしたスタッフの質の低下は、前社長がフランチャイズ化を急激に推し進めたために店員の社内教育が徹底できなくなったせいではないかと思っております。業績を上げるには店舗数を増やすのがもっとも手っ取り早い方法ですが、そこには副作用もあるはずです。まさにその副作用のせいで今やマクドナルドは苦しんでいるといえないでしょうか。

2014年9月7日日曜日

笑い話 デング熱

「何か人間社会が騒々しいなあ。」

「俺たちが病気をばらまいたって言ってるぞ。」

「それはスジ違いだろ。」

「日本に持ち込んだのは人間の方だぞ。」

「人間社会はヒトスジ縄じゃいかないようだな。」

「それじゃスジが何本もあるネッタイアカイエカに任せるか。」

財閥は永遠なりか

 三菱財閥の創始者岩崎弥太郎(1835~1885)の弟岩崎弥之助(1851~1908)は1890年に沼地だった現在の丸の内界隈の土地を買い取って開発に乗り出しました。弥之助は父の死で日本に呼び返されていますが、1872年にアメリカに留学しております。恐らく彼の留学は坂本竜馬と親交のあった弥太郎の勧めがあったからでしょう。

 

ところで天皇家は1869年に京都から東京に転居していますから、弥太郎が皇居近くに土地を入手したのはそれから約20年後でした。それでも東京の本格的な人口増加は20世紀に入ってからでしたから、まだ沼地であったのも不思議ではありません。

 

 1914年に東京駅が開業してからは二度にわたって悲惨な世界大戦がありました。第二次世界大戦では東京駅や丸の内界隈も被災しました。それでも戦後は目覚ましい発展を遂げて日本のビジネス街の押しも押されぬ中心地になっています。

 

 戦後69年が経過したというのに戦争で負った心の傷を背負ったままの人達も少なくありません。近年の丸の内の発展ぶりをみると日本の経済力を実感しますが、血塗られた悲惨な戦争の爪痕がまったく感じられない風景を前にすると複雑な気持ちです。

2014年9月6日土曜日

大人になるということ

 精神的なプレッシャーで眠れない夜を経験することは人生においては決して無駄ではありません。そういう経験を何度か積むと、自分の人生の先行きはまったく見当がつかないながらも、ただ精一杯努力するしかないことを理解するようになるものです。


 こうした場合に都合のよい言い訳を見つけて何もしないで逃げるか、どうでもいいと投げやりになって無為に過ごすか、それともなすべきことを必死にこなすかでは、それぞれの結果がどれも同じであったとしても、精神的な成長度は違います。


 窮地に陥りながらも精一杯努力した人は、同じような境遇にある人に自信を持って自分の経験を伝えて勇気を与えられるはずです。つまりほんの少しのことながら人助けができるのは、人間として一人前である立派な証ではないでしょうか。

街路樹は切り倒してしまえ

 大井ふ頭中央海浜公園には広大な緑地が広がっております。この時期には公園の豊かな緑が歩行者に安らぎを提供してくれます。しかし、周囲の道路にずらりと植えられている街路樹の方は全てツルンツルンに剪定されていて哀れな姿をさらけ出しています。この光景を前にして行政の仕事の非効率なことを考える人はいないでしょうが、私は怒りを禁じえません。


 私がフランスに住んでいた時に見渡す限り広がる畑の中の一本道をドライブしたことがありました。運転をする友人のフランス人に、人通りのない平野を貫く道路にどうして立派な街路樹が植わっているのか尋ねたところ、遠征する兵士に日陰を与えるためでナポレオン時代の名残りだということでした。


 日本の街路樹は残念ながら緑化業者の利権の巣窟です。一度植えてしまえば業者はずっと剪定料金を定期的に得ることができます。そういった街路樹の裏事情までは覗き見しようとする人はいませんから、行政は無責任で業者はやりたい放題です。税金の無駄遣いの象徴であることも街路樹を見たら一度でもいいから思い起こしてください。

2014年9月5日金曜日

デング熱のことをもっと知ろう

 代々木公園の蚊が媒介してデング熱患者が多数発見され、現場から採取した蚊からデング熱ウイルスも検出されて、当の公園は閉鎖されました。デング熱ウイルスには4つの亜系があり、そのあたりも分析しないと今回の流行の原因究明には繋がらないでしょう。またこれらに重複感染すると重症化の頻度が高まることも知らねばなりません。


 マスコミ報道で気になるのは明治神宮の取り上げ方です。最初は明治神宮の名前も出ていましたが、最近は代々木公園周辺という扱いに変わってきました。隣接する明治神宮の蚊の採取も絶対に必要です。明治天皇をまつる神社に気兼ねしてかアンタッチャブルであるところが非科学的であまりにも日本的です。

