小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2014年11月20日木曜日

アベこべアベノミクス

 アベノミクスと言われる安倍晋三首相の経済政策は三本の矢で有名です。その中身は、第一の矢は「大規模な金融緩和政策」、第二の矢は「公共事業主体の財政出動」、第三の矢は「民間投資活発化による成長路線」と言えます。


 現場とは無関係にボタンを押すだけで済むのは第一の矢の金融緩和政策です。これは日銀総裁を従順な人に替えれば簡単に実行できます。ですからすぐに実行に移されました。第二の矢の公共事業投資も予算を出しさえすれば、あとは採算お構いなしのお役人仕事ですから簡単です。


 第三の矢だけは、民間企業の投資戦略に絡んできますから容易には動き出しません。特に自己責任の民間企業は愚かではありませんから、新しい需要や市場の創出に確信が得られない限りは新規に設備投資をしようなどとは絶対に考えません。また人口減少高齢化社会のもとでは特に慎重にならざるを得ません。


 こうしてみると第三の矢をないがしろにするあべこべ不況対策が保守政権のやり方でしたが、1200兆円に迫る財政赤字の山という副作用がありました。先の民主党政権はコンクリートから人へのスローガンを掲げて、こうした安易な景気刺激策に頼らずに我慢に我慢を重ねていましたが、熱しやすく冷めやすい性急な国民にはそっぽを向かれて政権を失い挫折しました。


 その契機となったのが皮肉にも東日本大震災時の原発事故への対応の不手際でした。マスコミが結束して行った政府批判の大合唱は、国民に民主党政権への失望感を植え付けるには十分過ぎる効果をもたらしました。戦後のしがらみを抱え込んだ自民党にこの先も託すのか、とにかく勇気を持ってまずは変えてみるのか、もう一度過去を見つめ直して次の総選挙に臨みたいものです。