小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2014年11月10日月曜日

スケート羽生選手の強行出場

 2014年ソチ冬季五輪の金メダリスト羽生結弦選手が、フィギュアスケートグランプリシリーズ中国杯大会の直前練習中に、他の選手と衝突して負傷してしまいました。激しい衝突の様子から出場が危ぶまれましたが、幸いにも無事に演技を終えられて第2位の成績を残しました。


 羽生選手の演技は夕刻のゴールデンタイムに日本に実況中継されることになっており、そのことを本人は強く意識していたはずです。もし出場を取り止めれば、彼を支援するテレビ局やスポンサーに対して甚大な迷惑をかけ、視聴者も落胆するでしょう。また金メダリストとなってからはお金の稼げるプロ選手としてスケート界を背負っているプライドもあったでしょう。


 羽生選手はそんな状況から動けるならば演技をしたいと決断したに違いありません。彼の強行出場については、体の痛みと心の動揺を抑え込んで必死に頑張る姿に感動したと語るファンもいれば、脳震盪のケースも考えられて危険な行為だったと警告する専門家もいます。羽生選手の話では衝撃がみぞおちに入って動けなかったというのが本当のところのようです。

 

 今やスポーツがビッグビジネスの種になっていて、そこでは感動的なドラマ仕立てが好まれるようです。今回のことに限らず、私たちは案外巧みなマスコミの演出に踊らされているのかもしれません。そんな中で東京オリンピックムードに乗じて1000億円の強化予算を準備して、一人の強化選手に平均1億円なんて甘やかし過ぎではありませんか!

 

 こういうメダルかノーメダルの答えしかでない特定選手の強化に大枚を果たすのではなくて、もっと裾野からスポーツ人口を増やすために市民レベルからのスポーツ振興に活用すべきだと思います。急がば回れです。