 今こそ都内全域で防疫対策を徹底しないと、これからは夏場にデング熱大流行が繰り返されるようになり、冬季のインフルエンザと同様に経済的損失は甚大なものになりかねません。また今回の流行が同一タイプのウイルスによるものであるならば、他のウイルスタイプの侵入を阻止する努力を惜しんではなりません。

2014年9月4日木曜日

尾木ママも怒り心頭

 今年の全国軟式野球高校大会準決勝の中京対崇徳の対戦は、3日間45回の試合では決着が付かず、5日目に入ってやっと延長50回2-0で中京が勝利しました。その日の2時間後には決勝戦が行われたというのですから仰天ものです。

 私は大学のスポーツクラブの責任者をもう40年近く務めていますが、幸いにも私の好きなアメリカンフットボールには延長戦はありません。野球は9回で勝負をつけるべきところ、例えばプロ野球では12回までの延長戦で終わりと決まっています。スポーツは確かに勝負事ではありますが、決闘のように生死を決しなければならないわけではありません。

 勝負にこだわり過ぎると、試合があくまでもGAMEに過ぎないことを忘れてしまいがちです。スポーツ指導者は試合の勝負と選手の健康の重要性の両方を冷静に考量できなければなりません。非常識な延長50回の試合に尾木ママは怒り心頭だと報道されていますが、同感です。

2014年9月3日水曜日

日本の奨学金制度は学費貸付制度でしかない

 集団的自衛権の行使の危険性がささやかれるこの頃です。もしそうなっても前線での若い戦闘員不足が危惧される自衛隊はどうするのか注視していましたが、考えた結果が貧困層の若者の取り込みのようです。つい先ごろ大学在学中に借りた奨学金の返還に苦しむ若者を防衛省でインターンシップをさせて就業の手助けをしようというアイデアが経済界の人から提案されました。


 アメリカでも一定期間の兵役に服すれば軍が奨学金を肩代わりする制度があり、貧困層の若者が軍隊に流れる傾向がありますが、日米では奨学金事情がまったく違いますから、同列に議論するわけにはいきません。特にアメリカでは大学などが独自の大規模な奨学金制度を運営しており、経済的に恵まれない若者でも大学進学の機会は日本よりずっと大きいからです。


 日本の政府の奨学金制度は学費貸付制度であり、純粋な奨学金制度ではありませんから、大学を出ると返還義務を課されます。そのために近頃では大学を卒業しても仕事がなかったり、契約社員で低賃金であったりして返還不能状態に陥る若者が増えてきています。その状況に目を付けて、返還すべき奨学金を人質にして足らない自衛隊員を募るというのはどうでしょうか。こういう単純な発想が近頃は多すぎるのが気になります。

大変だ!ドルが105円を超えてきた

 8月21日に円・ドルの関係が変わったかもしれないと書きましたが、その後10日間過ぎて当面の心理的な壁と思われた105円を超えてきました。案外容易に突破したところをみると、やはりもはや円安傾向はしばらく止まらないと言えそうな気がします。


 この流れに機敏に反応したのが株式市場でした。例えば、今朝の住友金属鉱山は一気に60円近く上昇しました。成行買いが35万株以上集まったところに、成り行き売りは10万株しか出てこなかったため、にらみ合いが続いてしばらく値が付きませんでした。やっと3分後に1645円で始まり、何と59円高でした。円安効果が買い材料になったのでしょうか。


 今後はドルがどこまで上がるのか注目の的になった感がありますが、日本経済の先行きが大いに心配です。

2014年9月2日火曜日

温暖化の行き着くところとは?

 今年の日本は豪雨に大型台風そして日照不足などに見舞われて異常気象の連続でした。東京でも一週間に渡ってまともな晴天日はありませんでした。地球の温暖化とは従来からの生活パターンが通用しなくなるという意味であることを再認識させられました。


 現在のところ警鐘を鳴らす科学者は出てきていませんが、私が長らく危惧していたことが人知れずに進行していることを確認する年でもありました。それが地球温暖化においてもっとも恐ろしい出来事をもたらす深海の水温上昇です。


 深海底にはシャーベット状になった氷水のなかにメタンが大量に貯蔵されて眠っています。このメタン含有率の高い氷水はメタンハイドレートといいますが、この物質が海水温上昇によって溶け出すと、地球温暖化の最終章となります。こうなると地球の平均気温が非常に短い期間に一気に何度も上昇してしまうともいわれます。


 地球の平均気温の上昇が過去10年間止まっていることから、温暖化否定論者は地球の温暖化は間違いであったと語っていましたが、その間にも地球の温暖化は深海底にまで影響が及んで、終末に刻々と近づいていたのです。恐ろしい話です。